「思い出した、僕の死体が埋まってる場所」 前世の記憶を持つ4歳の少年により殺人事件が明らかに:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

人は死んだらどこへ行くのか。天国か、あるいは地獄か。実際のところ、それは死んでみるまでわからない。でも、もし死んだことがある人間がいたとしたら......?

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"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

11月13日(金)放送は、前回に続き大ヒット中のアニメ「鬼滅の刃」から、鬼殺隊士・我妻善逸役の下野紘と、嘴平伊之助役の松岡禎丞が登場。

都市伝説や超常現象については、「子どもの頃からUFOとか、僕、信じてます。絶対、世界の裏はこうなってると思う」と松岡。一方、下野は、「幽霊とか、そういった類のことを信じています」とのことで、初回放送でも話題となった都内某所のいわつ付きのスタジオで不可思議な体験をしたことも。ある日、アフレコが始まるとどこからか太鼓のような音が。他の出演者にも聞こえているようで、みんな上の方を見ている。しかし、録音した音源を確認しても、そんな音は入っていなかったとか......。そんな2人が、ゾクッとする怪感話を2本立てでお送りした。

怪感話#4-1
「死んだ事がある少年」

父親(下野)の息子・トニー(松岡)が4歳になった頃のこと。父親が仕事から帰るとおかしなことを言いだした。車の絵を描いていたトニーが、この車は自分で買ったと言うのだ。

「トニーはいつ車を買ったんだ?」
「今じゃないよ、昔!」
「赤ちゃんの頃に買ったのか?」
「違うよ。前に生きてた時!」

トニーとして生まれる前は、別の所で生きていたと言う。この時は、子供らしい妄想だと思っていた。だが後日、父親の考えは変わった。

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お絵かきをしていたトニーは、「前の僕」を描いたのだと言う。「前の僕」は、「ライアン・ゴーン」という名の男性で、野菜の缶詰を作る工場で働いていて、「リンダ」という恋人がいて、お気に入りのスコッチの飲み方があって......そして、かわいそうなことに殺されてしまった、と。

妄想にしては細かすぎる。「前の僕」が住んでいたという村の名前を調べると、なんとその村は実在した。4歳のトニーが、海を渡った遠い所にある村の名前など知るはずもない。やはりトニーには前世の記憶があるのか?

村に問い合わせると、ライアン・ゴーンはいなかった......今は。彼は以前、確かにその村に暮らしていたが、現在は行方不明。しかも、ちょうど4年前から......。

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偶然とは思えず、父親はトニーと共に村を訪れることに。村に着くと、トニーはライアンの家や行きつけのバーなどを次々と言い当てる。村はちょっとした騒ぎになり、たくさんの人が集まって来た。トニー......いや、正確にはライアンの様子を見るために。

すると、トニーは集まっていた村人の中の、ある男について思い出したという。ライアンの家の隣人で、枯れ葉が落ちてくるだの、音がうるさいだのと嫌味を言ってくる男だった。そしてあの日も、犬がうるさいと言い合いになり......

「間違いないよ! この人がオノで僕を殺したんだ!」

男は必死に否定したが、周りの人の顔を見れば、彼がライアンとよく喧嘩していたことは明らかだった。

「もう一つ思い出した。......僕の死体が埋まってる場所」

トニーが言った場所には、確かに死体と血のついたオノがあった。

「ね! 言った通りでしょ?」

結局、男はライアンを殺したと自供。行方不明事件は、殺人事件として解決した。

前世が本当にあるのかはわからない。けれども、これはただの偶然なのだろうか......?

「今、無邪気に遊んでいるあの子は、私の息子......トニーでいいのでしょうか......」

怪感話#4-2
「タクシーがついた場所」

現世に残した想いのせいで、様々な場所をさまよう霊魂。時にそれは、タクシーに乗り込んでくることもあるという......。

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京都四条、深夜1時。運転手(松岡)はいつものようにタクシーを流していた。すると、フラフラになって手を挙げている男(下野)が。「酔っ払いか......面倒だな」と思いながらも男を乗せると、呂律が回らず行き先が聞き取れない。なんとか住所を聞き出すと、そこは金閣寺の近くだった。

「どうしても行かなきゃいけないんだよ。もう、どうにもならないんだよ」

男がボソボソと話し始め、聞き返したが会話が通じていないようだ。

目的地に到着すると、男は眠っている。

「お客さん、着きましたよ、お客さん!」

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何度も起こそうとしたが、全く反応がない。......男は、亡くなっていた。死因は心臓発作だった。

3ヵ月後のある休日、運転手は男の最期に立ち会った身として、墓参りを思い立った。会社を通じて遺族から墓の場所を聞いたのだが、住所を知って血の気が引いた。なんとそこは、男に指示された住所だったのだ。

さらに驚いたのは、死亡推定時刻。タクシーに乗せた時刻よりも、かなり前だったという。

あの日運転手は、男がこれから入る墓に、すでに亡くなっている男を送り届けていたのである。

「どうしても行かなきゃいけないんだよ。もう、どうにもならないんだよ......」

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関、下野、松岡によるスタジオトークでは、4歳の役に衝撃を受けたという松岡の話題に。下野が先輩だが、普段は松岡の方が年上の役をすることが多いのだそう。

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声優業界では、6歳から下の役は女性声優が担当することがほとんど。「逆に言うと、松岡さんは女性の声も出せる......?」という関の無茶振りに、可愛らしい声で応えるひとコマも。このほか、幽霊を乗せた経験のあるタクシー運転手が本当に怖いと思っていることは何か、関が紹介。そしてラストには、NGになってしまった松岡の4歳バージョンも特別公開! この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中!

次回11月20日(金)放送は、岡本信彦石川由依が登場。幽体離脱の経験があるという岡本は、都市伝説も大好きで、関と大盛り上がり。もちろん、ゾクッとする怪感話もお届け!

番組公式Twitter:@BS7ch_zokutto

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