<「共演NG」リレー連載>いよいよ最終回! 殺したいほど疲れてる? AP役の小島藤子を直撃「”テレビ東洋チーム”でも、誰一人、最終回の展開を当てた人はいませんでした」

公開: 更新: テレ東プラス

秋元康が企画・原作、大根仁が演出を担当。キャスティング、記者会見、本読み、スタッフルームや前室での様子など..."THE芸能界"の裏側をリアルに描くドラマ「共演NG」(毎週月曜よる10時)。

「25年前に恋人同士だった大物俳優・遠山英二(中井貴一)VS大物女優・大園瞳(鈴木京香)」をはじめ、「かつては師弟関係にあった時代劇スター・出島徹太郎(里見浩太朗)VS NY帰りの個性派俳優・小松慎吾(堀部圭亮)」、「同じアイドルグループに所属していた篠塚美里(若月佑美)VS内田梢(小野花梨)」、「イケメンキャラが被る戦隊俳優・佐久間純(細田善彦)VS 2.5次元俳優・加地佑介(小澤廉)」と、テレビ東洋が社運を賭けて臨む恋愛ドラマ「殺したいほど愛してる」は、"共演NGアベンジャーズ"が勢揃い! 毎回波乱の展開を巻き起こす。

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だが、物語も終盤に入るとそれぞれの関係性に大きな変化が...。果たして、明日放送の最終回(※最終回は10分拡大)はどうなるのか? 斎藤工演じるショーランナー・市原龍の謎が明かされる「特別編」(※12月14日(月)よる10時放送)を入れ、残すところあと2話! 徐々に深まっていく英二と瞳のラブラインにも注目が集まる。

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そこで「テレ東プラス」は、「共演NG」リレー連載をお届け。リレーのアンカーを務めるのは、テレビ東洋チームのアシスタントプロデューサー・楠木美和を演じる小島藤子。今後の見どころについて語ってもらった。
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細かいところがものすごくリアル。大根監督の観察眼はさすがだなと思いました

――ドラマをここまでご覧になって、いかがでしたか?

「毎週ただただ笑っています。撮影中は怒涛の日々だったので"どのように皆様のもとに届けられるのだろう"と思っていましたが、テンポがいいですし、あのものすごい情報量がきれいにまとまっていて面白かったです。周りの人からも『あれはどこまでが本当で、どこから盛っているの?(笑)』と聞かれるので、"視聴者の方が気になるところに目をつけてドラマ化したんだな~"と改めて感じました」

――小島さんから見てもリアルなところはありますか?

「これは...と思うところは何ヵ所もありました。私はアシスタントプロデューサーの役で、『〇〇さんから差し入れいただきました~』というセリフがありますが、こういうちょっとした細かいところがものすごくリアル。大根監督の観察眼はさすがだなと思いました」

――ズバリ!「共演NG」は存在すると思いますか?

「役者も人間なので、少なからず人の好き嫌いはあると思います。現場で"この人とはよく話すけど、この人とはあまり話さない"というのは皆さんあるでしょうし...。ドラマのようにアベンジャーズが結成できるほど集まることはないと思いますが、もしも私が『殺したいほど愛してる(劇中劇)』の演者としてお声がかかったとしたら、きっと"現場に行きたくな~い!"と思うかも。だって2話で登場した本読みのシーン、大御所の俳優さんがいっぱいいる中で若手がケンカを始めるなんてヤバすぎです(笑)。でも"ありえない!"と思うことと"ドラマあるある"が詰まっているのがこの作品の面白いところだと思います。そのバランスが絶妙なんです」

――小島さんは、プロデューサー陣を叱責するしっかり者の楠木を演じていますが、どのような人物だと捉えていますか?

「楠木は上司に対して自分の意見が言えるサバサバした女性で、仕事に対するこだわりもあり、そういうところは自分にも通じるところはあるかなと思います。でもけっこうミーハーなので、英二さんにちょっと名前を憶えてもらえただけでコロッといっちゃって(笑)。あの時は心配になりましたね」

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――ドラマでは、スタッフルームのシーンも度々登場します。楠木たちが缶ビールを飲みながらパソコンと向き合い、演者の愚痴を言うのが面白いですね(笑)。今回楠木を演じたことで、ドラマスタッフの気持ちが分かったりしましたか?

「そうですね。もちろんフィクションではありますが、ドラマ制作の裏側で、スタッフさんがどのように思っているのか...よく理解できました。スタッフルームはキャストが絶対に覗かない場所なので、"実際もあんな風にみんなで集っているのかな?"と想像してしまって...。どんな話が繰り広げられているのか気になりますし、普段の私は言われる側なので、ちょっとドキドキしました(笑)。改めて頑張らないといけない、スタッフの皆さんに愛される役者になることが大事なんだなと気づかされました」

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――ドラマ作りの難しさを感じることもありましたか?

