キングコングが入ると楽屋から人がいなくなる、スタッフに味方がいない...若くして売れる苦悩:あちこちオードリー

公開: 更新: テレ東プラス

普段は言わないことも、ついしゃべっちゃう! オードリー春日俊彰の店で、常連客の若林正恭と、今注目の有名人をゲストに迎えて送るぶっちゃけトーク番組「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」(毎週火曜深夜1時35分放送)。

12月15日(火)の放送は、オードリーとは同期でありながらあまり接点のなかったキングコング西野亮廣梶原雄太)が来店。ブレイク時の苦悩から、現在の仕事観まで、じっくり語った。

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オープニングトークでは、「大阪の同期が一番しゃべりにくい。気を使うのよ」と若林がカミングアウト。同意した春日が「我々の頃はね、西と東みたいなのがあったじゃないですか」と東西の芸人の対立に触れると、「まさかお前が東の代表として戦っていたとは......」と若林は苦笑。2人にとってキングコングは「始めた時からテレビで見てたから。やりにくよな」ともらしたところで......

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「どうも、西の代表です」とキングコングが来店。

「ゴッドタン」には宝は埋まってない

この4人だけで共演するのは初めてで、「絶妙な距離感」という2組。同期ながらお互い「敬語」で距離感を探りながら、ブレイク前のオードリーが何度か出演したキングコングの冠番組「キンコンヒルズ」(テレビ東京系)の話題に。当番組と同様、佐久間宣行プロデューサーが手掛けていた。

若林はめちゃくちゃ楽しかったそうだが、「M-1グランプリ2008」での準優勝をきっかけにテレビに出始めると、「テレビってこんなつまんないだ」と痛感したとか。

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そんないい思い出のある「キンコンヒルズ」だが、「打ち合わせで、毎回スタッフさんが西野さんの悪口いうんですよ」と若林。それを聞いた西野は立ち上がり、「あいつやねん!」とフロアにいる佐久間Pを指さす。

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若林によると「(西野は)収録の合間にギター弾いてるようなふざけた奴」と言っていたそうで、西野は「ほぐす時に西野を腐す」と佐久間Pを責める。しかし、ギターを弾いていたのは事実で、春日も「そんなヤツは絶対イジられるでしょ」と。

同じく佐久間Pがプロデューサーを務める「ゴッドタン」(テレビ東京系)では、"尻ベーター対決"など、劇団ひとりと西野の過激な対決が名物企画に。若林は「全部のテレビで、一番おもしろいと思う」と絶賛するが、ここでウケたくだりは「他所で全然使いまわしきかない」と西野。

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劇団ひとり、おぎやはぎには「鉄板トーク」はさせてもらえず、「ここには宝埋まってないんじゃないかな」というところを掘り返されるため、「40分くらいスベるときがあって、あんまり手応えはよくない」と本音をもらした。

キングコング、オードリー2人だけの飲み会

年に1度くらい2人で飲みに行くというキングコング。西野が「キングコングとしてこれからどうしていこう」とコンビで話し合うべき時期を見計らって、梶原に声をかけるのだという。

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一方、オードリーは、2人きりでの飲みは「絶対無理ですね」と若林。自分が誘う側の役割だとは思うものの、「その時点で腸煮えくりかえる」と。「春日の問題でしゃべるのに、何で俺から電話して、個室の居酒屋とんなきゃいけないの」と、すでに煮えつつある様子。

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キングコングのようにコンビとしての先行きを考えたり、相方に言いたいことなどはないのかと問われた春日は、満面の笑みで「ないっすね」。若林によると、春日は「自分から何かしたいというのは、一度も聞いたことない」とのこと。

対して、梶原は西野に言いたいことがあるという。「もっと俺が前に出れるように、もうちょっとフリをいただきたい」と口火を切った梶原は、いつも西野のトークばかりが使われOAで自分は6秒しか映ってなかったなど、「お前ばっかや」と不満が噴出。

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これには西野も「理由がある」と反論。「ゴッドタン」にコンビで出演した際、梶原が全く結果が出せなかったため、「スベるのが怖いから振らない」のだという。

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ウケたいよりスベりたくない方が強い梶原。西野は「逃げるな」と言うが、劇団ひとりやおぎやはぎにも緊張してしまうという梶原は、センスで生きてきた人が苦手な「センスアレルギー」だと明かした。

周囲の妬み、実力不足、若くして売れる苦悩

キングコングがセンターを務めていた「はねるのトびら」(フジテレビ系)でも、繊細ゆえになかなか前に出られなかったという梶原。西野から「なに、秋山竜次(ロバート)に負けてんねん」と叱咤され、「無理や!」と返したこともあったと振り返る。

「はねトび」メンバーでは、キングコングが最年少で、唯一の大阪組ということもあり、スタッフ含め「味方が一人もいない状態」だったと西野。

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「センスアレルギー」の梶原は、「ごっつオークラさん嫌いでしたわ。センスの塊だから。ロバートとばっかりしゃべるの」と売れっ子構成作家・オークラへの愚痴も飛び出す。

番組の回し役を務めていた西野は、秋山や塚地(武雅)に振って笑いをとった後、大オチは相方の梶原に任せたいとの思いがあったが、梶原は「目そらすんですよ」と、当時から逃げ癖があったよう。

そんな人気絶頂の中、突如、梶原が失踪。梶原は、気力、体力、自己肯定力の全てが高い西野の熱意に応えられないという思いや、多忙のため1日平均2、3時間しか睡眠時間が取られないという状況で、プレッシャーに耐え切れず爆発してしまったという。

実は、その直前、西野に「辞める」と直訴したこともあるそうだが、「何を言うてんねん、座れー!」「俺はこうでこうでこうやから、やらなアカンねん」と説得され辞めさせてもらえず、失踪という手段に。若林も、西野の前向きさは「もう宗教ですよ」と、梶原に同情。

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当時は、同期や先輩芸人からの妬みも感じていたそうで、キングコングがいると楽屋から誰もいなったり、同時期にくりぃむしちゅーの2度目のブレイクが重なったため、キャリアは全く違うものの同列で見られる辛さなど、あまりにも早く売れたからこそ味わった苦悩を振り返る。

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梶原は、元々は"陽"のタイプだったが、西野へのコンプレックスや、周囲からの嫉妬などから、どんどん"陰"になっていったが、「YouTubeで本来の陽に戻れた」と今の心境を。芸人人生「今が一番楽しい」という梶原が「やっと西野に追いつけたかな。やっとキングコングとして成立してきた」とアツく語ると、フロアから笑い声が。

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笑い声の主は佐久間P。「やっとそういう感情持てるようになったな」と感慨(!?)を。

一方、「人生ずっと楽しい」という"陽"の西野は、驚きの生体を明かした。この放送は「ネットもテレ東」で期間限定配信中!

次回12月22日(火)深夜1時35分からの放送は、キングコングの後編。西野の衝撃発言連発に、春日が思わず声を荒げる?

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