トイレットペーパーは、あの偉大な詩人の......!? 母の顔がド派手な広告に......!? 動物を愛しすぎる父とともに無人島で......!? 名家の育ち、親が破天荒、大家族貧乏、厳格すぎる親など「しんどい家」に生まれた方々が幼少期の笑えるエピソードを激白する特番「バカリ&秋山の しんどい家に生まれました‼~今なら笑えるトンデモ人生~」が、8月29日(土)午後1時より放送。
番組MCは、バカリズムとロバート・秋山竜次というありそうでなかった異色コンビ。スタジオには、ムツゴロウさんの娘さん、アパホテル社長親子、相田みつをさんの息子さんが登場するほか、戦国武将・真田家の末裔、美人カリスマモデル・高橋ユウも我が家ならではのしんどいエピソードを披露します。
仰天&爆笑しんどいエピソード満載の収録を終えたバカリズムさん、秋山さんを直撃! お2人の"しんどい"話や、「もし2人でネタをやるとしたら?」という夢のコラボなどについてお話をうかがいました。
弱いバカリ家と、強すぎる秋山家
──「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)での優勝争いや、「ゴッドタン」マジ歌選手権をはじめお笑い勝負やネタ番組では共演されていますが、お2人でMCというのは珍しい組み合わせですね。
バカリズム(以降バカリ)「そうですよね。僕と秋山さんが並んでいるとゴリゴリのお笑い番組に見えるかもしれないですね」
秋山「僕はMCすること自体新鮮ですから(笑)」
──お2人とも福岡ご出身ですよね?
バカリ「福岡でも、2人とも博多感は全くない地域で」
秋山「福岡出身だからって『博多大好き芸人』とかで呼ばれると、エピソードがなにもないのが"しんどい"ですね」
──番組ではゲストの方々の家の"しんどい"エピソードをうかがいましたが、お2人のご家庭には"しんどい"ことはありましたか?
秋山「うちは親父がなかなかファンキーな人で。アメリカが大好きで、アメ車に乗ったり、壁にでっかく"カルフォルニア"とペンキで描いたり、すぐにアメリカっぽいことをしたがるんですよ。もちろん家には星条旗もありましたし(笑)。今となっては笑えるけど、正直、子どものころはしんどかったです」
バカリ「いいな~。うちはお弁当屋さんだったけど、特に変わったことはなく。祖母が『積み木にしろ』と、かまぼこ板を大量にくれたり、おはじきの代わりがサザエの蓋だったり、というのはありましたけど」
──我が家ならではのちょっと変わったルールはありましたか?
バカリ「土地柄なのか"ケンカはスポーツだ"と教わったけど、これは地元のルールですからね。うちは普通だったんですよね」
秋山「うちは日焼けですね。子どものころから『焼きなさい』と言われてて。夏になったら服を脱いで太陽にちゃんと体を照らしなさい。海に行って海水に浸かって消毒しなさい。みたいな」
バカリ「日焼けは教育だったんですね?(笑)」
秋山「『夏は黒くいろ』と。結果、それが今、芸に結びついてますけど」
バカリ「いいな~。今思うともっとしんどい家に生まれてればよかったな、と思いますね。芸人さんって壮絶な家庭で育った人が多いから、そういう人を見ていると『うちは弱いな』と(笑)」
秋山「うちをインパクトの強い弱いで感じるの止めましょうよ(笑)」
バカリ「秋山さんのエピソード聞くと、なんていい家に生まれているんだって、うらやましいですよ」
秋山「あと、鍋やバーベキューをするときは、親父がアメリカみたいなノリをやりたがって庭で音楽を爆音でかけるんですよ。近くに国道があるんですけど、みんな止まって『またなんかやってるよ』みたいにこっちを見られて。思春期の頃は恥ずかしかったです。変な家って思われていたでしょうね」
バカリ「面白い! 強いもん、家が。うちはやっぱ弱いっすね」
バカリ&秋山コンビでネタをやるとしたら!?
──お2人はピンとトリオでやられていますが、それぞれしんどいと思うことはありますか?
