<「共演NG」リレー連載>若月佑美「人の印象は自分の考え方や捉え方次第で変わる...だから美里のように、”他人を許せない”という気持ちはなかなか想像できませんでした」

公開: 更新: テレ東プラス

秋元康が企画・原作、大根仁が演出を担当。キャスティング、記者会見、クランクイン前に行う本読みなど..."THE芸能界"の裏側をリアルに描く、ドラマ「共演NG」(毎週月曜よる10時)。

「25年前に恋人同士だった大物俳優・遠山英二(中井貴一)VS大物女優・大園瞳(鈴木京香)」をはじめ、「かつては師弟関係にあった時代劇スター・出島徹太郎(里見浩太朗)VS NY帰りの個性派俳優・小松慎吾(堀部圭亮)」、「同じアイドルグループに所属していた篠塚美里(若月佑美)VS内田梢(小野花梨)」、「イケメンキャラが被る戦隊俳優・佐久間純(細田善彦)VS 2.5次元俳優・加地佑介(小澤廉)」と、テレビ東洋が社運を賭けて臨む恋愛ドラマ「殺したいほど愛してる」は、"共演NGアベンジャーズ"が勢揃い! 一触即発なスターたちの激しいバトルとラブストーリーをコメディタッチで描いていく。

そこで「テレ東プラス」は、テレビ東京が総力を挙げておくる「共演NG」の舞台裏を探るべく「共演NG」リレー連載(※毎週日曜よる9時30分公開)をスタート!

トップバッターは、元アイドルで女優の篠塚美里役を演じる若月佑美が登場。作品の見どころはもちろん、女優という職業について...思う存分語ってもらった。

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相手=自分ではないので"価値観が違うのは当たり前"だと思ってしまいます

――初回を大変面白く拝見しました! 「共演NG」...とても刺激的なタイトルですが、台本を読んで、若月さんが感じたことを教えてください。

「タイトルを聞いた瞬間、"どんなドラマになるんだろう"と、ウキウキ&ハラハラが止まりませんでした。芸能人同士のバトルは見どころですが、コメディ要素が強く、思わずクスッと笑ってしまうというか...。いろんな感情があふれだしているので、観てくださる方はきっと"芸能人も普通の人間なんだな"と感じていただけると思います。登場人物はそれぞれ、妬んだり憎しみあったりしていますが、それがとても人間らしい。ヒューマンドラマのような醍醐味も感じていただける作品になっていると思います」

――美里は元アイドルで女優。現役売れっ子アイドル・内田梢(小野花梨)とは、「先輩であり犬猿の仲」という役どころです。アイドルを卒業して女優に...という設定だけでいえば、若月さんご自身に重なりますよね。

「そこはリアルですよね。でも美里は、性格も全く違って気が強くて口も悪いので、見た方は驚くかもしれません。彼女は"私とは違う人生を歩んできた"という印象。私は後輩に指導するタイプではなかったので、メンバーとバチバチになることはなかったなと(笑)」

――美里は、ダメなところを見つけるとつい注意してしまう人物。若月さんは、美里とは性格が全然違うとおっしゃっていましたが、人のダメなところを許せるタイプ?

「やはり相手=自分ではないので"価値観が違うのは当たり前"と思ってしまいます。自分の当たり前を人に押しつけるのはちょっと違うと思うので...」

――大人ですね! たしかにそう思ったら人を許すことができそうです(笑)。そのことにはいつ頃から気づいていたのでしょう。

「性格が真逆な姉がおりまして...。私は男っぽいところがあって、姉のために世話を焼きたくなるんですけど、姉は女子っぽくて、なんでもやってもらいたいタイプ。だからこそ合う面もたくさんありますが、その昔は、やってもらって当たり前な姉を見て、"なんでそうなんだろう? 自分でやらないの?"と思った時期もありました。ただそれが、いつの間にかうらやましくなり、私も"あんな風に生きられたらいいな~"と思うようになりました(笑)。悪く見ていたところも魅力的に映ったり、人の印象って、自分の考え方や捉え方次第で変わるんだなと。なので美里のように、"他人を許せない"という気持ちはなかなか想像できませんでした」

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人生で得た持ち物を広げて、誰かに"これは使えるね!"と言っていただけたら光栄です