「はい、それはとても感じました。ドラマ制作には、チームワークがとても重要なんだと。物語の前半は、キャストがよく揉めていましたが、ちょっと何かあるだけで撮影全体が止まってしまうんですよね。そのようなことをなくすためにもコミュニケーションは大事だと改めて気づかされました」

――今作のチームワークはいかがでしたか?

「私は、"テレビ東洋チーム"の岩谷健司さん、迫田孝也さんと一緒のシーンが多かったんですけど、お2人がたくさんお話して場を盛り上げてくださるので、私もいつもの人見知りは発動しませんでした(笑)。本当にありがたかったです」

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――前回連載に登場した小野花梨さん(内田梢役)が、「藤子さんは楠木同様、現場でおじさま方を束ねていました(笑)」とおっしゃっていましたが...。

「アハハハ。どうなんですかね? でもたしかに、"テレビ東洋チーム"の男性陣はキャラとご自身がかぶるようなところがあったので、私も普段から楠木みたいになっていたかもしれません。

でも、こんなにたくさんの先輩方とご一緒させていただく機会はあまりないので、今回はとにかく学ぶことがたくさんありました。現場では中井貴一さんをはじめフラットに接してくださる方ばかりで、たわいもない話をして盛り上がることが多かったです。そして、皆さんの切り替えの早さは本当にすごいと感じました。今まで普通に談笑していたのに、スタートがかかるとパッとスイッチが入る。若手ばかりだとなかなかそうもいかなかったりすることもあるので、やはり培ってきたもののすごさを感じました。そして皆さんとてもカッコよかったですね! 貴重な経験になりました」

――最後に、最終回の見どころを教えてください。

「英二と瞳のラブラインはもちろんですが、劇中劇の『殺したいほど愛してる』がどのようなラストを迎えるか...実は"テレビ東洋チーム"でも、誰一人、最終回の展開を当てた人はいませんでした。そちらもぜひ楽しみにしてください!」

――小島さん、現場のアットホームな雰囲気が伝わるステキなお話を、どうもありがとうございました!

【小島藤子 プロフィール】
1993年12月16日生まれ、東京都出身。O型。2008年、ドラマ「キミ犯人じゃないよね?」で女優デビュー。2011年、「明日の光をつかめ2」でドラマ初主演、2018年、「馬の骨」で映画初主演を果たす。現在、映画「オレたち応援屋!!」ヒロイン・小柳沙織役で出演のほか、「Life線上の僕ら」ディレクターズカット版、「君がいる、いた、そんな時。」が公開中。
12月配信予定の舞台、タクフェス第8弾「くちづけ」いっぽんの娘、阿波野マコ役にて出演。

公式Instagram:@fujisan1216

(取材・文/玉置晴子)

ドラマ「共演NG」最終回(※最終回は10分拡大、12月7日(月)よる10時放送。特別編は12月14日(月)よる10時放送)気になるあらすじは...。

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出島徹太郎(里見浩太朗)の役者魂を目の当たりにし、役が抜けず涙が止まらない大園瞳(鈴木京香)は、遠山英二(中井貴一)の愛車に乗り込み、抱きついて泣き続ける。その様子を遠巻きに見ていた遠山雪菜(山口紗弥加)は、2人の前に姿を現し疑惑の目を向ける。英二は必死に弁明するが、雪菜は静かに怒りをにじませていた...。

一方『殺したいほど愛してる』の撮影は終盤に差し掛かっていたが、また新たな問題が。最終話の台本のラストシーンが白紙のまま原稿が届かないのだ。現場スタッフは準備もできずに困惑...。しかも、内田梢(小野花梨)のストーカー被害が明らかになる。SNSにはプライベート写真や誹謗中傷のコメントが多数投稿されていた...。

そんな折、英二と瞳は、マーク野本(リリー・フランキー)、古川しおり(猫背椿)から意外な報告を受け、思わず言葉を失う...。その後、プロデューサーの元に、衝撃的な写真が届けられた。これが世間に出回れば確実にドラマの放送はストップする。最大のピンチがドラマチームに忍び寄っていた...。

そんな混乱を抱えたまま、ラストシーンの撮影ギリギリのタイミングで、ようやく市原龍(斎藤工)から台本が届く。しかし、そこに書かれていた場面は、英二には絶対に許すことができない「過去の事実」にそっくりの内容だった――。

果たして市原が最後に仕掛ける企みとは...? 25年ぶりの共演となった英二と瞳のドラマは、無事クランクアップの日を迎えることができるのか?

どうぞお楽しみに!

※Paraviでは、オリジナルドラマ「殺したいほど疲れてる!~『共演NG』のホントにNGな舞台裏」を配信中! テレビ東洋チームのリアルな舞台裏エピソードをお届けします。オリジナルドラマを観て、「共演NG」をもっと深く楽しもう!

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