“美のカリスマ”神崎恵が24年ぶりに連ドラ出演。女優復帰したワケと輝き続ける秘訣を語る

公開: 更新: テレ東プラス

10月7日(水)深夜0時58分スタート! ドラマパラビ「だから私はメイクする」。原作はシバタヒカリ作のコミック『だから私はメイクする』(祥伝社)。『浪費図鑑』で知られるオタク女性4人組・劇団雌猫によるエッセイ集『だから私はメイクする』(柏書房)を原案とし、『FEEL YOUNG』にて連載され、多くの女性に支持されている話題作です。

本作は、「自分がどうありたいか」と向き合う共感必至のオムニバス・ストーリーで、コスメショップのビューティーアドバイザー(BA)・熊谷すみれを神崎恵、新⼈BA・近藤芽生を志田彩良、芽生の先輩BA・山本織香を吉田朱里が演じ、女性のメイクにまつわるエピソードをリアルに色濃く描きます。

makeup_20201006_01.jpg▲第1話のゲストは島崎遥香

そこで「テレ東プラス」では、3児の母でもあり美容家として高い人気を誇る神崎恵にインタビュー。作品の魅力、24年ぶりとなる女優復帰について、母として女性として輝き続ける秘訣について...お話を伺いました。

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メイクをすることのベクトルは外に向いていると思われがち...でも私の中では"もっと内(自分)に向いていいんだよ"という想いが強くあります

──連ドラ出演は24年ぶりとなります。今回出演を決めた理由から教えてください。

「正直、"今の私がドラマに出ていいのか?"という戸惑いはありました。でも、台本をいただいて読んでみると、熊谷のどのセリフも、まるで私が自分の想いを話しているように感じるほど重なる部分が多かったんです。これまで美容家として、雑誌やメディアでいろいろと伝えてきましたが、今回ドラマに出ることで、"今まで伝えることができなかった幅広い世代の方に自分の想いを届けることができるかもしれない!"そう思って出演を決めました」

──熊谷とシンクロする「美容」についての想いとは?

「私はいつも"メイクは自由でいいよ"と言っています。メイクをすることのベクトルは外(他者)に向いていると思われがちですが、私の中では"もっと内(自分)に向いていいんだよ"という想いが強くあって...。もちろん"誰かにこう見られたいからこういうメイクをする"というのもありですが、その前に自分が付けたい色、なりたい顔、今日の自分の気分に合うメイクをして欲しいと願っています。誰の目も気にせず、もっともっと自分の意志を尊重して欲しい。熊谷の言葉にはそんな私の想いが詰まっていて、演じていてとても気持ち良かったです」

──メイクはもっと内に向いていい...ステキな言葉ですね。

「イエベ・ブルべ(イエローベースとブルーベースの略)など、自分の肌をキレイに見せたいと思った時はひとつの基準になりますが、私は"気持ちいいもの""ときめくもの"に手を伸ばすのがコスメの楽しさだと思っています。似合わないものも楽しむ、メイクの楽しさは無限、そんなテーマもこのドラマを通して伝わればいいなと。メイクで一番大事なのは堂々とすること。"自分が思っているほど、他人は自分のメイクなんて見ていない!"そう開き直って、積極的に挑戦してください。今回ドラマを観ていただくことで、"女性はモテたいためだけにメイクしてるわけじゃない"というニュアンスがちょっとでも伝わればいいなと思います。メイク=モテメイクではなく、メイクはその人の生き方だったりもする。単純にモテメイクでひっくるめられるのはちょっと違うんだよな~と(笑)」

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──神崎さんのお話を聞いていると、どこか気持ちが楽になるというか...(笑)。メイクに対して、いつ頃からそのように考えるようになったのでしょう。

