BTSも逃れられない「芸能人の墓場」！？ 韓流スターが必ず行かなければならない韓国”兵役”の実態：じっくり聞いタロウ

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ～スター近況(秘)報告」（毎週木曜深夜0時12分放送）。12月3日（木）の放送では、韓流スターが必ず行かなけらばならない知られざる韓国の兵役制度を大暴露！

ドラマ「愛の不時着」「梨泰院クラス」、K-POPアイドルの中で圧倒的支持を得るBTS、NHK初出場も決定したNiziUなど、日本は今、第4次韓流ブームに沸いているが、韓流スターと切り離せないのが韓国の兵役制度。

韓国文化に詳しい作家の康熙奉(カン・ヒボン)さんによると、韓国人男性は19歳になる年に徴兵検査を受け、そこで健康状態・精神状態を調査。1級〜7級までに分けられ、1〜3級までは現役兵となって、そのまま入隊することになるという。

なお、スポーツだとオリンピックなら銅メダル以上でアジア大会は金メダル、音楽だと国際コンクールで1位か2位ならば兵役が免除になるが、芸能界での活躍には明確な基準がない。

今年、アメリカのビルボード200でアジア圏初の1位に輝き世界的に活躍するBTSを免除させるか否かで物議を醸したが、韓国には「兵役法」という法律があり、どんな売れっ子スターでも兵役につかねばならない。

かつて第1次韓流ブームを作った"韓流四天王"は、ペ・ヨンジュンは視力の問題で兵役に行かず、イ・ビョンホンは母を扶養するということで兵役が短縮、チャン・ドンゴンは胸の病気で免除、ウォンビンは入隊するが膝の靱帯を切ってリタイアし、正当な理由で兵役を免除されたり、途中で除隊となった。

基本的には徴兵検査を受けた後、ただちに入隊の手配をするという。しかし、大学の進学などの理由がある場合は、入隊の延期が可能になる。

一般的に、大学2年で一旦休学して入隊し、兵役を終え大学に戻って卒業という形になるので韓国では大学を卒業するのが24〜25歳になるという。兵役についていないと就職ができないのだ。

大卒の多い俳優の場合は、兵役を終えてから芸能活動を本格化する人が多いが、若くして研修生となるK-POPは、人気が出た後、何歳頃に兵役に行くかというタイミングが難しい問題となってくる。

韓国は人気の浮き沈みが激しく兵役についている間に新しいスターが出てくることも多いので、かつて「兵役は芸能人の墓場」と言われていたという。

現在、陸軍の兵役期間は18ヵ月。入隊延期を特別に規定した決まりはないが、期限となる満28歳まで先送りにする韓流スターは多いとか。

そんな兵役を逆手に取って人気を不動のものにした俳優が「愛の不時着」主演のヒョンビン。彼は2005年頃にはすでに国民的スターだったが、28歳の時に軍隊の中でも一番厳しいと言われる海兵隊に自ら志願。海軍出身は韓国でも"男の中の男"と言われて就職にも有利になるほどで、ヒョンビンも韓国全土から称賛の嵐が。除隊後はたくましいイメージを生かして俳優としての活動の場を広げることに成功した。

一方で20代の貴重な2年間を軍事組織で過ごしたくないと兵役逃れを画策する人も。康さんによると、財閥役員とか国会議員、大学教授など特権階級の人の息子は兵役に行っていない確率が高いという。しかし、兵役を逃れると「愛国心がない」と思われるので、イメージが大事な芸能人には1番の痛手となる。

ちなみに、兵役に入った韓流スターはどんな処遇を受けているのか？芸能人は、28歳くらいで、一般の人は20歳くらいで入隊し、「韓国社会は1歳違うだけで上下関係が厳しいので8歳も違ったら別格」のため、いじめられるということはないという。また上官が娘のためにサインをもらうことも多いとか。また、俳優もK-POPアイドルも常に体を鍛えているので軍隊でも成績優秀なんだそう。

そんな韓流スターでも根を上げる過酷な新兵訓練が"ガス室訓練"。密閉された部屋に閉じ込められて、そこで催涙ガスを浴びるというもので、これだけは誰もが「恐ろしい」と語っている。