高い技術に世界中から注文が殺到! 横浜にある「こだわりの靴屋さん」

公開: 更新: テレ東プラス

12月11日(金)よる10時放送の「たけしのニッポンのミカタ!」は、ゲストにケンドーコバヤシを迎え、ビートたけし国分太一が気になるさまざまなテーマを深掘りしていく。「テレ東プラス」では、「横浜の商店街で発見!世界中から注文が来る靴屋さん...こだわりの修理術」を、特別に先取りでご紹介。

「横浜の商店街に世界中から注文が来る靴屋さんがある」との情報を得て、さっそく横浜市反町にある商店街へ。

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世界から注文が来る店こと「ハドソン靴店」。店内で二代目店主に話を聞いていると、ロングブーツを受け取りに女性客が来店した。

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色褪せたブーツは修理を経て復活! かかとにあった大きな雨ジミも、色を抜き、染め直しを経て消滅。見事に蘇った。

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修理後のロングブーツを手にとった女性は「すごい!」と嬉しそう。「ハドソン靴店」は修理の専門店で、その依頼は日本全国、時には国外からも。なぜ商店街にある小さな靴店に集中するのか...その秘密を深掘りする。

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密着を開始すると、二代目店主のもとには最高難度といえる修理依頼が入っていた。フランスから海を越えてやってきたのは、長年の放置でカビだらけになってしまった「オールデン(アメリカ)」のブーツ。

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「カビを取り除き、パリの街を歩けるブーツにして欲しい」という依頼だ。さてどうなる!?

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靴をパーツごとに分解する作業からスタート。

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このような作業は靴を壊してしまう危険性が高いため、一般の修理店では受け付けていない。こういった高い技術力が、世界で評価される理由のひとつ。分解してみると、内側の親指があたる部分が擦り減り、穴が開きかけているのを発見。

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擦り減った部分には、新たに薄くて丈夫なカンガルーの革をあてがい、補修する。

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問題のカビは漂白で抑えて殺していく。カビの種類や状況に合わせて特注したオリジナルの薬品を使用。この日は「ジクロロイソシアヌル酸」を選んだが、白カビが驚くように落ちていく。

ここまで4時間座りっぱなしだった店主のランチに同行し、靴職人になった経緯や修理専門店を手掛けるきっかけについて聞くことに。店主は"修理の神様"と呼ばれた先代から靴の製造を教わった後、オーダー靴の職人をしていたが、お店は閑古鳥状態。シフトチェンジして靴の修理を始めたところ、「他店で断られたものをやりますよ」という部分が業界の穴にピタリとハマった。

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お店に戻り、午後の作業に着手する。壁に麻の糸をひっかけ、4~5本を手でより合わせていく。マツヤニを温かいお湯で溶かした「チャン」なる固形物を作り、より合わさった糸にすりこんでいくと粘着力が出て、万が一切れてもほどけなくなるという。

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先ほど作った糸で、中底とアッパー、ウェルトを元々あったミシン穴に合わせて縫っていく。元穴を活かすためにミシンは使用しない。摩擦熱でマツヤニを溶かすため勢いよく手で縫い合わせていく。作業は日付が変わる頃まで続いた。

翌日も作業は続く。張り合わせた革のソールを染め、電熱器で温めた焼きごてを使い、靴底にオリジナルと同様の模様を再現する。

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その繊細な作業は、思わず目を見張るほど。飾り釘、ヒールの染色、磨きを経て、丸2日で修理を終えた。

果たして、カビだらけだったブーツはどのように蘇ったのか? 復活したブーツは、ぜひ番組でご確認ください!

番組ではこのほか、

●愛知県の田舎町に、子どもたちに大人気の精肉店...なんと「あるもの」が10円!?
●ギョーザのどハマリさんが厳選! 意外なお店で食べられる! 三大メチャうま餃子

をお届けします。今晩10時放送「たけしのニッポンのミカタ!」を、どうぞお楽しみに!

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