バカリ「ネタの練習は、一人はしんどいですね。ただのひとり言ですから。練習を始めるのも終えるのも自分だから怠けちゃうし。コンビやトリオの人は、相手がいるのはいいなと思いますね」
秋山「『(練習)やろうよ』とかないんですか?」
バカリ「ないよ。自分で『やろう』って思うだけ(笑)。自分との戦いだから。一人でパソコンでネタ書いて、一人で練習して、ライブとかのネタはやっぱりしんどいですね。自己管理しないと後で困るのは自分で、全部自分に返ってくるから、自分を律する事が大事ですね」
──それでも、コンビのときより今の方がいいですか?
バカリ「評判を独り占めできるのはいいですね。コンビとかトリオだと、ネタを書いている人との格差が生まれたりということもあるけど、それが全部僕なので。一人でやってる方が、コンビの人よりも才能があるように映りやすい、といううま味はあります」
──秋山さんは、トリオのしんどさはありますか?
秋山「僕はしんどいというか、あの2人がいることで助かってるとも思ってないので」
バカリ「そもそもの話?(笑)」
秋山「友達とやっている感覚で、何も求めてないので(笑)」
バカリ「馬場(裕之)さんは料理がめちゃくちゃ上手で、僕は別の番組でお世話になってるし、山本(博)さんもボクシングですごいじゃないですか」
秋山「芸人として見ていないので。たまたま職場に3人いるだけ。楽屋でも友達感覚で話していますね。1対1のコンビと比べると、トリオは誰か間に立つ人がいるので、それはいいかもしれないですね」
──新コンビで一夜限りのネタを披露する「ザ・ドリームマッチ」(TBS系)のように、もしもお2人がコンビを組むことになったら、やってみたい相手ですか?
バカリ「やってみたいですね」
秋山「バカリズムさんが考えたネタを、僕がキャラクターになってやってみたいですね。フリップ部分を僕がやっちゃう」
バカリ「僕は僕で、秋山さんが考える世界観をやりたいですね」
秋山「僕らって笑いにする箇所が似てるんですよ」
バカリ「実は、表現方法が違うだけで、気になるところや好きなところは結構近いんですよね」
秋山「見てて思いますよ。ここをネタにするって、バカリズムさん悪いな~と(笑)」
バカリ「僕がフリップとか口頭で面白がるところを、秋山さんはそのまま演じてるんですよ。『あ~あの人、先にネタにされた』と思うことありますもん」
秋山「鼻につく人も、たぶん同じですよ。心開かない人には全く開かないし」
バカリ「一緒にやってみたいですね」
──お互いにネタ交換をするのも面白そうですね?
バカリ「前に、芸人がリレー形式でネタを書いていく番組で、秋山さんのネタの続きを僕が書かなきゃいけないことがあったんですよ。前半部分はオーソドックスに進んでいたんですが、秋山さんが急にガラッと方向性を変えて。その尻ぬぐいがすごい大変だったんですよ」
秋山「後にバカリズムさんがいるから大丈夫だろうと思ってやったんですけど、本当に大変そうだった(笑)」
バカリ「もうどうしていいかわからなくて(笑)。ネタの作り方が全く違って、すごいなと思いましたね」
秋山「『IPPONグランプリ』とかでもバカリズムさんと一緒にやらせていただくのは楽しいですね」
バカリ「楽しいですね。秋山さんは本当にハチャメチャで面白い。今回、一緒にMCできてよかったです」
お互いをリスペクトし、息もぴったりの2人がMCを務める「バカリ&秋山の しんどい家に生まれました‼~今なら笑えるトンデモ人生~」は、8月29日(土)午後1時より放送。秋山さんは、再現VTRでもある人物を演じます。お見逃しなく!
(取材・文/玉置晴子)
「バカリ&秋山の しんどい家に生まれました‼~今なら笑えるトンデモ人生~」
【MC】バカリズム、秋山竜次(ロバート)
【進行】角谷暁子(テレビ東京アナウンサー)
【VTR出演】高橋ユウ、川村エミコ(たんぽぽ) ※出演順
【ナレーター】銀河万丈
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