東大合格公立1位! 中高一貫ブームにモノ申す...角谷アナウンサーの母校「都立日比谷高校」強さの秘密に迫る

公開: 更新: テレ東プラス

名門校はなぜ、長きに渡り名門校でい続けることができるのか...。歴史や校風、卒業生のネットワークまで、名門校の知られざる姿を通してその秘密に迫る「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週日曜よる9時放送)。MCに登坂淳一角谷暁子(テレビ東京アナウンサー)、解説におおたとしまさを迎え、「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

meimonko_20200815_01.jpg
今回特集するのは、名門「都立日比谷高校」。第27代校長・武内彰先生をゲストに迎え、総理大臣やノーベル賞、夏目漱石を輩出した日比谷高復活の秘密を紐解く。

meimonko_20200815_02.jpg
明治11年に「東京府第一中学」として創立。東京で初めてとなる5年制の旧制中学で、最強のエリート高校として君臨。日比谷高校出身のMC・角谷アナは、「私の青春がギュッと詰まった学校。紺のスカートとブレザーさえ着ていれば、服装は自由だった」と振り返る。卒業生には、ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進博士、第36代総理大臣の阿部信行など、錚々たる面々が名を連ねる。現在の生徒数は964人で、そのほとんどが東大を始めとする難関国立大学を志望。今年の東大合格者数は40人で、公立高校では日本一だ。

meimonko_20200815_03.jpg
「文武両道」も日比谷高校の特徴のひとつで、生徒の95%がいずれかの部に所属している。6年かけて受験対策を行う中高一貫校とは違い、3年間の勝負。それでも皆が部活動に打ち込みながら、圧倒的な進学率を誇っている。

昭和39年には東大合格者数193人を記録し、名門校として君臨してきた日比谷高校。しかし、実力ある学校をグループ分けし、学力格差を解消する入試制度「学校群制度」によって、日比谷高校の進学実績は急激に失墜。東大合格者がわずか1人という年もあった。そんな「日比谷暗黒時代」に入学したのが、コメンテーターとしてもお馴染みの岸博幸だ。

meimonko_20200815_04.jpg
「当時は偏差値も高くなかったし、典型的な自由放任で、麻雀やインベーダーゲームばかりやっていた。日比谷高校のスゴさを実感したのは、社会人になる頃。公務員試験に受かり、大蔵省からも声がかかった。その理由が日比谷卒業だったから」と驚きのエピソードを語ってくれた。

「日比谷潰し」とも言われた学校群制度は、昭和57年に廃止。石原(慎太郎)都政が日比谷高校を「進学指導重点校」に指定したことが名門復活の狼煙となった。

そのバトンを受け継いだのが、第27代・武内校長だ。2012年に校長に就任、4年後には東大合格者が50人を超えた。生徒と積極的にコミュニケーションを取り、しっかり向き合う。生徒が相談しやすいように校長室の扉は開け放たれ、ふんどし一丁で臨海学校に参加したことも。

meimonko_20200815_05.jpg

meimonko_20200815_06.jpg
日比谷高校は、文部科学省が理科・数学教育を重点的に行う高校を指定する「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」にも名を連ねている。武内校長の改革は授業内容にも及び、英語の授業をのぞくと、すべて英語で行われていた。以前は長文読解が中心だったが、「読む・書く・話す・聞く」という四技能重視型の教育にシフトしたそう。タブレットを使って授業を行う先生や、実験の様子をスマホで撮影する生徒など、新しい授業の形が実践されている。

meimonko_20200815_07.jpg
「先生たちにお願いしているのは、"生徒間の対話の場面を作って下さい"ということ。対話の中で思考力を育てる...それだけは譲れない。自分の考えが及ばないような新たな気づきや、考え方に触れることに心を掻き立てられる生徒がたくさんいる。そういうドラマチックな対話が出来たら理想。そうすれば自分でどんどん勉強するようになる」と武内校長。

自らバドミントン部の顧問を務め、練習にも積極的に参加。校長でありながら生徒と共に汗を流し、土日に練習がある時も参加している。「関わることが楽しい。そう思わせてくれる子どもたちが多いです。微力ではありますが、自分が関わっていく中で変わっていってくれたら有難いという思いでやっています」と語る。

meimonko_20200815_08.jpg
武内校長の願いは「人類貢献」。最後に「日比谷高校には、資質・能力の高い生徒さんが集まってくる。その方たちが将来社会に出て、自分の力を出していく。その力を人類に貢献できるように発揮してほしい。そういう人材を輩出し続けていくのが日比谷高校であり、名門校であると考えています」と熱いメッセージを送った。

番組では他にも、校長による教師の面談、今だから言える改革の裏側など、様々なエピソードをお届けする。

現在この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中です。

明日よる9時放送「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」は、公立の星と言われる「埼玉県立浦和高校」が登場。

meimonko_20200815_09.jpg
浦和卒業生のゴダイゴ・タケカワユキヒデさんとともに、母校愛と浦和の強さ秘密を明らかにする。そもそも浦和といえば多彩なOB陣が有名! 宇宙飛行士の若田光一さん、アナウンサーの堀尾正明さん、心臓外科医の天野篤さんなど枚挙にいとまがない。そんな浦和の強さの秘密に、新入生歓迎マラソンや壮絶な運動会がある。浦和校生はとにかく走るのだ。

そして凄いのは学生だけでない。教師も凄い! タケカワが個性全開のツワモノ教師たちの素顔を赤裸々に紹介していく。

さらに浦和高を表す象徴的な理念といえば、「浪人も辞さず...」この言葉に隠された精神とは? タケカワが作曲した浦和高百周年歌「勝て浦高突き進め」の裏話も披露する。

どうぞお楽しみに!

PICK UP