浪人も辞さず! 公立の星「県立浦和高等学校」タケカワユキヒデ、堀尾正明らOBが明かす”浦高”の秘密

公開: 更新: テレ東プラス

歴史や校風、卒業生のネットワークまで、名門校の知られざる姿を通してその秘密に迫る「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週日曜よる9時放送)。MCに登坂淳一角谷暁子(テレビ東京アナウンサー)、解説におおたとしまさを迎え、「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

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今回特集するのは、埼玉県きっての名門男子校「県立浦和高等学校」。通称・浦高(うらこう)は、創立125年の歴史を有し、"公立の星"と称されることも。東大合格者数は公立高校の中で都立日比谷高校に次ぐ第2位。クイズ研究会は「高校生クイズ」で3度も優勝、部活動も盛んで、特にラグビー部は花園の全国大会に3度出場を果たすなどし、強豪校として有名だ。スタジオでは、浦高出身、ゴダイゴのボーカル・タケカワユキヒデをゲストに迎え、その秘密に迫る。

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明治28年、「埼玉県第一尋常中学校」として開設した浦和高校。生徒数は約1100人。全国でも少ない公立の男子校で、校訓は「尚文昌武」。文武両道を理念とし、実践している。OBはタケカワの他にも、日本が世界に誇る宇宙飛行士・若田光一や、上皇さまの心臓バイパス手術を執刀した心臓外科医・順天堂大学天野篤教授、フリーアナウンサーの堀尾正明、三菱地所の木村前会長をはじめ財界の要人も多数輩出。

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未来は自分で切り開け――そんな母校の教えにのっとり、新たなビジネスに挑戦するOBも。「株式会社SAKELAVO」の坂下慧志郎社長は、浦高から神奈川大学に進み、食品メーカーに就職したのち起業。ワインや日本酒の味を数値データに基づいて視覚化し、好みのお酒が見つかるアプリを開発している。浦高ラグビー部出身の坂下社長は、まさしく文武両道の高校生活を送ったが、「新入生の歓迎の仕方が独特だった」と振り返る。

浦高の文武両道の象徴とも言うべき伝統行事が、マラソン。春の「新入生歓迎マラソン」は10km、秋の「強歩大会」は茨城県古河市まで約50kmという長い道のりで、「強歩大会」と言いつつ走ることが掟。別名「古河マラソン」と呼ばれるこの荒行は、「高校は大学への予備校にあらず」という浦高の教育の原点だ。

そんな環境で揉まれながら青春を謳歌したタケカワは、「入学早々、体育の授業もただただ走る。マラソンコースにはずるい立て看板があるんですよ。"あと1km"って書いてあるから頑張ったら、しばらく走るとまた"あと1km"って(笑)。50km走った後は駅への階段も上がれず、手すりにつかまって悶絶しながら一段ずつ上がったり」と、その過酷さを笑顔で語る。

勉強以外も手を抜かない...受験一筋とは異なる教育理念。そこには「浪人も辞さず」というこだわりの校風がある。おおたは「"勉強・行事・部活"の三兎を追えというのが浦高。全てを頑張ると、人によっては3年で足りず、ネクストゴールを目指す浪人生が増える。しかし、ギリギリまで部活に励んでいた生徒が最後にグンと伸びて合格する"浦高マジック"を起こす生徒もいます」と解説。

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フリーアナウンサーとして活躍する堀尾は、「教師も個性的。英語の先生なんか"西城秀樹に生まれ変わりたい奴いるか? 俺は西城秀樹だったら生まれ変わってもいいなぁ"ってところから輪廻転生の話をしたりする。教科書通りには進まないけど、人の道を教える学校だった」と振り返る。堀尾は天野教授と同級生で、「当時はパチンコがまだ手動で、天野はめちゃめちゃ上手かった。あいつの外科の技術は、パチンコから学んだんですよ(笑)」と、まさかの仰天エピソードを告白。

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青春時代の仰天エピソードはタケカワにも。高校三年生の夏に「鳥取砂丘で麻雀やろう」と思い立ったタケカワは、ベニヤ板で自作した雀卓・ギター・テントを持って、友人たちと鈍行列車で22時間かけて鳥取砂丘へ。灼熱の砂丘で麻雀をしたそう。授業中はノートの切れ端に五線譜を書いて曲作り。当時まだ珍しかった英語の曲を書いては仲間の前で演奏し、人気ミュージシャンとしての片鱗を見せていたという。「高校三年生の時、東京の女子高生からファンレターを貰った。文化祭のチケットが入ってて、"ぜひ来て"と書いてあったんです。でも日にちを見たら、古河マラソンの翌日。もう起き上がれなくて...(笑)」と、貴重な恋愛エピソードも。最後にタケカワは、「友人と本当の意味で濃い青春を謳歌したのは、間違いなく浦高の時だった」と語って締めくくった。

番組では他にも、無骨すぎる校風、個性全開の教師陣など、浦高の様々なエピソードをお届けする。

現在この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中です。

そして、明日よる9時放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)は、「私立には負けない!『都立西』躍進の秘密」をお届けします。

今回の名門校は、公立高の復権シリーズ第三弾! 都立西高校の秘密を萩原校長と卒業生でフリーアナの中田有紀さんとともに探ります。

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・教育理念は、「文武二道」「自主・自立」。
・目指すは世界で通用する大きな器! それを実現する合言葉が何と「授業で勝負」。
・3年の勉強を2年で終わらせるのは本当?
・教師陣は高校の先生というよりは大学教授? 一体、どんな授業?
・進学に東大よりも京大が多いのは何故?
・校風は自由そのもの。ピアスに髪のカラー&パーマ、メイクはOK。
・非公認なのにダンディ&ビューティーコンテストは今では伝統行事に。

・卒業生は新入生のために西校のすべてがわかるガイドブックを作成!
・公立高では珍しいアメフト部は、関東大会の常連校。
・剣道部なのに演劇の何故?

<ゲスト>
萩原聡 中田有紀

どうぞお楽しみに!

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