起きてすぐのベッドメイキングはNG! 夏に繁殖させないための「ダニ対策」

公開: 更新: テレ東プラス

アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性の結膜炎や鼻炎など様々なアレルギー性疾患の原因となっているダニ。高温多湿を好むダニは、梅雨~夏にかけて大繁殖します。

毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、害虫駆除の達人であるダスキン ターミニックスの諏佐勇太郎さんに「ダニ対策」についてうかがいました。

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駆除するには、まずは敵(ダニ)を知る!

布団、ベッド、絨毯、ソファーなどに住みついているダニの代表格がヒョウダニ。このダニは人を刺すことはありませんが、死骸や糞が喘息やアレルギー性疾患の原因アレルゲンとなります。ほぼ1年中みられるダニで、人の髪の毛、フケ、アカ、ほこりなどをエサとし、温度20~30℃、湿度60~80%の高温多湿を好みます。まさに、梅雨~夏が大繁殖の時期!

「夏にダニを増やさないことがアレルゲンを回避する第一歩になります」と諏佐さん。では、どのような対策をすれば良いのでしょうか?

布団でダニを繁殖させないためには?

繁殖に必要なエサ、湿度、繊維が密集して隠れやすい!まさにダニとって天国なのが布団。布団には何十万〜何百万匹ものダニがおり、一匹あたり一生のうちに200〜300個の卵を産むといわれているので、想像しただけでも......。布団のダニ対策、どうすればいい!?

nanairo_20200802_02.jpg画像素材:PIXTA

【ポイント1】湿気を除去!
人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。湿気を好むダニの繁殖を防ぐには、乾燥が大事!天日に干すのが一番ですが、天候や、PM2.5、花粉などの理由から外に干せない場合は、まず部屋の中でできる方法から実践してみましょう!

起きてすぐベッドメイキングしない!
布団に熱や湿気がこもった状態でベッドメイキングするとダニの好きな温度・湿度たっぷりの空間に。イスなどに布団をかけて空気を通して熱と湿気を払ったり、布団乾燥機をかけて乾燥させたりしましょう。

ちなみに、布団の天日干ししてもダニは死にません。太陽を浴びて熱くなったら奥にもぐるだけ。天日干しの目的は、布団を乾燥させることと心得ましょう。

【ポイント2】エサを溜めない!
乾燥と同時に、ダニのエサとなるフケやアカをなくすことが大事。布団は丸洗いするのが一番ですが頻繁には難しいので、せめて布団に被せるシーツは1週間に1回、髪の毛やフケなどが溜まりやすい枕カバーは1日置きに洗濯しましょう。

nanairo_20200802_03.jpg画像素材:PIXTA

【ポイント3】死骸や糞を除去!
天日干しなどで布団を叩くのはNG! 叩くことで乾燥した死骸や糞がより粉砕されてしまい、これらのアレルゲンを呼吸など吸い込みやすくなってしまいます。

ゆっくり掃除機をかける
天日干し後に布団を取りこんだら、1平米1分を目安に布団専用のノズルを使用して、ゆっくり掃除機で吸引しましょう。ただし、布団の中綿に入りこんでいるものは全ては取りきれません。

季節の変わり目に布団を洗う!
収納する前に、布団を丸洗いしましょう。ケアせず収納した布団を翌シーズンに使う際は、一度洗ってから使用することをオススメします。

強烈にかゆいときは要注意!

アレルギーではなく、かゆい場合は別のダニなどが繁殖している可能性が。ヒョウダニはアレルゲンの原因になりますが、人は刺しません。人を刺すダニの多くはイエダニ。主にネズミに寄生しますが、ネズミがいなくなると人間に吸血します。

さらに強烈なかゆみをともなうのが、カメムシの仲間の吸血性の寄生昆虫・トコジラミ。イエダニ、トコジラミに刺された場合は病院に行き、駆除はプロに相談しましょう。

ダニ対策には、マメに掃除や洗濯をしてエサをなくし、乾燥させて、繁殖させないことが一番。他にも、湿気がこもりやすくなるため畳の上に絨毯を敷かない、ソファーにはカバーをかけてマメに洗濯するなどを習慣づけて、アレルゲンをブロックしましょう!

取材協力:ダスキン ターミニックス 諏佐勇太郎さん。ゴキブリ・シロアリ・ハチなどの害虫やネズミ・鳩などの害獣を、人と環境に配慮した方法で駆除・予防を行う害虫対策のプロ。定期訪問する顧客は飲食店から一般家庭まで月間で約100軒。状況に応じた安心・安全なサービスで、害虫獣がいない快適な環境を提供している。
オフィシャルHP

(取材・文/船桂子)

諏佐勇太郎さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!