合計129歳の夫婦が新婚旅行で福岡~東京1200㎞の自転車旅に初挑戦! 二人は今どうしてる?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、空港や全国の市町村で勝手に出迎えてアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「絶体絶命からのミラクルパンチ!そんなまさかの結末あるなんてSP」。日本で大ピンチを迎えたYOUたちの意外な結末に驚く95分。はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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福岡空港で声をかけたのは、初来日になる夫のマイクさん(69歳、アメリカ合衆国)と妻のカレンさん(60歳、カナダ)の熟年夫婦。45日かけて、ここ福岡から東京まで約1200km以上、持参した自転車で旅をするんだって。50年来の夢だったという自転車旅についていきたいとお願いすると、快くOKをもらえたので密着決定!

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自転車旅の当日、現れたYOUの自転車サイズがなんだか小さい。本当にこれで長距離走行できるの? 心配しつつもルートをたずねると、福岡→鳥栖(佐賀)→日田(大分)→別府そして四国へ。本日は初日なので無理をせず、いよいよ約35㎞先の鳥栖へ向け大冒険への一歩を踏み出した!

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と思いきや、いきなりトラブル発生! カレンさんの自転車が壊れてしまい、自転車屋さんに駆け込んだのだ。輸送の衝撃でスポークが曲がったかもしれないとのことだったが、運よく親切な自転車屋さんに出会えたことで危機を脱し、再出発!

...と思いきや、今度はデバイスがネットナビにつながらず、道に迷ってしまった。またまた運よく通りがかった小学生集団に道をたずねると、目印になる場所まで案内してもらえることに。

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こうして親切な方々のおかげで午後5時には目的地に到着。予約済みのホテルもすぐ見つかり、キスして無事を喜ぶのだった。

そんな仲良し夫婦の出会いは、在籍していたボランティアクラブ。集会で用意されたサンドイッチを、ホームレスシェルターにお裾分けしたカレンさんの優しさに感激したのが恋の始まりだった。一方のカレンさんは、集会でコーヒーをこぼして動揺したところをマイクさんに救われ、恋に落ちた。2011年に再婚同士で結婚後、多忙で行けなかった新婚旅行の実現が今回の自転車旅なのだ。

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密着2日目は、約45㎞先の日田(大分)へ。

お昼に立ち寄った「なかよしこよし食堂」(道の駅)では、またも良い出会いが。注文した天ぷらなどを堪能していると、お店のご厚意で土地のイノシシの生姜焼きを振る舞ってくださったのだ。そこで感謝を伝えようと、夫婦のオリジナル名入りペンをプレゼントすると、今度は美味しいおにぎりのお返しをいただくことに。

50年以上前、ベトナム戦争へ向かう飛行機から見えた日本を気に入り、いつかこの美しい国で自転車旅がしたいと夢見ていたマイクさん。今、念願がかなって順調に進み、温かい出会いでいっぱいだ。

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密着3日目は、約75㎞先の別府へ。しかしこの日は28℃の猛暑で傾斜のきつい山道続き...、カレンさんはかなりバテ気味だった。そんな妻を気遣うマイクさんは、「プランAからプランBに切り替えよう」と決断するが、プランBって?

10分後、駅に着いて別府行きのチケットを買うという。じつはプランBとは、電車パターンのこと。電車には乗らないはずだが(笑)、そこは小休止して別府温泉を堪能だ。

さらには今治、倉敷、姫路、大阪など、プランBを使って各地の観光を楽しんだ夫婦が進んだ距離は、さすがにグッと伸びておよそ700㎞に!

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数日後、YOUから自転車旅再開の一報が入った。この日は大阪の淀川沿いのサイクリングロードを通って京都まで約55㎞を走るというので、現地での合流を約束した。そして数時間後にYOUを待っていると、別のYOUから声をかけられた。こちらのカナダ出身のコレットさんは夫婦の友人で、在日22年になるという英語の先生、そして今夜泊まる家の方だそう。

出発から8時間が経ち、降り出した雨で濡れて疲労困憊のYOUと無事合流。カボチャ・ニンジン・水餃子などなどが入ったちょっぴり不思議な鍋を囲み、団らんのひとときを過ごした。

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コレットさんのおかげで疲れも癒え、翌朝は3人で自転車に乗り、ある場所へ。

向かった先はなんと彼女の勤める中学校で、YOUは授業のスペシャルゲストに! すべて英語の特別授業の中で、自転車旅の冒険について生徒に紹介した。

ランチタイムには学食で生徒たちから熱烈歓迎も受け、お別れのときには孔雀の折り紙をもらうなど、ここでもまた温かい時間を過ごしたYOU。

ここで帰国まで残り13日となるが、東京まではあと約500㎞もある。はたして間に合うのか!?

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翌朝、コレットさん家を出たYOUたちは、これから東京へ向かうと晴れやかに告げた。しかも自転車ではなく、新幹線で! なんと、自転車は折り紙のお礼に中学校に寄付したらしい。

出発を前に、Dにまで感謝のお手紙も用意してくれていたので、ありがたく拝受。この自転車旅について、「きついときもあったけど、そのたびに人々が助けてくれた」(マイクさん)、「出会ったすべての人々からおもてなしの心を感じたわ」(カレンさん)と、語ってくれた。

「ジャアマタ!」というお別れの言葉を聞いたところで密着は終了。

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――あれから5年。

お二人合わせて139歳になったYOUは、今どうしているのか気になったので、さっそくコロナ禍のリモートロケで直撃することに!

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カリフォルニア州のパソロブレスにある素敵な家を訪ねると、お二人が登場。ワインの産地として有名な、人口3万人ほどの小さな田舎町で、変わらずとてもお元気そう!

しかも今でも自転車に乗っていて、2018年にはヨーロッパ中をめぐり1600㎞も旅したんだって! 1カ月かけてドイツやセルビアなどを横断、各国の博物館などをめぐる最高の旅をしたそう。

もちろん「ちゃんと自転車で完走したよ」と断言するマイクさん。本当かな~?(笑)。

それはさておき、夫婦から楽しみな予告が。「日本に戻って京都から東京まで(自転車旅の)リベンジをしたいんだ」(マイクさん)、「ちゃんと達成させたいの。次こそは達成の瞬間まで撮れるから楽しみにしててね」(カレンさん)だって。

リベンジ宣言が聞けたところで、リモート密着も終了。来日して自転車旅を再開する日を楽しみに待ってます!

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