定期なしで月額28万円！ コーナー史上最長移動距離の帰宅...パワフル美人ママがそこまでして遠距離通勤する理由

所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ！」（毎週金曜よる9時）の人気シリーズ「あなたはなぜ遠距離通勤をするんですか？」。驚きの遠距離通勤をしている方に密着し、「なぜそんなに遠くから通っているのか」を紐解きます。

「テレ東プラス」では、10月9日（金）の放送内容を紹介。川村エミコ(たんぽぽ)が調査します。まずは、遠距離通勤者が働いている東京・御茶ノ水にやって来ました。

遠距離通勤をしているのは、SNSを活用した宣伝PR会社で働く笹木さん。小学校1年生の息子さんがおり、2年ほど前から遠距離をしています。夕方4時、帰宅開始。会社を出る時間は日によって違うそうですが、実はコーナー史上最長移動距離の帰宅。いったいどこまで帰るのでしょうか。

駅に行く前に、いきなり寄り道。ケーキ屋さんでお菓子を購入しますが、自分が食べるためではないとのこと。再び歩くこと10分、御茶ノ水駅から中央線に乗ります。巨大ターミナルの東京駅で下車し、乗り換えたのは新大阪行きの東海道新幹線。東京から神奈川県へ突入し、新横浜を過ぎても「まだまだ降りません」と笹木さん。新幹線に乗っている時間が長いので、車内ではいつも仕事をしているそう。遠距離通勤している方は「こだま」を利用することが多いのですが、笹木さんが乗車しているのは「ひかり」。新幹線は静岡県に入りますが、降りる気配はなく、番組コーナー初の愛知県に突入！豊橋駅を過ぎ、日が暮れてもなお西へ向かいます。

夜6時14分、名古屋駅でようやく下車。しかし、まだ最寄駅ではありません。名古屋駅から豊橋方面の東海道線各駅停車に乗り、到着したのは愛知県大府市にある「共和駅」。ここが笹木さんの最寄駅です。気になる交通費ですが、東海道新幹線の定期券の販売は約300km以内の区間が対象となるため、笹木さんの場合は遠過ぎて定期がないとのこと。そのため毎回通常価格で切符を購入していますが、月にかかる交通費はなんと28万円！その出どころについて、「会社が負担とも言えるし自腹とも言える」と謎めいた回答。この月28万円の交通費に、秘密が隠されているのです。

最寄駅から自宅へは車で移動しますが、途中、ママ友に預かってもらっていた息子さんをお迎えに。御茶ノ水で買ったお菓子は、ママ友へのお礼だったのです。ようやく自宅に着いたのは、夜7時30分。総移動距離はコーナー史上最長の約390km！片道約3時間、往復6時間の遠距離通勤です。

9年前に建てた自宅は、16帖のリビングダイニングがある4LDK。ご主人は夜11時頃と帰宅が遅いため、息子さんと先に夕食を食べます。この日のメニューはカレーライス。鍋いっぱいに作り置きして、帰ったらすぐ温めて食べられるようにしています。

遠距離通勤の理由を聞くため、翌日、再び笹木さんのもとへ。車の部品メーカーに勤めるご主人も一緒に迎えてくれましたが、家の中には沢山の子どもたちが。平日息子さんを預かってもらう代わりに、土日はママ友のお子さんを預かっているとのこと。地元の皆さんに支えられて遠距離通勤をしている笹木さんですが、そこまでして遠距離通勤をする理由とは？

実は勤務先の御茶ノ水にあるのは、笹木さんが独立して作った自分の会社。4年前に愛知県で宣伝PR会社を起業しましたが、東京のお客さんが多かったため活動拠点を変え、2年前、御茶ノ水に本社を構えました。東京への移住も考えましたが、「夫の会社も愛知にあるし、息子の友だちもここにいる。私が頑張って行き来すれば良いだけ。自分が好きな仕事をさせてもらってるので、周りの人に感謝」と笹木さん。家庭と仕事を全力で両立させ、今日も遠距離通勤を続けています。