「めちゃ恥ずかしい!」音を聴かれてバレちゃった!? 玉城裕規インタビュー:サクセス荘 2

公開: 更新: テレ東プラス

2.5次元舞台などで活躍する俳優たちが、再び集結! リハーサルは1回だけ、本番一発勝負でおくる木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘 2」(毎週木曜深夜1時放送)は、一旗上げたいと成功(サクセス)を夢見る若者たちが住むサクセス荘で、個性豊かな住人たちが繰り広げる日常を描いたストーリー。2期目となる今作は、1期から続投の和田雅成高橋健介、髙木俊、黒羽麻璃央有澤樟太郎荒牧慶彦定本楓馬玉城裕規寺山武志に加え、新たにspi、小西詠斗が参加。よりパワーアップしてお届けします。

今回は、占い師を目指すムーさんを演じる玉城裕規さんをインタビュー。最近知った事実による"ある恥ずかしこと"や、共演者の知られざる楽屋での様子、さらにステイホーム中に取り組んだことの驚きの成果(!?)などを話してくれました。

success2_20200730_01.JPG撮影:玉城裕規

──昨年7月クールで放送した「サクセス荘」から1年! 2期が始まると聴いたときの思いは?

「"来たか......!"という感じでしたね」

──「来たか」は、どういった種類の?

「見てくださる、応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちが最初にありつつの、"またあの刺激的な収録の日々が始まるのか"という意味での"来たか"ですね(笑)」

──なるほど(笑)。刺激的だったという1期の収録を振り返っていかがでしたか?

「最初のうちは、ミスをしたらみんな落ち込んでいたんです。でも後半からは、噛んだりアクシデントが起こっても、そこまで落ち込まなくなりました。そういうハプニングも含めてお客様に楽しんでいただけますし、だからこその"一発撮り"なんだと思えるようになって。失敗することはあまり意識せず、楽しんでやるのが一番いいのかなという気持ちでできるようになりました」

──1期での意識の変化があっての2期の収録、やはり楽しいですか?

「何回か収録して楽しくなってきました。"失敗は意識せず"......とは言いつつも、やっぱり約1年あいだが空いての1発目(の収録)は、ちょっとした緊張感がありましたから(笑)」

──1年ぶりの皆さんとの掛け合いはいかがですか?

「"久しぶり感"はあんまりなくて、むしろ"あっ、この感じ!この感じ!"という懐かしさみたいなものがありました。1期では毎回かなり集中して収録していたので、その空気感が染み付いているんでしょうね」

──2期から新キャストのspiさん、小西詠斗さんが加入されましたが、その空気感は変わらず?

「新しい風が吹いてきた感はありますね。spiちゃんとこにっちゃん、どちらも演じるキャラが濃いので、やっていて楽しいです」

──spiさんは最初の本読みの時からキャラを仕上げてきたそうですね。ムーさんもかなりキャラが濃いですが、ライバル意識などはありますか?

「いえ、住人みんな個性がバラバラで、かぶっていないんですよね。僕としては、各々の個性がいいバランスで化学反応を起こして、よりステキになればいいなと思っています。

誰と誰を掛け合わせたらどういうものが生まれるか、監督も脚本家さんも色々と考えてくださっているとは思いますが、その時々でさらに予想もしない反応が起こるので、どれが正解か分からないんですよね。どう転ぶか分からないところも『サクセス荘』の魅力だと思います」

success2_20200730_02.JPG撮影:玉城裕規

──ムーさんのキャラクターとしては、1期から変わったところはありますか?

「まず衣装が変わったというのと、裏設定として少しずつ売れ出しているというのがありますね(笑)。少し稼ぎ始めているから装飾が増えてるのかな、と個人的には思っています。でも台本に描かれていることはそんなに変わらないですね。」

──ムーさんは相変わらずマイペースな感じですか?

「はい。ゆったり達観している部分もありますし、変わらずマイペースですね」

めちゃ恥ずかしい! 心臓バクバクがバレる!?

──リハ1回、本番一発勝負の「サクセス荘」ですが、収録で印象に残っていることは?

