使い古しの歯ブラシ、パンスト、タオル...家にあるものでできる靴磨き

公開: 更新: テレ東プラス

革靴のお手入れ。本格的な道具を揃えて、毎日磨く......となると大変。そこで、キッチンペーパー、歯ブラシ、ストッキングなど家にあるものでできる靴磨きの方法を教えます!

毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、靴職人・村上塁さんに革靴の簡単なお手入れ方法についてうかがいました。

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家にあるものでできる靴磨き

靴磨きのお手入れは4ステップ!

《靴磨きの手順》
【1】汚れやホコリを払う
【2】クリームで保湿
【3】クリームをムラなく塗り込む
【4】磨く

これを本格的にプロ仕様の道具でやろうとすると......

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写真上段、左から【1】馬毛ブラシ、【2】クリーム(靴色に合わせたもの)+馬毛ようじ、【3】豚毛ブラシ、【4】山羊毛ブラシ、が必要。初心者が全てそろえるのは大変......

そこで、村上さんに、家庭にある使い古しのものでの代用を考えていただきました。

写真下段、左から【1】キッチンペーパー、【2】デリケートクリーム(無色)+使い古しの歯ブラシ、【3】使い古しのタオルや着古したTシャツなど、【4】パンストボール。

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パンストボールは、使い古しのストッキングの中に、着古したTシャツなどを丸めて入れたもの。

これを使って、靴磨きをしてみましょう!

《家であるものでできる靴磨きの手順》
【1】 汚れやホコリを払う
まずは、キッチンペーパーで汚れやホコリをふき取ります。

【2】 クリームで保湿

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本格的なお手入れでは靴色に合わせたクリーム(2000円~)を使いますが、無色のデリケートクリーム(800円前後~)を使えば、どんな色の革靴にも使用できます。

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歯ブラシで靴全体にクリームを塗ります。革の繋ぎ目のなどにもしっかりと。歯ブラシは、新品より使い古しの柔らかいものが◎ ヘッドを親指で抑えるようにして持って塗ると、周囲に飛び散らず塗りやすい!

特に、雨などで濡れてしまった後は、お風呂上りのお肌と一緒なので、より多めにクリームを塗りましょう。※濡れた靴は、しっかりと乾かしてからお手入れを!

【3】クリームをムラなく塗り込む

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タオルやTシャツでシャカシャカとこすり、クリームを全体に塗り込みます。

【4】磨く
パンストボールで靴全体を磨いて艶出し。革の毛穴の奥までクリームを馴染ませます。

仕上げに、革靴用の防水スプレーを! 水をはじくだけでなく、ホコリが付きにくくなります。

最初は、こちらの家にあるものから初めて、クリームを革靴の色に合わせて変える(その際は、【3】【4】も色ごとに使い分ける)、1つずつブラシを購入するなど、徐々にステップアップすると、より本格的に。まずはひとつ......とファーストブラシ購入をお考えなら、ホコリを落とす馬毛ブラシからがオススメとのこと。

また、スエードのお手入れの場合は、固めの歯ブラシ(新品が良い)で毛並みに逆らってホコリを掻き出し、最後に防水スプレーをかけて完了。

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革靴は、履いた後はホコリ落としだけは必ず、加えて靴磨きのお手入れは理想は1ヵ月に1回ですが、初心者は2~3ヵ月に1回のペースで大丈夫です。また、カビやシミが出来てしまったら、プロにご相談を! 「普段からこうしたお手入れをしてもらいつつ、半年に1回はプロのにメンテナンスに出していただくと、より長持ちしますよ」と村上さん。オシャレの基本は足元から! まずは家にあるものを活用してのお手入れを!

※今回紹介した革靴のお手入れ方法は、【2】のクリームを革靴専用の色付きのものではなく無色のデリケートクリームを使えば、革靴だけでなくバッグ、革ジャンなど全ての革製品に使えます。

取材協力: 靴職人・村上塁さん。1961年開業の「ハドソン靴店」2代目店主。他店で断れた修理の依頼が日本だけでなくフランスなど海外からもあり、その技術力を高く評価されている。靴磨き教室も開催中。オリジナルブランドの革製シューズを開発、セミオーダー形式で提供する「HUDSONS」が今秋オープン。
オフィシャルHP

村上塁さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜午前9時26分からのOAも要チェックです!

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