いよいよ公道で宅配ロボットの実証実験も! ハイテクスーパーの<魔法のカート>とは? “非接触”で変わる小売りの現場:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜夜10時)。9月1日(火)の放送では、新型コロナウイルスの影響で大きく変わった日本の消費の形を取り上げる。
「食」を支えるスーパーなど、小売りの現場で奮闘する人々と驚きの新技術に迫る。

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ITのプロが実現する「ハイテクスーパー」の全貌

新型コロナウイルスの感染が拡大し、長期化する中、テレワークやオンライン会議など「非接触型」の生活様式が広がっている。人々の暮らしを支える流通・食品業界でも、感染拡大を防ぐための様々な工夫が行われており、withコロナ時代の新しい売り場づくりが始まっていた。

福岡県を中心に展開する食品スーパー「トライアル」が導入しているのは、ITを駆使した「レジカート」。カートに備え付けられたタブレットとバーコードリーダーでお客さん自らが商品情報を読み取ることで、会計で並ぶ必要がない状態に。人との接触を極限まで削減している。

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元々「トライアル」は、レジのPOSシステム(販売時点情報管理)を作るIT企業。
そこで収集、分析したしたデータを生かし、自ら小売業に進出した。当時急成長していたアメリカのディスカウントストアに倣って、ITを駆使した新しい小売りを目指す。

「トライアル」のハイテク化を牽引する永田洋幸さんは、創業家の二代目。
大学時代はアメリカに留学し、小売りとITを学び、帰国後「トライアル」に入社。
その知識を駆使し、様々な改革に取り組んできた。

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店内には、独自で開発したAIカメラが、約1200台設置されている。これらが、商品棚や来店客の動きを見て、売れ筋商品や売れる時間をデータ化、棚割りの最適化や欠品防止に一役買っている。商品を納めるメーカー側も「トライアル」が持つデータに注目し、売り上げ向上に活用しているという。

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このハイテクを駆使した大型スーパーが、今年7月、満を持して関東に初進出した。コロナ禍における売り場づくりの戦略が次々と明らかになり、その流れは競合他社にまで波及していく。

アフターコロナの小売りはどう変わる?

新型コロナの影響は、思いも寄らない所にも。スーパーなどでは試食・試飲販売が禁止に。長期化が予想される中、打撃を受けた食品メーカーは、新たな販促手段の構築が迫られる。

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大手味噌メーカー「ハナマルキ」はいま、家庭用の調味料・液体塩麹で挽回を狙っている。
しかし、これまで重要な販促ツールだった実演販売が出来ない事態...。そこで取った策が、リモートでの実演販売だ。

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スーパーの特設コーナーに大型モニターを設置。画面には、別の場所で実演調理する販売員と美味しそうな料理の映像が映し出される。
買い物客が近づくと販売員が声をかけて商品をアピール。
スーパー側も新しい試みに期待を寄せるが、非接触での実演販売は予想外の展開に...。

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「非接触」の流れは物流の分野にも。ロボットによる配達が急速に進化しようとしていた。

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東京・渋谷のホテルでは、自動宅配ロボットが活躍中。オープン時、話題作りに導入したロボットだが、コロナ禍の今、「非接触でデリバリーができる」と人気になっている。
日本政府も本腰を入れ始め、東京都内や神奈川県で規制を緩和。自動宅配の実験に乗り出す。

ロボットベンチャー「ZMP」は、自動運転技術を活用したロボットを次々と開発。すでに自動宅配ロボット「デリロ」は実用化に向けた最終段階にある。車体にある360度センサーやカメラで周囲を立体的に認識、QRコードをかざすことでカギを開け、荷物を受け取ることができる仕組み。早ければ、年内には公道での実証実験が始まる予定だ。

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コロナ禍の流通・食品業界の今に迫る「ガイアの夜明け」は、今晩10時から放送。
どうぞお見逃しなく!

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