世の中には心霊スポットと呼ばれる場所が数多く存在するが、中には決して遊び半分で行ってはいけない、「ホンモノ」な場所がある。あなたの身の回りにも、そんな場所があるかもしれない......
"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」（毎週金曜深夜0時放送／ＢＳテレ東）。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。
11月6日（金）の放送には、大ヒット中のアニメ「鬼滅の刃」から、鬼殺隊士・我妻善逸役の下野紘と、嘴平伊之助役の松岡禎丞が登場。「鬼滅の刃」の大ブームについては、「映像も素晴らしいし、作品にのめり込んでいったのはありますが、そこまでになるとは」（下野）と、最初は全く予想してなかったという。注目度の高まる2人による、とあるマンションにまつわる怪感話。
怪感話#3
「いわく付きのマンション」
西日本某所、金曜日の夜。小室（下野）は、会社の先輩・坂本（松岡）に肝試しに誘われ、有名な心霊スポットだというマンションに来ていた。
いざ中に入ろうとすると、不自然なブロック塀が。屋上から飛び降りるとこの場所に落ちてくるため、血しぶきがマンションの壁に付かないよう簡易のブロック塀が建てられたのだという。
実はこのマンション、オーナーの娘が屋上から飛び降りて以降、同様の自殺が相次いでいた。
屋上で写真を撮って帰ろうという坂本。小室は尻込みするが、「霊なんていないだろ」と坂本に連れられマンション内に。
すると、坂本は急に黙りこくってしまう。話しかけても返事はなく、ハァハァと荒い呼吸が聴こえるだけ。本当は怖がっているのか？
最上階に着くと坂本の呼吸はますます激しくなる。背中を丸めてうずくまる坂本に異変を感じた小室は、肩を貸してマンションを飛び出した。落ち着きを取り戻した坂本は、小室には感じなかった体験をしたという。
「マンションに入った時から、ずっと女の叫び声みたいなのが聞こえていただろ？ エレベーター乗ったら、ものすごく背中が重くってさ......8階に着いたらどんどんひどくなっていって、叫び声も......」
幽霊の仕業なのか！？ マンションを後にした2人は、気を取り直して朝まで飲み、別れた。
翌々日の日曜の深夜、坂本から電話がかかってきた。マンションに行ってから、寝ようとすると凄まじい女の叫び声が聞こえて、怖くて眠れないのだという。
翌日、坂本は会社を休んだ。これは一大事だと、小室は知り合いをあたり霊能力者の田中（下野2役）を坂本に紹介。早速、坂本は田中に電話をかけ、相談することに。
田中によると、坂本は女性の霊に取り憑かれてしまっているという。坂本の受話器越しに、ずっと女性の声が聞こえるというのだ。
「コロスコロスコロス......」
女性の霊は坂本を殺そうとしており、邪魔すれば殺意が自分に向けられてしまうため、田中には為す術がないという。
田中は、あることを試してほしいと告げた。紙を切って人形を作り、枕の下に挟んで寝る。床について目を閉じたら、何が起ころうが朝になるまで絶対に目を開けないこと......。
翌日、坂本は会社に現れたが、顔色は冴えない。田中に言われた通りにしたおかげで、昨夜は叫び声も聞こえず数日ぶりに眠れたが、夜中にふと物音がして目が覚めたという。
「玄関の方から音がするんだ。目を閉じててもわかるんだよ。玄関から廊下を歩いてる。確実に俺の部屋へ向かって来てる」
畳が沈む音がして、何者かが寝室に入り近づいてくる気配を感じた。
「目を閉じているけどわかるんだ。俺の顔を今、誰かが覗いてる......」
必死に目を閉じ、「ごめんなさいごめんなさい」と心の中で繰り返す。
「ずっと俺の布団のまわりをぐるぐると回ってる気配がするんだ」
それがどのくらい続いたか......このままではおかしくなってしまう......と思った瞬間、ふっと気配はなくなり、目を開けると朝になっていた。枕の下を見てみると、紙人形がビリビリに敗れていた。身代わりになってくれたのか......！？
窮地を切り抜けた坂本は、田中にお礼の電話をするが、なかなか電話に出ない。ようやく繋がると、何かを呟いている。その声は次第に大きくなり......
「コロスコロスコロスコロスコロス！！」
もしかすると、霊は田中に取り憑いたのかもしれない。そうして取り憑く相手を変えていくのだとしたら、次は......
関、下野、松岡によるスタジオトークでは、下野と松岡の関係性が話題に。下野が先輩、松岡が後輩という間柄だが、毎週現場終わりに飲みに行っていたほど仲がいいとか。
朗読劇を終えて、「下野さんに引っ張ってもらった」という松岡に、下野はまんざらでもない表情。
リハーサルをしないのがこの番組のスタイルだが、一発で撮れてしまうのはお互い付き合いが長いからこそ。関に「この二人の関係、確実に愛がありますね」と言われた松岡は「ライクではなくラブみたいな」と。下野も「両想いだと思ってますから」と笑顔を見せた。この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中！
次回11月13日（金）放送も、引き続き下野紘、松岡禎丞が登場。しかも朗読劇は2本立て！
死んだ経験を持つ少年、そして霊が迷い込んだタクシーにまつわるゾクッとする怪感話をお届け。
