コロナで外出できないのに男性化粧品がなぜ売れる? 〜第4回『BEER MEET』

公開: 更新: テレ東プラス

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テレビ東京のビジネス番組をネットで視聴できるサービス「テレビ東京ビジネスオンデマンド(以下BOD)」で金曜の夜に開催している、ビール片手にミライを語り合う若手ビジネスパーソン向けイベント『BEER MEET』。

7月31日の第4回イベントでは、モデレーターをテレビ東京の片渕茜アナウンサー、報道局の豊島晋作記者、ゲストにメイドインジャパンの工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」代表の山田敏夫さん、男性向けスキンケアブランドを展開する「バルクオム」代表の野口卓也さんを迎え「D2Cが変える、未来のブランドのあり方」をテーマにトークが繰り広げられた。

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ファッションとコスメ。ともにコロナによって外出機会が減り、影響を受けそうな業界だが、ゲスト2人の口から出た言葉は対照的だった。

「ファクトリエ」代表の山田さんはアパレル業界ではリモートワークが増え、スーツ、Yシャツを全く着なくなったことが大きかったと話す。

「本来なら3、4月はスーツやYシャツが売れるが、僕らの業界ではそこがすっぽり抜けた。そもそもアパレル業界の売り上げの半分はスーツやコートなど重衣料。軽衣料(Tシャツなど)はいくら売ってもという感じなんですけれど、それが家にいて着なくなったので、まるっきり変わりました」

一方で、「バルクオム」野口さんはコロナの中でも売り上げを伸ばしたと話す。社内では「男性の美容需要、入浴時間や自分自身と向き合う時間が増えたのではないか」と分析しているという。

また野口さんが業績好調の理由として「美容は男女問わず自分自身のためにやる」と語ると、片渕アナもこの意見に賛同。「よくわかります。美容は自己満足ですよね。たとえば、かわいいネイルも自分でしてウキウキしたいだけです。あわよくば褒められたいですけど」と持論を語り、ぐびぐびとビールを飲んだ。

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テーマ「それぞれのブランドの実現したい未来」の中では、山田さんは採用についてスキルではなく、自分たちのビジョンに共感しているかどうかが大事だと明かした。

「個人の成長を目指したいというのもわかるんですけれど、個人の成長が第一の人は採用しない。僕らのミッション、ビジョンに共感している人は本気になるので、スキルを持っている人を追い抜いちゃう。働いている8時間だけじゃなく、家に帰ってシャワーを浴びているときや寝る前も共感してくれたら考えてくれる。スキルやお金での採用だと目の前は成長するけれど、長く続かない」

仕事だけでなく個人を大切にと指南する声が多い現在だが、雇用する側の思いは違うようだ。

このほかにも、山田さんは福聚山慈眼寺の塩沼亮潤大阿闍梨に師事し、半年に一回は護摩行を行うという、ベンチャーのイメージとは違う一面も明かすなど、ほかでは聞けないトークが盛り沢山の『BEER MEET』だった。

青野慶久さん(サイボウズ株式会社代表)、遠山正道さん(株式会社スマイルズ代表)をゲストに迎え「会社に縛られない働き方」について語る第5回「BEER MEET」は8月14日(金)19時00分から開催。

参加したい方はこちらから(無料です)。

これまでのイベントの動画を見たい方はテレビ東京ビジネスオンデマンドで。

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