ワンコやニャンコのかわいい姿をお届けする「どうぶつピース！！」（毎週木曜夜6時25分放送）。10月15日（木）放送から、「私が母になる！ツメナシカワウソの兄弟と飼育員95日間の闘い」をプレイバック！

2018年10月20日。池袋のサンシャイン水族館で、全国の水族館や動物園にいるカワウソからWEB投票で人気ナンバー1を決める一大イベント「第ニ回カワウソゥ選挙」の結果発表が行われていました。その様子を祈るような気持ちで見つめていたのは伊勢シーパラダイスの飼育員・小野田忍さん。彼女が我が子のように育てたカワウソの兄弟が参加しているのです。そこには衝撃のドラマがありました。

南アフリカに生息するツメナシカワウソは、体長約30㎝、体重約15㎏にもなる大型のカワウソ。

特徴はその名の通り、手にツメがないこと。

2017年4月10日。伊勢シーパラダイスのツメナシカワウソに赤ちゃんが2頭誕生しました。大きい方がデカ、小さい方がチビと名付けられ順調に成長すると思われましたが、8日目に事態は急変します。

チビの左目が腫れてピンク色になっていることが判明し、すぐに獣医へ。診断では人工哺育に切り替えないと失明の危機であるうえに、母親やデカにも悪影響を及ぼす可能性があるとのこと。早急な決断を迫られるも、園内には施設がないうえに24時間体制にするには人手も足りません。

すると小野田さんは自ら手をあげ夜は自宅へ連れて帰ると宣言しました。「迷ってるひまがなかったんです。誰かがやらなきゃいけないですし、だったら私がやる、と」と小野田さん。

人工哺育の前例がないツメナシカワウソのお世話は手探り。代用した猫用ミルクの濃さの調整、深夜の授乳、排泄などゆっくり眠れない日々が続きます。

そんな中、今度はデカが鼻血を出したのです。小野田さんはデカも連れて帰ることを決断。日本に9頭しかいないツメナシカワウソ......その2頭の命が私にかかっている......小野田さんの懸命な子育てが続きます。

3週間後、元気にミルクを飲むデカとチビの姿が！ 病気は完治、チビは1040gにデカは1150gに成長していました。

しかし、すぐに別の問題が発生。放ってはおけないほどの兄弟ゲンカをするように。ゲージ代わりにしていた発泡スチロールの箱に限界を感じた小野田さんは、部屋にペットシーツと箱で大きなスペースを作って2頭を開放。兄弟は満足げに遊ぶものの、今度はうたた寝の間にデカが脱走して網戸と窓の間に挟まるなど、やんちゃな出来事が続きます。

人工哺育1ヵ月半。次の課題は離乳です。初めに、アジを細かくしてあげてみたものの魚の味が苦手なようで吐き出してしまいます。同僚からのアドバイスを受け、魚エキスをミルクに混ぜて味を覚えさせることに。

作戦成功！ しかし、やっぱり魚は食べてくれません。その繰り返しが続き......人工哺育90日目、ついに口に入れた魚を飲みこんでくれたのです。小さな命はいくつもの危機を乗り越え、大きく育ちました。

人工哺育95日目。2頭は小野田さんの手を離れ、一般公開されることに。「普通ではできない経験をたくさんさせてもらって。一番やりがいを感じました」と小野田さん。デカがきらり、チビがひらりと命名され、2017年7月22日に水族館デビューを果たしました。

そんな2頭が「第2回カワウソゥ選挙」にエントリーすることに。39園館58組83頭のカワウソがエントリーする中、選挙活動で来園したお客さんに覚えたての特技"名刺配り"を披露して頑張ったひらりときらり。果たして結果は！？

ひらりときらりが、見事1位を獲得！ 人気ナンバー1のカワウソになったのです。おめでとう！ ひらりときらり。

次回10月22日（木）放送は、ゲストに小野花梨、小澤廉を迎え「盲導犬パピーウォーカー感動物語＆共演NGペットSP」。

盲導犬となる犬を育てるパピーウォーカーの2組の家族に密着！ 共に過ごした1年間を経て...ついに別れの時が。そこには知られざる物語があった。「スマホ動画見せてください」で密着したら、すごい飼い主だった！ 超人気ユーチューバー＆超セレブ一家が登場。新ドラマ「共演NG」のドラマ現場に潜入！ あの人気俳優たちのお宝ペット動画を見せてもらいました。他、犬VSホワイトライオン×土下座犬×ダチョウ倶楽部犬など爆笑ペットも登場。