「原宿でタピオカ飲みたい...」難病と闘う20歳女性&28歳姉家族:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

10月19日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、埼玉県春日部市在住・松本まやさん(28)の家について行きました。

夕飯時に松本さんのお家にお邪魔しました。一軒家3LDKのお家賃は70000円と説明を受けているところでご主人が帰宅。「あっ、パパ帰って来た! 内緒にしよう!」とはしゃぐまやさん。今回の取材はご主人には内緒だったようです。

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「なんかいる?」と氷を口にくわえて帰って来たご主人の隼人さんは、建築業の経営者。

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コロナ禍により外出できない子どもたちのために買ったトランポリンは、子ども部屋の役割を果たしていました。

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まやさんと隼人さんは「小中学校が一緒」とのこと。お2人が結婚式を挙げた場所は、加藤茶と一緒だそうです。ソファーに座っていたひろりさんが、「結婚式は感動した。お姉ちゃんがいなくなっちゃうのかと思って...」とまやさんの結婚式を振り返ったところで、スタッフは改めて松本家の家族構成を確認します。

スタッフが、まやさんと隼人さんの長女だと思いこんでいた女性は、実はまやさんの妹・ひろりさん(20歳)。「妹は実家が近いので泊まりにきている感じ」とまやさんが説明してくれました。ひろりさんは自由にお家を使わせてもらう代わりに、子どもたちのオムツを換えたり、育児や家事のお手伝いをしています。

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ひろりさんは、生まれた時から突発性間質性肺炎という難病を患っており、入退院を繰り返してきました。ひろりさんの妹も同じ病気を患い、7歳で亡くなってしまったそう...。

体の自由が利かず「お姉ちゃんに抱っこしてもらったり、旦那さんにおんぶしてもらうこともよくある」と話すひろりさんですが、子どもたちの世話をしている姿は元気。しかし現在も免疫抑制剤を飲んでおり、今年のお正月も入院。お医者さんから「結構やばい状態なんで...覚悟しておいてください」と言われてしまいました。

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そんなひろりさんが、甲斐甲斐しく子どもたちの世話をできるようになったのは、「お母さんの肺とお姉ちゃんの肺をもらって移植をしたから」。今は酸素ボンベをつけずに自分で歩き、普通の生活も少しずつできるようになっていますが、それまでは階段を登ることも学校に行くこともできず、行事があるとまやさんが車で連れて行き、車椅子で参加していたとのこと。

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「普通の身体に生まれて普通の人と同じようなことをしたいと思っていた。原宿でタピオカ飲んだりとか...」そうひろりさんが語ると、まやさんは「移植してからガラッと変わり、うちらより元気」と嬉しそうに話します。

まやさんとお母さんはドナーとして、肺の20%をひろりさんに提供。「私、それを知らなかったから...。お姉ちゃんとママから肺をもらえるって」とひろりさん。事前にそのことを知ってしまうと「手術はしない。お姉ちゃんとお母さんの肺だったらいらない」と言いそうだったので、お母さんとまやさんは、ギリギリまでドナーが誰かを隠し、大手術に臨みました。

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手術の成功率は70%。3人揃って命を落としてしまう可能性もありましたが、「ひろりのことを娘のようにかわいがっていた部分もあるので『代わってあげられたらな』と思っていた」とまやさん。その気持ちはまったく揺らぐことがなかったと話してくれました。

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ひろりさんも「移植して元気になって子どもたちの面倒を見られたら、それが(家族への)恩返しになるのかなって...。生意気な娘だけど、ママにも産んでくれてありがとうって...」と明るく語ります。最後に将来の夢を聞かれると「看護師さんになって人を助けたい。20歳までは生きたいと思っていて...そうしたらもう20歳。まだまだ生きたいと思う。お姉ちゃんの家族がうらやましい、全然喧嘩とかなくて...。そんな家族を持てたらいいな」と教えてくれました。

新しい人生の一歩を歩み始めたひろりさん。これからは、今までできなかったことをたくさん楽しんでくださいね! 応援しています!

この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中です!

次回の「家、ついて行ってイイですか?」は10月28日(水)よる9時放送! どうぞお楽しみに!

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