秘境初体験! 自転車旅YOUが目指す世界遺産の秘湯、「神の水」のお味は...:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

you_20200824_01.jpg
日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「夏の終わりにデッカイ花火!YOUの大冒険SP!」ということで、空港で突撃取材を敢行。はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

you_20200824_02.jpg
成田国際空港で声をかけたのは、コロラド(アメリカ)から来たクリスさん(22・大学生)。北海道に3週間滞在予定で、平日は日本語学校で勉強し、週末は持参した自転車で旅をして、出会った日本人と話もしたいんだって。

その自転車旅について行きたい! と申し出ると、OKがもらえたので密着決定! 北海道で再会を約束した。

you_20200824_03.jpg
札幌市でクリスさんが通う日本語学校の前で再会できた後、旅の計画に必須の地図を手に入れようと向かったのは「大通公園観光案内所」。入ってすぐ、クリスさんは観光マップをチェックし始めたが、自転車でいったいどこへ行くの?

すると、クリスさんは「知床・斜里に行きます」と海岸沿いを指さした。

you_20200824_04.jpg
すると案内所のおじさんは、「知床いったらね、ワッカの滝ってのがある。お湯が流れてるの。そこ入ったほうがいい」とイチ押しの名所を教えてくれた。

クリスさんはこの「カムイワッカ湯の滝」を目指すことにしたが、おじさんによれば、滑る滝を歩くためにわら草履を持って行ったほうが良いらしい。さらに入浴するときは、フル●ンはNGだって(笑)。

you_20200824_05.jpg
クリスさんが決めたルートは、まず札幌からJR美幌駅まで電車で移動し、美幌駅から自転車で絶景の名所を通りながら知床半島へ。そして最終的に、世界自然遺産・知床の「カムイワッカ湯の滝」を目指す。

この旅を1年前から楽しみにしていたクリスさんは、「とっても興奮してるよ!」と笑って、ペダルを力強くこぎ始めた。さあ、1泊2日の自由な自転車旅のスタートだ!

you_20200824_06.jpg
お天気に恵まれ、最高のサイクリング日和のこの日、まず立ち寄ったのは、屈斜路湖(くっしゃろこ)。火山活動から生まれた国内最大級のカルデラ湖で、湖畔には多くの温泉が湧き出している神秘の湖だ。故郷のコロラドとはまた違う、北海道の緑豊かな山が好きだそう。

you_20200824_07.jpg
出発から3時間後、お腹がすいてふらりと立ち寄ったのは食事処「はなこや」。入口で「どこか食事をするところはありませんか?」と尋ねた天然ぶりはさておき(笑)、店主に「うちの名物あるんですけど」と誘われ店内へ。

出てきた名物にかぶりついたYOUは、「カニの味がとても新鮮!」と大満足。じつはこれ、パテに毛ガニや花咲ガニなど、北海道のカニをふんだんに使った名物バーガーなんだって。

you_20200824_08.jpg
次に立ち寄ったのは硫黄山。標高521メートルの活火山で、立ち上る煙に興奮しつつ、噴気孔ギリギリまで接近。顔を近づけると、噴気孔の爆音と煙に驚きつつ、地球の神秘に感激するクリスさんであった。

you_20200824_09.jpg
世界でも有数の透明度を誇る、絶景の摩周湖も外せない。こうして1日目は、美幌駅出発→屈斜路湖→硫黄山→摩周湖、と名所を巡り、約90キロを自転車で走破して終了。

you_20200824_10.jpg
さて2日目は、川湯温泉駅→知床斜里駅まで電車で移動し、知床斜里駅から自転車旅を再開させる。

その前に、知床斜里駅で同じ自転車旅の途中のカモさん(日本人)を見つけ、さっそく覚えた日本語で話しかけた。カモさんは年に2回は北海道自転車旅をするベテラン。日常的によく使われる日本語「気をつけてください」を、クリスさんに教えてくれた。

you_20200824_11.jpg
さらに、オホーツク海を左手に望みながら自転車を走らせると、いよいよ世界遺産・知床に突入! この美しい知床が、世界自然遺産に登録されたのは2005年。当時から原始的な自然環境が残されていて、野生のシカやキツネの姿もよく見られるそう。

you_20200824_12.jpg
ついにカムイワッカまで、あと15キロの地点まで到達。

しかし、急にYOUが「この道は走れないよ」と不安を口に。走れないって、いったいどういうこと!?

道路の先を見ると、たしかにこの先はジャリで覆われた未舗装道路が広がっていた...。クリスさんの自転車は舗装道路専用なので、無理に走るとタイヤがパンクしてしまう。でも、滝はまだ5キロ以上先。クリスさんは秘湯をあきらめ、密着も終了になってしまうのか。

...というのはあまりに残念なので、スタッフの車で進むことになった。「旅は道連れ、世は情け」ってか。それにしてもガッタガタの道を走ることおよそ20分、ようやく秘湯の入り口だ!

you_20200824_13.jpg
到着したクリスさんがさっそく取り出したのは、わら草履。札幌の観光案内所で、あのおじさんにすすめられて買ったものだ。まずは滝登りをしないと滝つぼにある温泉に着けないので、斜面で滑らないようにわら草履をしっかり履いたら、いざカムイワッカ湯の滝へ!

カムイワッカ湯の滝とは、温泉が流れ込んでいるなだらかな滝で、カムイワッカとはアイヌ語で「神の水」を意味するのだそう。とても美しい秘湯に、クリスさんはひたすら感激だ。

you_20200824_14.jpg
興奮して美しい滝つぼの秘湯に滑り込んだが、「ひどい味がする!」と、口に入った硫黄の味にビックリ。しかし景色は超最高! 滝の流れに乗ってはしゃいでみたり、ゆっくり浸かってみたりして、知床随一の絶景の秘湯を満喫した。こんなにワイルドで素敵な場所があるなんて、頑張ってやってきた甲斐があったね!

「もっといっぱい日本を見て回りたくなったよ。将来は日本に住みたいなぁ」というクリスさん。また日本へ自転車旅をしに来てね!

PICK UP