歩く姿でチェック! 健康の要、あなたの「骨盤」正しく機能してる?

公開: 更新: テレ東プラス

ちょっとした段差でつまずく、重たいものを持ち上げようとするとふらつく、少し動いただけでどっと疲れが......もしかすると骨盤が機能していないのかも!?

毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、"骨盤の調律師"といわれるパフォーマンスコーディネーター・手塚一志さんに「骨盤力」についてうかがいました。

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骨盤の働きとは?

まず、「骨盤」の働きとは? 「骨盤」は、上半身と下半身をつなげる体の土台で、最も重要な人体の中心部。内臓などを守ることに加え、体の中心である骨盤が正しく機能することで体のバランスが安定し、正しい姿勢を保つことができます。その骨盤のゆがみや機能の低下は、姿勢の崩れや機能の不具合などを引き起こします。さらに骨盤にある関節の可動域が狭くなることで、歩行困難や転倒、疲れの原因にも。

「骨盤は、全身400の筋肉、200の関節、200の骨を連鎖運動させる重要な部位。上手に操ることで、全身を意のままスムーズに動かすことが可能になります」(手塚一志さん、以下同)

nanairo_20200927_02.jpg画像素材:PIXTA

「骨盤」は脊椎の根元にある「仙骨」とその周辺に広がる「腸骨」などで構成され、その2つをつなぐ「仙腸関節」により手足が連動して動くシステムです。

「"仙腸関節"の可動域は、骨の成長が落ち着く17歳頃までをピークとし、それ以降は固まる傾向あります。若いうちから常に動かして滑らかにしておくのがいいですが、年を重ねても日々の運動によって少しずつ柔らかくしていくことができます。骨盤の使い方を意識して、しなやかに動く体を作っていきましょう」

骨盤が正しく機能する「骨盤力」が、健康の基本! そして、これまで日ハム、ダイエー、楽天などプロ野球各球団でコンディショニング・コーチを歴任し、前田健太投手の「マエケン体操」の生みの親でもある手塚さんは、トレーニングを続けることで運動パフォーマンスを大きく高めるといいます。

「スポーツ選手に骨盤力を磨いてもらったら、全身を使ったしなやかな動きになり、ケガもしにくくなり、無理なく力を発揮できるようになりました」

骨盤チェックをしてみよう

骨盤力について分かったところで、自分の骨盤をチェックしてみましょう。骨盤が正しく機能しているかどうかは、歩き方を見れば一目瞭然!

「手足が先に出て体が後からついてくるのはNG。骨盤が正しく機能していません。理想は、体の中心の動きとともに自然と手足が動くモデルウォーク。骨盤の動きが、全身に連動した滑らかな動きです。
歩くときに痛みがあったり疲れを感じるようなら、骨盤をうまく使えていない証拠。骨盤先行・骨盤誘導で全身を連動させるように、リズミカルで気持ちよく歩くことを意識してください」

自分の骨盤について分かったところで、「骨盤力」を鍛えていきましょう! 次回は、家で簡単できる骨盤力のトレーニング方法をご紹介します。

【プロフィール】パフォーマンスコーディネーター・手塚一志さん。骨盤を正しく可動させることで運動能力をアップさせるスポーツ選手のための上達工房「上達屋」を主宰し、理に適ったカラダの操り方を育む『操育プログラム』=「骨盤力」を指導している。これまで日本ハム、ダイエー、オリックスなどのプロ野球各球団でコンディショニング・コーチを歴任。東北楽天ゴールデンイーグルスではパフォーマンスコーディネーターを務める。「マエケン体操」の生みの親。著書は「日常生活からアスリートまで 骨盤メソッド」(山と渓谷社)など多数。
オフィシャルHP

手塚一志さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

(取材・文/玉置晴子)

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