「め組のひと」モデルはナンパのメッカ新島で出会った女!? 「少女A」「涙のリクエスト」の作詞家・売野雅勇が大ヒット曲の誕生秘話を:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時12分放送)。9月3日(木)の放送では、来年で作詞家生活40周年を迎える売野雅勇が名曲誕生秘話から印税ウハウハ生活までを大暴露!

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売野雅勇は中森明菜の「少女A」、チェッカーズの「涙のリクエスト」、郷ひろみ「2億4千万の瞳ーエキゾチック・ジャパン-」など1980年代の曲を中心に、誰もが口ずさめる大ヒット曲を数多く手掛けてきた売れっ子作詞家。

トーク開始早々、「印税で暮らしてるのよ」と売野。しかも、ずっと前から印税だけで暮らせていけると思っていたそう。

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ちなみに、彼がこれまでした1番の大きな贅沢は、海が好きだから買ったというクルーザー。選んでいるうちに、「最初200万円くらいから始まったのが、800万円くらいになっちゃって(笑)。これくらい贅沢してもいいかなと思った」とポンと購入したのだそう。

もともと売野はフリーランスのコピーライターとしてラッツ&スターなどのキャッチコピーを書いていたが、その縁から29歳の頃から作詞の仕事もするように。

自身初のヒット曲となったのが、中森明菜を一躍スターへと押し上げた「少女A」。そのタイトル、歌詞から中森をイメージして書かれたように思われるが、売野は彼女のことを知らなかったそうで、「(プロフィールの書いてある)チラシが1枚だけできていて、それで書いただけ」なのだという。その歌詞が中森のイメージにピタリとハマった。

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「キャピキャピしたアイドルがあまり好きじゃなかった」という売野は、は山口百恵の曲を手掛けた阿木燿子の歌詞を研究。阿木のポイントは「捨てゼリフ」「啖呵を切る」だったことから、「僕は(それを)発見して真似た。そうしたら『少女A』が書けた」と振り返る。結果、生まれたのが「(私は私よ)関係ないわ」というフレーズだった。

この曲の大ヒットにより「僕が不良の代表みたいになっちゃって」と、不良の曲のオファーが舞い込むように。「不良路線が書きやすい。自分の中にも不良に対するシンパシーがあったから」という。

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番組MCの名倉潤も、当時は藤井フミヤのように「髪を下ろして口でくわえるくらい長くして(他の部分を)ジグザグに切っていた」と告白。そんな不良の永遠の憧れだったチェッカーズの「涙のリクエスト」の作詞は、なんと「45分くらいで書いた」というから驚き。

彼の作品でインパクト大なタイトルと言えば、ラッツ&スターの「め組のひと」。このタイトルは、化粧品メーカーのキャンペーン名だったためコピーライターが考えたものだが、CM曲なので時間尺内に"「め」が2回入らなければならない"と決まりがあったのだそう。

そのため、最初にその部分の詞を2パターン作り、作曲家の井上大輔に持っていき相談。井上は、選んだ方にその場で曲をつけたのだそう。

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ちなみに、「め組のひと」の舞台は、当時ナンパのメッカだった新島。「自分の中で経験がないと書けないから」という売野は、「僕の体験で"新島にこういう女いたな"って(笑)」と、実体験から発想して歌詞を書いたのだと明かした。

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