新潟・山古志...同じ建物の中で牛と同居している男性の本業は、海外セレブに大人気の”日本のアレ”:ナゼそこ

公開: 更新: テレ東プラス

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10月22日(木)夜7時58分からは「ナゼそこ? 三重&新潟...あなたの知り合いに秘境で暮らす人いませんか? 2時間SP」を放送!

【秘境に住む人捜索! 数珠つなぎ】
『あなたの知り合いに秘境で暮らす人いませんか?』と、街ゆく人から聞いた情報を頼りに、秘境に住む人を数珠繋ぎに探していく大好評企画。今回は、日本が誇る世界遺産・熊野古道がある三重県・奥熊野と新潟県・山古志村で聞き込み!

①三重県熊野市
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熊野市は面積のおよそ9割が手付かずの自然を有し、秘境の宝庫と呼ばれる場所。ここには一体どんな秘境人が住んでいるのか。

熊野古道がある奥熊野の、山と山の谷間にひっそり佇む碇(いかり)集落を目指し、まずは熊野市駅へ。バスに乗って最寄りの神上(コウノウエ)で下車し、約1時間ほど歩くと、地元の観光課の方でさえ知らないという秘境、碇集落がある。1人目の秘境人、松田健治さん(57歳)は80歳の母・ゑみさんと2人暮らし。集落には水道がないため、断層から滲み出る山水をパイプで家まで引き、生活用水として使用しているという。その貴重な水と同じくらい、ゑみさんが大切にしているのが、亡くなったご主人が最後に漬けた思い出の梅干し。ゑみさんがこの地に嫁いできた昭和30年代当時、碇集落には10世帯が暮らしていたが、時代の流れと共に過疎化が進み、現在は松田さん親子を含め、2世帯だけ。そんな人がいなくなった集落で今、健治さんが行なっているのが、稲田の草刈り。「集落中の稲田を復活させたい」と、たった一人で荒れ果ててしまった稲田の整備をしているという。その思いは少しずつ身を結んでいるようで...。

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健治さんの紹介で、碇集落からさらに山の中へと入った柳谷集落に住む藤本さんご夫婦を訪ねることに。途中まで道案内してくれるという健治さんについて行くと...その道がとんでもない悪路だった! 道なき道を必死で歩き続けること約1時間、ついに山を1つ越えた柳谷集落に到着! 20年前、ワケあって東京から柳谷集落に移住したという藤本こうじさん(58歳)、香雅(こうが)さん(57歳)ご夫婦。一体なぜ、縁も所縁もない三重県の秘境集落にやって来たのか。その答えは家の前にある小学校の校庭に...。そこにあったのは、藍染の原料となる藍。藍染とは独特な青色に染める日本の染物文化の代表的技法。藤本さん夫婦は廃校になった小学校の使用許可を得て、藍を乾燥させ、育てているのだとか。一から独学で始めたため当初はキレイな藍色を出せず、失敗続きだったというが、研究を重ね、今では美しい藍染の着物を作れるようになったという。

3組目
藤本さん夫婦によると、柳谷集落から36キロ離れた場所に、鬱蒼とした森と海に囲まれた陸の孤島のような「須野」という秘境集落があり、浜田さんなる人物が住んでいるとのこと。いったん熊野市駅に戻り、山間の無人駅、二木島駅へ。目指す集落は山を2つ越えた先にあり、交通機関もないとのことで、徒歩で向かうことに。2時間ほど歩き、住人5人の須野集落に到着。すると、サングラスをかけた浜田博文さん(71歳)に遭遇! 一体どんな暮らしをしているのか、さっそく秘境生活に密着させてもらうことに。浜田さんの自宅には妻・直美さんの意外な趣味が。一方のご主人は週に3回、素潜りで魚をとっているといい、そのおかげで筋肉がムキムキになったのだとか。不便ながら楽しく生活しているように見える博文さんだが、実は意外な過去が...。

②新潟県山古志村
1人目

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新潟県の長岡駅から美しい棚田が広がる山古志地域へ。同じ建物の中で牛と同居している人物がいると聞き、訪ねてみると...間野龍さん(32歳)の家の中には大きな牛が! 扇風機まで当てられ、大切にされている様子。一体ナゼ牛舎ではなく、人間が暮らす家の中で牛と同居しているのか。山古志地域ではかつて、棚田での農耕において牛は貴重な働き手だった。冬には豪雪地帯となるため、人と牛はまるで家族のように一つ屋根の下で暮らしてきたという。そんな生活の中で娯楽の一つになったのが「牛の角突き」。引き分けが原則の闘牛大会で、昭和53年に国の重要無形民俗文化財に指定された伝統文化。滝沢馬琴の長編小説「南総里見八犬伝」にも登場するという。間野さんの牛も、この角突きに出す闘牛とのことだが、なんと間野さんの本業は先祖代々続く錦鯉の養殖。現在、生後1ヶ月半ほどの錦鯉を400万匹育てているというが、このうち商品になるのはなんと0.01%、買い手がつくのは1万匹中わずか1匹だという。そんな奇跡の確率で生まれた紅白模様の1匹には、最高で300万円の値段がついたことも。実は今、日本の錦鯉は海外セレブの間で大人気! 高額でバンバン売れているといい、中には異常なほどハマっているマニアもいるそう。

2人目

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さらなる秘境人を探して山古志集落の最奥地へ向かう途中、小さなアルパカ牧場を発見。牧場主の青木勝さん(70歳)に話を伺うと、当初3頭から飼い始めたアルパカは、今では60頭に。毎年春に生まれる赤ちゃんに癒されたいと、多くの人が訪れるという。

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青木さんから奥地にある小さな集落に野菜を売って暮らす一家がいるとの情報を得て、木籠(こごも)集落へ。そこで発見したのは、松井さとみさん(40歳)、母・キミさん(76歳)、弟・富栄さん(38歳)一家が営む、集落で唯一の店。元は畜産業を中心とした仕事をしていたそうで、家族で店を経営するとは夢にも思ってもいなかったというが、ワケあって突然、この店を営むことに。「何もかも無くなった...」と語るキミさん。一体何があったのか。

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5年前に他界した父・治二(はるじ)さんは畜産業を営む傍ら、山古志闘牛会の会長を務めていたそうで、現在、父の後を引き継いで闘牛会の会長を務めている富栄さんは多くの人に山古志の伝統行事を見てもらいたいと、闘牛の様子をYouTubeで発信しているという。その他にも耕作放棄地寸前だった田んぼを引き取って米を作り、友人たちに無償で配っているそうだが、これも父から引き継いだこと。さらに兄・幸治さんも父から引き継いで「山古志牛」と呼ばれる黒毛和牛を育てており、一家が営む店も父の言いつけを守り、開店から10年間、1日も休んだことがないという。しかし一体ナゼ、松井さん一家は無償で作物を配ったり、店を1日も休まないなど人のために尽くす人生を送っているのか。そのきっかけとなった、16年前の辛い出来事とは?

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【ゲスト】
北大路欣也上白石萌音小籔千豊

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