元暴走族副総長！漁師の父を見送る息子が涙...一家が乗り越えた壮絶過去：家、ついて行ってイイですか？（明け方）

次回の「家、ついて行ってイイですか？」は、10月7日（水）よる9時放送！ 10月からは、放送枠を2時間に拡大してお送りします！

そこで「テレ東プラス」では、9月28日（月）に放送した「家、ついて行ってイイですか？(明け方)」（毎週月曜深夜）の内容をプレイバック！　今回は、静岡県沼津市・御浜海水浴場で出会った、漁師の勝呂雅臣さんの家について行きました。

遠洋漁業の漁師をしている勝呂さんの通り名は「春木屋」さん。曾祖父の時代は旅館「春木屋」を経営しており、お父さんの代になると旅館を辞めて漁師に。そんな勝呂さん一家のことを、地域の皆さんは「春木屋」さんと呼んでいるそう。

海で遊んでいた長男・結人くんと奥さまと一緒に、車で春木屋さんのお家に向かいます。春木屋さんは第五大師丸という船のエンジンを担当する機関長さんで、船では4～10月はカツオ・マグロ、10～4月はサバ・イワシを水揚げするため、「半年は家を空けちゃう。今はお盆休みなので休暇中」とのこと。さらに「魚を探す船が2つ、魚を運ぶ船が3つ、総勢60人で頑張っています」と、漁師さんのシステムも教えてくれました。

津波が起きても大丈夫なように、漁師さんたちは山の高台の一帯に住んでおり、春木屋さんの6LDKのお家もその中にあります。中階もあるオシャレな造り。

結人くんが通っていた幼稚園では、年長さんは「タカアシガニ組」、年中が「イセエビ組」、年少が「とろぼっち組」と、漁師さんの子どもたちが通うだけあり、組の名前も海産物。マグロ好きの長女・ミオさんは、高校生で茶道部に所属しています。

こちらはオシャレな和室「月の間」。お次は結人くんがいつもは1人で寝ているという部屋に...。そこにはお布団が一組置かれていました。理由を聞くと...「ママがこの部屋で寝て、僕は昨日久しぶりにパパと寝て、いろいろ何をしたのか話してきた」とのこと。大好きなパパは遠洋漁業で長い間家を空けることになりますが、結人くんは寂しくないのでしょうか。「最初に（見送りに）行ったときは大泣きして。でももう泣かなくなった」と照れながら話してくれました。

シャワーを浴びてスッキリした春木屋さんは「俺の単車見る？」といって、40年位前に販売された元祖スポーツバイクを見せてくれました。「結人をリュックみたいに背負って乗ってる」とのこと。

ここで春木屋さんの過去が判明！「副総長をやっていました。ゆっくり伊豆を旋回していました」。こちらがやんちゃしていた頃の写真。

高校を卒業して別の仕事していましたが「（やんちゃ）仲間が大師丸に乗るってなって、じゃあ俺も、やれるんならやってみようかなって」と思い立ったそう。漁師になって22年が経ちました。春木屋さんが船に乗り始めた頃はガチガチの縦社会で愛の鉄拳は日常茶飯事。「ウチら日本一だぜ」と胸を張ります。実は大師丸、「近海まき網漁業」で日本一の漁獲量を誇っているのです。

この日、お宅には大師丸のコック長・高橋和宏さんが遊びに来ていました。春木屋さんは「ずっと1年間コイツの顔を見ている。ケツにニキビがあるのも一緒に風呂に入るからわかる。俺らはチーム一丸となって稼いでいます」と、海の男たちの熱い絆を教えてくれました。

今度は春木屋さんが獲ったマグロをいただくことに。春木屋さん、高橋さん指導のもと、「マヨネーズ×醤油×生姜×にんにく」をたっぷり漬けてマグロをいただくスタッフ。その感想はもちろん「うまっ！」。

家庭を空けることに不安はないのか...そう伺うと「漁師の奥さん強いよ。任せっきりになって申し訳ないけど、俺がいなくても全開で戦える。感謝するよ」と本音を。

「2歳半の時、結人は小児がんだった...。下手したら2、3年で死んじまうって言われた。俺も漁師を辞めようかと思ったんだけど、稼ぎがなくなるとまずいもんでさ...」と悩んだ末に奥さんと話し合うと、「私、頑張ってみる！」と奥さんが決意。奥さんはミオさんの世話に追われながら、毎日新幹線で病院に通う生活を9カ月も続けたそうです。「根性あるんです。家を任せられる奥さんだなって思います」とリスペクト。

改めて結人くんにパパの好きなところを聞くと、「頑張って海に行って、みんなのためにお金を稼いでくれる。漁師って命を懸けて行くものだからそこに立ち向かっていくのが男らしい。将来はお父さんみたいに漁師になりたい」と教えてくれました。

最後、春木屋さんに働く原動力を伺うと、「家族です」と即答。「家族がええ暮らしができればええと思います。だから自分が酷で辛い商売してもいいと思います」と語ってくれました。「結人くんが漁師になりたいと言っていた」そう伝えると、「OK！なれればいいけど...根性あるんだかどうだか」と嬉しそうな春木屋さん。