「10代の頃、お仕事でメイクさんとご一緒させていただくようになって...そうすると、担当するメイクさんによってまったく違う顔、違った印象になるんです。私の内面に新しい自分が出てくるのもわかる。"メイクって、自分の中にあるいろんな顔を引き出してくれるものなんだな"と感じました。メイク次第で新しい世界、新しい自分をポンポン開けていける...これってすごいことだと思うんです。知らない自分ってまだまだいっぱいあるんですよ。メイクをしてキレイになるのはもちろん嬉しいことですけど、メイクによって勇気や元気をもらえるということのほうが私の中で大きかったんです。その時の想いが今に至っています」

──ここで神崎さんに、ぜひ教えていただきたいことがあります! リモートワークなどでメイクのモチベーションが下がっている女性は多いと思いますが、そんな時はどうすればいいのでしょう。具体的なメイクテクニックもお願いします。

「まず、"面倒だな"と思ったらしなくていいです、したくないときはしなくていい!」

──えっ、いいんですか?

「いいんです(笑)。気分が乗ったときだけすればいい。まず"しなきゃいけない"という価値観を捨てましょう。とはいえ、仕事をしたり社会と関わっていく中で、当然"メイクしたほうがいい"シチュエーションはありますよね。本当は面倒でしたくないけど、そういうシーンでメイクをしていない自分にモヤっとするなら、そのモヤっとを拭い去る気休め程度のメイクを教えます!」

──知りたいです!!!(笑)

「髪の毛をちょっと整えて眉毛を足し、まつ毛をちょんちょんとマスカラで足す。これだけで十分顔がはっきりします。最後は血色が良い色のリップをさらっと塗る。"フルメイクをしないとメイクじゃない"そう思っている方は多いんですけど、効率的にちょっとすればいいんです。眉毛、まつ毛、髪の毛と毛回りを整えるだけで印象はだいぶ違います。先ほども言いましたが、その時の自分の気持ちに合うメイクがするのが一番。無理はしなくていいんですよ」

──こうしてお話を伺っていながら、神崎さんのお肌のツヤ感に感動を覚えているのですが、美しさをキープするために毎日行っている美容法はありますか?

「常に自分自身をヘルシーにしてあげたいなと思うので、適度に体を動かしています。それが結果的に美容に繋がるので、よく食べ、良く動き、良く笑う! それが信条です」

──美容家として女性から大きな支持を得ている神崎さんですが、今後挑戦したいことは?

「これまでと変わることなく、美容の素晴らしさをお伝えしていきたいです。そして表現する方法は、今後増やしていけたらいいなと思っています」

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──ありがとうございました! 神崎恵さんが主演するドラマパラビ「だから私はメイクする」は、10月7日(水)深夜0時58分スタート。どうぞお楽しみに!

【神崎恵 プロフィール】
1975年12月13日神奈川県出身。3人の息子をもつ母。16歳の時、原宿でスカウトされ芸能界デビュー。24歳の時にママ雑誌の読者モデルとなり、美容関連のスクールに通い続け美容家を目指す。家庭第一としながらも「MAQUIA」「美的」「VoCE」など美容誌を中心に数多くの雑誌、イベントなどで活躍中。アパレルブランドとの商品開発など、女性のかわいらしさを引き出すアイテムのプロデュースも行っている。10月23日(金)に、「神崎CARE」通常版&Amazon限定版(ワニブックス)を発売予定。

(取材・文/舟桂子)

明日放送 第1話あらすじ

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学生時代は地味なオタク女だった。"人並み"になれたらと始めたメイクは次第にエスカレート! すっかりメイクの沼にハマってしまった会社員・錦織笑子(島崎遥香)。彼女が愛するのはお人形のような濃いメイク。それゆえ職場ではちょっと浮いてしまっている。

ある日、話題のコスメショップでアイシャドウを見ていると、ビューティーアドバイザーの熊谷すみれ(神崎恵)がお試しを提案する。笑子は自分が陰で「マリー様」と呼ばれていることを話し始める...。好きな自分でいるためのメイクとは?

どうぞお楽しみに!

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