100円ショップグッズでもOK! 美人防犯アドバイザーが教える空き巣を侵入させない「防犯対策」

公開: 更新: テレ東プラス

空き巣や押し入り強盗などの犯罪には、実は狙われやすい時期がある!? これからのシーズン、危険がいっぱいなのです!

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毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、防犯アドバイザー・京師美佳さんに「空き巣に狙われないための防犯対策」についてうかがいました。

空き巣にシーズンあり!?

nanairo_20200830_02.jpg画像素材:PIXTA

冒頭の空き巣や押し入り強盗などに狙われやすい時期とは? 特に気を付けるべきなのは、家を空ける方が多くなる「大型連休」や「年末年始」と、意外にも「台風シーズン」と京師さん。

「台風シーズンは雨戸やシャッターを閉めて外出を控えるため、空き巣にとっては絶好のチャンス! 目撃される恐れのある屋外に人がいないので侵入する際に人目を気にしなくていい、少しぐらい音を立てても雨や風の音でかき消されるなど、空き巣にとって都合がいいんです」(京師さん、以下同)

これからの台風シーズンは、泥棒たちのかき入れ時!? 今こそ、自宅の防犯対策に取り組むべき時期なのです。

空き巣に狙われないための防犯対策

nanairo_20200830_03.jpg画像素材:PIXTA

【ステップ1】家に近づかせない!
シール、カメラ、ライトなどで"防犯意識の高さ"をアピール
「空き巣などの泥棒対策に重要な4原則は、音・光・時間・人の目。空き巣は侵入する前に入念に下調べをします。玄関や勝手口までのアプローチに歩くと音がでる防犯砂利を敷く、人の動きを感知すると光るセンサーライトや防犯カメラを設置、窓や玄関に開閉アラームやガラス破壊アラームをつける、塀や柵は見通しの良い物にして死角をなくすなど、4原則に則った対策を」

また、100円ショップでも入手できる「セキュリティ作動中」などのステッカーを貼るだけでも効果的。偽物でも、こうしたシールが貼ってあるだけで防犯意識が高く侵入しにくい家だとアピールできます。

【ステップ2】家に侵入させない!
玄関と窓は1ドア2ロック
「空き巣は侵入に5分、物色に5分、合計10分で仕事を終わらせます。侵入に5分以上かかると諦めるので、時間がかかるようにすることが大事。玄関の鍵は、近所への外出やゴミ出しのときでも必ず施錠すること。また、1ドア2ロックが鉄則! 玄関や窓には補助錠をつけましょう。2つ鍵をかけるのは面倒かもしれませんが、自分が面倒臭いことは泥棒も面倒臭いのです」

補助錠は、様々なタイプ、性能、価格のものがあり、空き巣には開錠が難しいものの方がよいですが、手始めは100均などのものでもOK。シールと同様"補助錠"を付けていることが防犯意識の高さのアピールになります。ステップ1~3の中で、まず最初に対策するなら補助錠から始めると効果が高いとのことです。

窓には防犯アラーム、可能なら防犯ガラスに
「窓には補助錠に加えて、防犯アラームをつけることをオススメしています。音が鳴れば、それを突破してまで侵入する泥棒はまずいません。さらに、可能なら耐貫通性の高い防犯ガラスにするといいですね。ガラスを交換するのが難しい場合は、窓に防犯フィルムを貼るだけでも違います」

鍵や防犯ガラスなどを選ぶ際は、防犯性能の高い建物部品の標章「CPマーク」認定商品なら安心。「CPマーク」シールも、防犯意識の高さのアピールになります。

【ステップ3】被害を最小限に!
物色しそうな場所に捨て金を用意
「それでも侵入されてしまった場合の対策として、お金・貴重品などは金庫や見つかりづらい場所に保管するのはもちろんですが、"捨て金"を用意しておくといいですね。空き巣は侵入したのに成果がないと、部屋に火をつけるなど嫌がらせをすることもあります。必ず物色すると思われる場所に、盗られても困らない程度のお金(5000円程度)を置いておくことで、被害を最小限にくいとめましょう」

泥棒と鉢合わせしてしまった場合は、まずはスマホを持って鍵のかかる場所に逃げ、通報すること。もしものためにも、自宅でも部屋を移動するときはスマホを持ち歩いたほうがいいですね。逃げられなかったときは、とにかく泥棒の言うとおりにすること。反抗したりせず、とにかく命を守ることだけを考えましょう。

在宅中にも危険がいっぱい!

コロナ禍で在宅時間が増えたため、「家にいるから大丈夫」という気のゆるみも防犯の大敵!

換気のため窓を開けるときは、他の部屋に移動せずその部屋にいること。人がいることが分かれば、窓が開いていても侵入は防げます。

また、宅配便やガスや水道の業者を装ったなりすまし強盗の被害も急増。宅配便を受け取る際、いつもの配達担当者と違う場合は、宅配BOXを利用したり、ドアチェーンをした状態でサインをして荷物は玄関前に置いてもらうなどの警戒を。業者の場合は、事前連絡のない突然の訪問の際は管理会社に確認しましょう。

「防犯は保険と同じ」と京師さん。もしものときの安心のために、この機会にできることから防犯対策を!

取材協力:京師美佳さん。防犯対策専門家であり日本初の犯罪予知アナリスト、日本初の女性防犯アドバイザー。錠前師、防犯設備士の資格を持つ。セキュリティ企業、防犯ガラスメーカーなどの勤務を経て独立。セキュリティ全版のプロデュースや設計、監修、販促支援、企業顧問などを行う「京師美佳セキュア・アーキテクト」を立ち上げる。テレビ、新聞、雑誌などのメディアや講演などで防犯の啓蒙活動を展開中。
オフィシャルHP

京師美佳さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

(取材・文/船桂子)

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