若すぎる母親が育児放棄...人工哺育で離別したテナガザルの母子の再会までに密着:どうぶつピース

公開: 更新: テレ東プラス

ワンコやニャンコのかわいい姿をお届けする「どうぶつピース!!」(毎週木曜夜6時25分放送)。10月29日(木)放送から、人工哺育で離別したテナガザル母子、感動の再会をプレイバック!

絶滅危惧種に指定されているシロテテナガザルは、東南アジアの熱帯雨林に生息。顔の周りと手足が白いのが特徴です。

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伊豆シャボテン動物公園にいる生後2ヵ月になるシロテテナガザルのしーちゃんは、母親の育児放棄により飼育員の白井さんによって育てられています。しかし、人工哺育が長すぎるとサル社会のルールが身に付かず本来いるべき群れに戻れなくなる可能性もあり、「飼育員にとっても人工哺育は苦渋の選択なんです。猿島で両親と暮らすのが一番の目標」と白井さん。

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取材を始めたのは2020年8月。しーちゃんはお気に入りの場所、白井さんの首元にしがみついていました。

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体重は910g。人間の赤ちゃん用ミルクを美味しそうに飲んですくすくと成長をしていました。

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しーちゃんの両親は、公園内の"猿島"で暮らしています。母親はユズ(7歳)。通常テナガザルが子供を産めるようになるのは7歳くらい。7歳で出産したユズは、若さゆえか育児に関心を示しませんでした。自然界では他の母猿の子育てを見ているため、若くても育児放棄はしないといいます。

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しーちゃんがしがみついているのはサルのぬいぐるみ。赤ちゃんザルは母親にしがみつく習性があり、こうしないと安心できないのだそう。目指すゴールは、しーちゃんを母親の元に返すこと。

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取材開始から1週間、しーちゃんが母親と暮らすための準備が始まります。掴む力をつけさせるトレーニングに始まり、母親に子供の存在を忘れさせないため"顔合わせ"という形でユズと柵越しに対面させることに。人工飼育から2ヵ月半、果たしてユズはどんな反応をするのでしょうか?

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閉園後、しーちゃんを連れてユズの元へ向かう白井さん。柵前にいるしーちゃんを見つけたユズは、一番良い反応とされるお腹を見せます。それは、おっぱいをあげる仕草にも見えました。

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さらに手を伸ばして優しく触り始めると、しーちゃんも興味を示します。このまま育児再開!? ......とはいかず、すぐにユズは奥に引っ込んでしまい、やがて落ち着きがなくなってきました。この日の対面は10分。ユズが興味を示したのは最初だけでした。

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2020年10月。人工哺育が始まって4ヵ月。しーちゃんはシロテテナガザルの特徴であるブラキエーション(体を振って両手で交互に移動する腕渡り)ができるように。

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食事も離乳食やフルーツも食べられるようになっていました。

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母子再会計画は新ステップへ移ります。ユズとしーちゃんを同じ部屋に入れてみることに。すると、ユズの方から手を伸ばします。しかし、反応したのは最初のみ。しーちゃんがしがみついてもユズが嫌がる仕草をするため、この日は5分で終了しました。

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次は白井さんのアイデアで母性が強まると言われる発情期に合わせて再会させることに。1週間後、しーちゃんを持って島にやってきた白井さんをさっそくユズが出迎えます。すぐに寄ってきたと思ったらしーちゃんのそばを離れようとしないのです。

「今日はユズの反応が良かったので、このまま継続していけば親子3頭で仲良く暮らす日も近いと思います」と白井さんもうれしそう。ユズはこのまま順調に子育てを再開させるのか、番組はこれからも密着します!

次回11月5日(木)放送は、ゲストに福地桃子を迎え、「飛ぶ×盗む×飲む いたずらペット事件簿秋の大捜査線SP」。大好評企画「いたずらペット事件簿」最新版では、大ジャンプして毛だらけにする猫&鉄壁のガードをすり抜ける盗み食い猫&大家族の暴れん坊将軍&深夜に水が流れる怪奇現象が......犯人は誰だ? 定点カメラに映った衝撃の光景とは? 「スマホ動画見せてください」で密着したら、世界最小?ペットに会えちゃった! JKだってすごい! 他、何十匹もの猫を救う「にゃんこおたすけ隊」に密着や、高速猫パンチ&シンクロ&壁突き破り犬などペットの決定的瞬間を激撮も。

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