2020年も残すところ半月。新型コロナウイルスにより先行きの見えない状況が続きますが、せめて家のだけでもスッキリして新年を迎えたいですね。今年は、家族全員で大掃除に取り組んでみませんか？
毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和！」(毎週月～木 午前9時26分～放送中)からお掃除オーガナイザー（R）木村由依さんに「家族で取り組む大掃除」についてうかがいました。
家族みんなで大掃除のポイント
大掃除の時、例えば、ママはキッチン、パパは書斎、子どもたちは自分の部屋......と場所を分けて作業をしていませんか？ 実はこれはNG！
「別れて作業をすると、それぞれのモチベーションがあがりません。みんなで一緒に同じ場所を、役割分担して掃除しましょう。また、子どもは大人のマネをしたがったり、『触っちゃダメ』と言われると触りたくなるものですが、『洗剤はパパ』『子どもは乾拭き』と役割分担することで、自然と危険なものを回避することもできます」（木村由依さん、以下同）
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【ポイント1】司令塔役を決める
家族みんなで大掃除をする際は、必ず"司令塔役"を決めること。家族の中でいつも掃除をしている人が適任です。そして、司令塔は一緒に掃除をしないこと！
「ママも一緒になって掃除をしていると、いつの間にかパパや子どもたちは遊んでいる......といった経験はありませんか？ 司令塔役となった人は、家族を俯瞰で見られるポジションで作業をしながら、『そこやって！』『こっちもお願い』と指示を出して全体を把握することが必要です。例えば、皆で床掃除をしているなら、司令塔はキッチンで食器を洗えば作業しながらリビングを見渡せます」
加えて、家族のモチベーションを上げることも、司令塔としての大きな役割。
「テレビなどのデモストレーションでは掃除により一目で違いが分かるように演出していますが、実際は見た目に劇的な変化があるとは限りません。
そこで、例えば拭き掃除の場合は、汚れが付着する拭きとった方（雑巾、布巾、ふき取りシートなど）を見せることで、手応えを実感できます。司令塔は『キレイになったね』などの漠然とした言葉ではなく、『汚れ取れた？ 見せて』と本人に確認させて"やった感"を刺激し、さらに『乾拭きしたら、サラサラになったね』など変わった部分を具体的に指摘しましょう。みんなで頑張った一体感、満足感に繋がります」
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また、子どもに対しては、"教えてあげたい""報告したい"心理を上手く引き出してあげることも重要。大人とは違う目線で汚れを見つけて『ここ汚れてるよ』と報告してきた時は『他にもない？』と聞いてあげる、『なんで汚れたんだろうね』と問いかけ議題として考えさせるなど、子どもの発見や気づきを大切にしましょう。
【ポイント2】ゲーム感覚で楽しく掃除！
家族全員の掃除でオススメは「床」。ママが「司令塔」となって、パパは「洗剤拭き」、子どもたちは「水拭き」や「乾拭き」とそれぞれの工程を家族に役割分担するとゲーム感覚で楽しく掃除できます。
「学校でお掃除をするように、荷物を片付けて『よーいどん』で床拭き競争。ちょっと楽しめるようにケアするだけでモチベーションはあがりますよね」
例えば、「本棚」の場合は、司令塔がタイマーで測りながら、「1分間で誰が一番本棚から本を出せるか」「10冊本棚に戻すのは誰が一番早いか」などレースにすることで、家族全員で楽しみながら取り組むことができます。
「本を全部出すことによって本棚全体が拭きやすくなるし、出し入れを家族全員で取り組めば早く終わります」
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【ポイント3】"ちょこっと掃除"で大掃除を中掃除に！
年に1年、たまった汚れを"大掃除"となると気が重くなるので、日々の"ちょこっと掃除"を習慣づけて年末は"中掃除"で済むようにしておきましょう。
「例えば、テレビを見ながら『これ拭いといて』とリモコン掃除、入浴の時に『洗面器洗ってみよう』『蛇口をキレイにしてみよう』とテーマを決めて部分掃除など、普段から家族を"ちょこっと掃除"に巻き込みましょう。『やって』ではなく『助けて』『協力して』と、"あなたもチームの一員"だという意識で声をかけましょう」
考えてみれば、家族みんなで暮らす家は、家族みんなで掃除するのが当たり前。今年の大掃除は家族みんなで！
取材協力：木村由依さん。お掃除オーガナイザー（R）。女性専用のハウスクリーニングサービス「クリスタルミューズ」代表として、掃除と片付けに関する独自の手法でサービスを提供。12月1日よりオンラインサロン「魔法の掃除術」をオープン。「掃除＆片づけの50」（枻出版社）など監修書籍多数。
オフィシャルHP
木村由依さんも出演する「なないろ日和！」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月～木曜9時26分からのOAも要チェックです！
（取材・文／船桂子）
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