「華厳の滝はなぜ1年中美しく見える?」「飛行機はなぜ左から乗り降りする?」プロが自慢したいうんちくを完全プレイバック!

公開: 更新: テレ東プラス

気になる素朴な疑問やお悩みを、人生の達人・所ジョージがすっきり解決!学校では教えてくれない世の中の裏側や知られざる真実を、笑いながらお勉強する「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(毎週金曜よる9時)。「テレ東プラス」では、11月13日に放送された番組の中から、「プロが自慢したい"旅"のうんちく」の内容をプレイバックします。

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まずは、関東屈指の絶景スポットに関するうんちく。年間665万人以上が訪れる栃木県日光の「華厳の滝」。高さ97mからの豪快な滝は迫力満点! そんな華厳の滝のうんちくを教えてくれるのは、日光市観光協会の鈴木さん。「華厳の滝は秋だけではなく、夏は新緑、冬は雪化粧など、1年を通して美しい滝を見ることができます。それはなぜでしょうか?」と鈴木さん。60年前の華厳の滝は水の流れが一定ではなく、美しく見えないこともあったそう。今では1年中いつ来ても美しく見えますが、いったいなぜ?

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その理由は、美しく見えるように水の量を調節しているから。華厳の滝の水源は、上流にある中禅寺湖。その水を滝から200m上流にある「中禅寺ダム」でせき止め、水量を調節しているのです。華厳の滝は周りからの漏水が多く、ダム建設前は水がほとんど流れていないことがあったそう。そこで、治水、発電、華厳の滝の景観維持を目的として、1960年に栃木県が中禅寺ダムを建設。昼間は約1t/秒、夜間は0.5t/秒と放水する水量を調節し、いつでも美しく滝が見えるようにしています。

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続いては、飛行機のうんちく。うんちくを教えてくれるのは、株式会社「AIRDO」のベテランパイロット・佐野機長。飛行機は左右両方に扉がついていますが、ほとんどの場合、乗り降りするのは進行方向左側の扉から。その理由とは...。

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左側の扉から乗り降りするのは、船の習慣を引き継いでいるため。飛行機には船の習慣をルーツにしていることが沢山あり、「空港」が「空の"港"」なのも船がルーツ。機長を船長と同様「キャプテン」と呼び、客室を「キャビン」と呼ぶのも船の習慣から。左側から乗り降りする船に倣って、飛行機も左側から乗り降りするようになったのです。

そもそも船が左側から乗り降りするルーツは、ローマ時代のバイキング船。当時の船は右側後部に舵が取り付けられており、港に接岸する際は舵取り板が邪魔になるため、左側を接岸させていました。

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レーダーやGPSがない時代、船は目的地までの進路を星を見て決め、航海していました。飛行機も、昔は星を確認して進路を決めていたため、船の基本ルールを踏襲したと言われています。実際古い機体には、コックピットの上に星を見るための天窓が。ちなみに右側の扉は、緊急避難用なのはもちろん、機内食などを運び入れるために使われています。

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最後は、日本の城でよく見かける"アレ"のうんちく。いま女性にも大人気の城めぐりですが、城に関するうんちくを教えてくれるのは、東京農工大学特任教授で植物学者の藤井さん。「お城の周りによく植えられている木といえば、松の木。見た目が美しいからだけではなく、重要な目的があります」と藤井さん。果たして、見た目以外の重要な目的とは?

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実は松の木は、非常食としての役割を果たしていたそう。城が攻められ籠城した際、非常食として活用するために植えられていたのです。しかし驚きなのは、食糧となるのは実ではなく、皮の内側の白い部分。江戸時代に発行された「飢食松皮製法」という文献には、「松の皮を煮て柔らかくして食べた」と書かれています。

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松の皮は4日ほど煮込むと真っ黒になり、それを粉にして餅などにして食べていたと言われています。栄養価が高く、炭水化物が60〜70%、ポリフェノールも約15%含まれており健康にも良いそう。しかも松は「松やに」という燃えやすい成分が含まれているため、火の燃料としても活用されていました。その証拠に、「たいまつ」を漢字で書くと「松明」。非常食だけではなく燃料としても使えるため、城の周りに多く植えられていたのです。

明日よる9時放送!「所さんのそこんトコロ」は、ゲストに鈴木紗理奈を迎えて、「開かずの金庫&東海道でお宝発見だ~」をお届けします。

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どうぞお楽しみに!

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