温泉付きのリゾートマンションが数十万円で購入可能に! アフターコロナで地方移住は吉か?:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜夜10時)。11月17日(火)の放送では、新型コロナウイルスの感染拡大で注目を集めるテレワークや地方への移住を取材。働き方や暮らし方に対する価値観の変化に迫る。

「リゾマン」に再び脚光? ワーケーションで人を呼び込め!

コロナ禍によるテレワークの普及は、人々の働き方に大きな変化をもたらしている。都会から地方への移住を考える人が増えれば、人口の減少や高齢化に悩まされる地方にとっては、活性化を図る大きなチャンス。そこで、移住体験ツアーや、オンライン移住フェアを積極的に実施する自治体や企業も現れている。

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新潟県湯沢町は、かつてスキーリゾートして人気を博したものの、バブル時代から30年後の今では、スキーブームは去り、建物が老朽化。温泉付きのリゾートマンションが数十万円という安さで売りに出され、バブル時代の"負の遺産"と呼ばれるまでに。ところが、新型コロナで風向きが一変。首都圏からの近さもあり、その価値が見直されている。ベンチャー企業「きら星」の伊藤綾さんは、去年、家族と一緒に千葉から湯沢町に移住。町から委託を受け、買い手が付かない物件などをリノベーションし、移住を支援している。

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去年10月には、保育園だった建物を町から借りてシェアオフィスの運営を開始。当初はなかなか借り手が見つからなかったもののコロナの影響で需要が急増。テレワークや移住の相談が以前の3倍になった。

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そこで伊藤さんは、湯沢町と組んで、築41年のマンションの一室を、テレワークに最適な部屋にリノベーションするプロジェクトに乗り出した。

家具や家電だけでなくWi-Fiを完備して、東京からテレワークをしたい人に「お試し住居」として住んでもらい、移住者を呼び込もうというのだ。来年3月までは無料で貸し出すという。「伊藤さんのビジネスの成功は湯沢町にとってもプラス」と湯沢町長も期待を寄せる。果たして、リゾートマンションを買って湯沢町に移住する人は現れるのだろうか?

移住者の楽園!? 知られざる島が瀬戸内に...

瀬戸内海に浮かぶ山口県、周防大島は、 "瀬戸内のハワイ"と呼ばれ、コロナを機に移住希望者が急増しているという。

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周防大島町から委託を受けて、移住支援を担うのがロコネクトの泉谷勝敏さん(46歳)。13年前、大阪から家族とともに移住した。その泉谷さんが7年前から開催している「移住体験ツアー」は、ハワイっぽい観光スポットは一切巡らない。案内するのはスーパーや病院など生活に欠かせないだ場所だけ。さらにお金を払って参加したツアー客に海掃除までさせる。そんな一風変わったツアーだが、これまで参加した225人のうち、3割超の75人が実際に島に移住した実績を持つ。

さらに、田舎暮らしをテーマに自ら監督、主演した動画が総務大臣賞を受賞し、全国各地で移住支援のアドバイスを行うなど活躍の場を広げる泉谷さん。コロナは地方への移住者を増やすチャンスと捉え、地方はさらなる努力をするべきだと語る。

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9月中旬。島への移住を考えている男性がやってきた。大阪在住で、大手製薬会社の研究員をしている尾崎祥久さん(48歳)。妻、大学生と高校生の二人の息子がいるが、コロナで人生観が変わり、会社を辞めて周防大島で農業を始めたいと考えているという。尾崎さんに島を案内する泉谷さん。しかし泉谷さんがまず最初に尾崎さんに伝えたのは、この島で農業をゼロから始めることの"厳しさ"だった。地方移住の理想と現実.....果たして尾崎さんはどんな結論を出すのか。

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移住、そして田舎暮らしの現実に迫る「ガイアの夜明け」は今晩10時から放送。どうぞお見逃しなく!

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