12月5日（土）放送の「ゴッドタン」（毎週土曜深夜1時45分）は、次世代マジ歌シンガーを発掘する「マジ歌ルーキーオーディション」後半戦。新作のハーモニカ（溝上たんぼ、藤田隼人）、岩倉美里（蛙亭）、佐々木崇博（うるとらブギーズ）の3組が、入魂のマジ歌を披露し、感動的なフィナーレを迎えた。
蛙亭・岩倉の魂の叫びにスタジオが震えた！
芸歴9年目の蛙亭・岩倉は、同期のピン芸人・トニーフランクをギターに迎え、これまでの芸人人生を歌で伝える「ごめんなさい」を披露。
今までお笑いの作家に言われてきた言葉を並べる岩倉。「女にしては面白い」「女がハゲのカツラ被っても笑えない」「相方に抱きついているネタの時、胸はあたってるの？」「普通に可愛く見えてネタが入ってこなかった」
屈辱的な言葉に耐えられた理由は、ただひとつ......
「面白くない奴に見下されても全然悔しくない」「面白い人は性別で笑いを判断しない」
芸人にも勘違いしているヤツがいる。「オレ全然お前のこといけるけどな」と言ってくる芸人には......
「簡単にいけるファンいってるヤツがほざくな！」「お前らがマスかいてる間に私はネタ書いて必ず獲ってやるよキングオブコント」
さらに芸人の先輩からの言葉にも物申す。「お前らゆとり世代だ、仲良しごっこだ」「俺らの時代はこうだった」
岩倉は、「そんな言葉も含めて全部ひっくり返してやるからさ！ひっくり返すまで死ねないからさ」と魂の叫びを！
そして、それまでずっと......
と、訴える。
最後は、両親へのメッセージ「もう少しだけもう少しだけ待ってください 必ず親孝行します」。そして......
「この美しく澄んだお笑いの世界で この世界の住人になりたいんです」との言葉には、相方の中野周平の胸にもグッときたようだった。
メロディには乗せず、語りで思いの丈をストレートに伝えるスタイルは、岩倉の好きなMOROHAからの影響だそう。
心震わす名曲に、劇団ひとりも「とんでもねえメッセージぶち込んできたな。刺さったぜ！」と感動。矢作も「途中、オノ・ヨーコに見えてきたんだから」と絶賛した。
辛い青春を送った2人が笑いの世界へ...感動のマジ歌
トリを飾ったのは、ギターを持って登場したうるとらブギーズ・佐々木。「キングオブコント」2年連続ファイナリストとなった実力派コント師だが、TAKAHIROとしてアーティスト活動もしており、持ち歌はコントよりも多い204曲というから驚き。
佐々木は、当時の親友との青春のマジな思い出を歌った「LOVE3.5」を披露。放課後、密かに恋をしていた女の子に呼び出され、ウキウキしながら行ったところ......
さらに、「ちょっとはしゃぐとボコられる」「ナイキの靴履くとボコられる」と、スクールカースト3.5軍の苦い青春の日々を回想。
そんな中、気を許せるのは、「1軍の悪ノリで生徒会長にさせられた」親友だけ。
それから月日が経ち、佐々木と生徒会長、それぞれのコンビが「キングオブコント」で決勝に進出......と歌うと、スタジオがざわつき始める。生徒会長の名前は......
当時の佐々木が書いた卒業文集を盛り込んだ歌詞を2人で歌い上げ、「この文俺からのラブレターだったよ」でフィニッシュ。
「あの時の親友と『キングオブコント』ファイナリストになって、こういう場所で、あの時の思い出を歌えて、本当に泣きそうです」と打ち明ける佐々木。塚本も「辛かったんすよ。こんな明るい未来が待っていると思わないから......」と涙で言葉を詰まらせる。審査員の女性陣ももらい泣きするという、マジ歌らしからぬ感動的な幕切れとなった。
その他、ラップとヒューマンヒートボックス漫才がTikTokでも人気の新作のハーモニカは、周りの第7世代への悔しさを歌う「敗北宣言」を披露。霜降り明星に対する妬みかと思いきや、Creepy Nutsへのリスペクトに満ちた意外な展開で一同を笑わせた。また、劇団ひとりの舎弟でもある神宮寺しし丸もオーディションに参加したものの、矢作は「しし丸腹立って来た」と呆れることに！？ この放送は「ネットもテレ東」で期間限定配信中！
次回12月12日（土）深夜1時45分からの「ゴッドタン」は、人気企画「私の落とし方発表会」を放送。朝日奈央、薄幸（納言）が理想のシチュエーションを発表し、渡辺江里子（阿佐ヶ谷姉妹）の書き下ろし新作も。
