街の人への何げないインタビュー映像をきっかけに、笑福亭鶴瓶とゲストがよもやま話を展開するトークバラエティ「チマタの噺」（毎週火曜深夜0時12分～）。11月3日（火）は先週に引き続き、お笑いコンビ・ロッチ（中岡創一、コカドケンタロウ）の後半をお届け！

小学三年生のときに父親が出て行き、大人の男性と触れ合う機会がなかったというコカド。今でも年上の男性が苦手とのことですが、鶴瓶だけは別格のようで「師匠にはいけるんだよな〜！」と心を開いている様子。この日、収録で着る衣装を持ってきておらず、「じつはこれ、スタイリストさんに頼んで師匠の衣装を借りました」とまさかの告白。

そんなコカドの気になるチマタは、「ロッチ結成に関わった構成作家」。コンビを結成する際、どちらかが「コンビ組もう」と始めたわけではなく、2人を取り持った人物がいるそう。「ネタとかも、20年以上ずっと一緒に作ってきた。その人がいなかったらロッチは生まれてなかった。でも、存在が近すぎてダメ出しもないし、改めてどう思っているのか聞きたい」とのことで、スタッフが取材しました。

ロッチの2人を引き合わせたのは、構成作家の酒井義文さん。ロッチ結成前、中岡は結婚を理由に芸人を引退し、愛知県の自動車工場に就職。数年後、彼女と別れて傷心の中岡と、相方が失踪して傷心中だったコカドを酒井さんが誘い、沖縄旅行に出かけたそう。

久々の再会で意気投合した2人は、コンビを結成。しかし「ロッチは結成当時、スベりまくってましたね(笑)。ブランクが長すぎて、中岡君が全然おもんない。ネタを覚えられないし、笑わせる言い方ができない」と酒井さんは振り返ります。

さらに「コカド君は、お笑いの直球のとこで頑張ってない。『IPPONグランプリ』に中岡君が出てるけど、ロッチは本当はそっちじゃない。飲みに行っても、お笑いの話をいっさいしない。単独ライブをしたときに、中岡君は"ありがとう、これからもよろしくね"って熱いメッセージをくれるのに、コカド君からは1回も来ない。感情を出さない人なのかなと思ってたけど、大好きな大槻ケンヂさんに初めて会ったときは大号泣ですよ(笑)。感情あるやん！と思った」とダメ出し。

コカドは「酒井ちゃんは、3人目のロッチだと思ってるんですよ。こっち側だと思ってるんで、僕はお礼を言わないんです」と反論。一方、中岡は「僕はいつも2人にネタを作ってもらってるんで...」と低姿勢。

コロナ禍の自粛期間で、良いネタができたというロッチ。「師匠にも相談してみようかな。もう2～3年、『キングオブコント』には出てないんですけど、良いネタができたので...。2020年大会はジャルジャルが優勝したじゃないですか。僕らの仲間みたいなものなので、ええなぁっ、て」と中岡。

「スターを作る番組だから、若い子のチャンスを邪魔してしまうという気持ちがあって」と出場に迷いを見せるコカドに、鶴瓶は「なんぼでも出たらええやん！ 絶対に出たほうが良いよ」と背中を押します。

しかし、「キングオブコント2015」でファイナルステージ進出を果たしたものの、続く2本目のネタが低調で惜しくも優勝を逃した過去を指摘し、「ええとこまで行って、いっぺんスベッたやん！(笑) まだグランプリ取ってなかったら出ぇや」とエールを送ります。

フジテレビ系列で2009年4月15日〜2010年9月8日まで放送されていた、コント中心のお笑い番組「爆笑レッドシアター」に出演したことにより、自信がついたというコカド。

「レッドシアターのあと、『笑っていいとも！』に出させてもらうようになって。でも、コント以外はやったことない状態で、いきなり『いいとも』のレギュラーになって。全然馴染んでないし結果も出せないなか、師匠がずっと"ええねん、ええねん。ボディーブローのように効いてくるから"って。それが励みで、ずっとできてたところありますよ」と、鶴瓶への感謝を語ります。

鶴瓶は「タモリさんは大好きな人やけど、ときどき邪魔すんねん(笑)。何で邪魔するのか聞いたら、"放っといたら絶対オチのほうに行くから、いっぺん叩いとく。マンネリを防ぐために"って。あの人には俺も全然気ぃ遣わん」と、知られざる裏話を語ります。

コカドに先輩との良い付き合い方をアドバイスする鶴瓶ですが、中岡は「(千原)ジュニアさんとか(ダウンタウン)松本（人志）さんとか、憧れてる人の前でコカドはボケないんですよ。緊張して喋らないんです」と暴露。

これに鶴瓶は「俺も、ジュニアとか松本には緊張するで(笑)。なんか面白いこと言わなアカンと思うから。こないだ本番中に、松本に"アガッてんのか？"って言われた」とまさかのエピソードを披露。

ほかにも、中岡を"天才"と絶賛してくれた同級生、ラジオへの想い、芸人としてドロップアウトした過去について、などなど、ここでしか聞けないエピソードが盛りだくさん！

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