――初回から見どころ盛りだくさんでしたが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

「錚々たる大先輩の皆様の中にいさせていただけることが本当にありがたく、感謝しかありません。先輩方のお芝居を間近で見せていただいてとても勉強になりましたし、実は現場は、タイトルに反して(笑)すごく温かくて楽しかったです。私は、自分から積極的に話しかけるタイプではないので静かにしていたんですけど、皆さんが気さくに話しかけてくださって...。特に里見さんとは地元が近所で、地元トークで盛り上がりました。"STAY HOME期間中、何をしていたか"とか、プライベートなお話もさせていただいてありがたかったです。これは、このドラマならではだと思いますが、ドラマでの共演NG同士は一番仲良くなるみたい(笑)。一緒のシーンも多いですし、私も小野さんとは"どう演じたらバチバチに見えるか"など、たくさん話し合いながら役を作りあげました」

――役作りで大変だったことは?

「役者陣は、劇中劇『殺したいほど愛してる』に出演しているという設定なので、私も含め、みんな役が2つある感じなんです。私も美里のほかに『殺したい~』では田中はるかという役を演じていたので、その切り替えはちょっと大変でした。監督のカットがかかったら、通常は素の若月に戻りますが、今回の作品でははるかから美里に戻る...となかなか複雑で(笑)。でも、皆さんの役の切り替え方を間近で見させていただけたのは本当に貴重でした。学びが多い現場でした」

――女優役を演じるにあたり、考えさせられることも多かったのでは?

「そうですね。"役者はフィクションの世界を生きているけど、現実の自分が反映されるものなんだな"と感じさせられたシーンがありました。自分の経験や人生で感じて初めて役者としての引き出しは増えるものなんだなと。私は役と正面から向き合ってしまう癖がありますが、"もし自分だったらどう感じるんだろう? どういう行動を取るんだろう?"と役に自分に当てはめて考えることも大事なんだなと思いました」

――若月さんは、「私の家政夫ナギサさん」や「今日から俺は!!」など、ヒット作に次々と出演されています。ご自身では、女優としての現状をどのように捉えていますか?

「すべてにおいて感謝しかないです。自分でイチから武器を作って立ち向かっていかなければならない。そして、ひとつのお仕事が終わる度、もっと自分の武器を増やしていかなければいけないと感じています。今回も課題がたくさんあって、その中で特に感じたのは、まだまだ感情の引き出しが足りないということ。そのためにはもっといろんな作品を観て、プライベートでもいろんな経験をしていくことが大切だなと思っています。いずれは自分の人生で得た持ち物を広げて、誰かに"これは使えるね!"と言っていただけたら光栄です」

――今後若月さんは、どのような女優を目指していくのでしょう。

「里見さんが"役者は役を選ぶのではなく、与えられた役をどのように演じるかが勝負"とおっしゃっていて、それがすべてだと思いました。なので、求められていることにしっかりと応える、応えるために必死に頑張ることができる女優になりたいです」

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――最後に、次のリレー走者(11月8日(日)よる9時30分公開)となる、佐久間純役の細田善彦さんにメッセージをお願いします。

「特に第3話の撮影では大変お世話になりました! 初対面から優しく話しかけてくださり、そのおかげで佐久間と篠塚の関係性を私の中で落とし込むことができました。ありがとうございました。そういえば、日に日に顔が濃くなっているとおっしゃっていましたが、その後いかがですか?」

――若月さん、貴重なお話の数々をどうもありがとうございました! 11月9日(月)放送の第3話では、美里に関するある大きな秘密が暴かれ、謝罪会見にまで発展! 物語の重要なキーマンとなっています。ドラマ「共演NG」をどうぞお楽しみに!

【若月佑美 プロフィール】
1994年6月27日生まれ。静岡県出身。O型。2011年、「乃木坂46」の1期生として活動をスタート。2018年、ドラマ「今日から俺は!!」(NTV)に出演し、同年グループを卒業。その後は女優・モデルとして活躍の場を移し、映画では「シグナル100」「ヲタクに恋は、難しい」、ドラマでは「父と息子の地下アイドル」「私の家政夫ナギサさん」に出演。

明日よる10時放送! 「共演NG」第2話は...。

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