「新加入のspiちゃんとかこにっちゃんが噛んだりすると、経験者として"あ、そうなるよね、かわいいな"って思ったりします(笑)。

こにっちゃんは、噛んだとき一切動揺しなかったのでビックリしました。今の若い子は強いなー、すごいなーって(笑)。1期はみんな、誰かが噛むと連鎖して別の人も噛み始めちゃったりするぐらい動揺していましたが、彼は全くそれがなくて。きっとハートが強いんでしょうね」

──普通ドキドキしてしまいますよね。

「収録のとき、胸元にピンマイクがついているんですが、あれで心臓の音が音声さんに聞こえるらしいんですよ」

──じゃあ動揺がバレちゃう!

「めっちゃ恥ずかしいんですよね(笑)。僕らも、そのことを最近知ったんですけど。

楓ちゃん(定本楓馬)の心臓がめちゃめちゃ速くなったときがあったと聞いて、バレるの恥ずかしいなと思いました(笑)」

──これまでに「心拍数上がっちゃったな」という場面はありました?

「1期のタイムスリップの回(#11)ですね。『サクセス荘』の魅力のひとつとして、その場その場で起こることの面白さがありますが、タイムスリップとなると全く同じことを何度も繰り返さなければいけなくて。今までにない緊張感がありました。あの時は、音声さんにドドドドドっていう心臓の音を聞かれていたかもしれません(笑)」

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──皆さんの心拍数が表示されているの、見てみたいです(笑)。本番中はいい緊張感がありますが、楽屋などでの皆さんの様子はいかがですか?

「楽屋では、みんないろんなことをして過ごしていますね。
spiちゃんは段取りまで一人で台本をじっくり読んでいて、真面目だなーと思いますね。あと、みんなで鶴を折ったことがあって、健ちゃん(高橋健介)が最初に作ったのはボッコボコでした(笑)

他には、樟ちゃん(有澤樟太郎)が天然で面白いので、見ていて飽きないです。今回は1期のときよりはっちゃけているので、それが天然と相まってめちゃくちゃ面白いんですよ。収録中での最近の天然ぶりとしては、『皆さん、準備できましたか?』というセリフを『皆さん、準備ですか?』と言ったこと(笑)。アントニオ猪木さんの『元気ですかー?』みたいで、笑ってしまいました」

──今回、劇中でいろんなことをやられるようで楽しみになります。

「そうですね。毎回、台本を開く時は、緊張しながらも、僕自身も楽しみにしているところがあります。今回は、1期のときよりセットの使い方も凝っているんですよ。仕掛けが多くなっているので、その辺りも楽しみにしていていただければと思います」

玉城流サクセスへの道は"笑顔"

success2_20200730_04.JPG撮影:玉城裕規

──サクセス荘には、サクセスを夢見る若者が集まっていますが、玉城さんご自身にとってのサクセスとは?

「ノンストレスで"毎日が楽しい"となれたらサクセスしてるんだろうなと思います。日々楽しくいようとは思いますが、ちょこっとはストレスもありますから(笑)。

自分が好きなことをやっていて、余裕がある人って雰囲気ににじみ出ますよね。おおらかで、『どうぞ』と人に譲れる感じ。人生を謳歌している人は自然に笑顔が増えるので、日々笑えるようになったらサクセスかなと思います」

──今のご自身のサクセス度合いは?

「自分に厳しく言うのであれば10%。オカンから"日々笑顔でいなさいよ"という教えを受けていたので、なるべく笑顔でいるようにしているんですが。とりあえず、サクセスするために笑顔は大事だと思いますね。さらにもっと大きなことを言えば、海外に住めるようになったらサクセスかな(笑)」

──どこに住みたいですか?

「お仕事でヨーロッパを何ヵ国か回ったとき、街並みを見ていて落ち着きましたし、ゆっくり時間が流れている感覚があって、いいなと思いました。僕がヨーロッパの田舎に飛んだら"この人サクセスしたんだな"と思っていただけたら(笑)」

料理と腹筋ローラーでプラマイゼロ!

──ステイホーム中にはどんなことをされていましたか?

「料理と腹筋ローラーをしていました」

──もしや今、腹筋がシックスパックだったり?

「腹筋を鍛えつつ、料理が楽しくなって食べてもいたので、プラマイゼロでした(笑)。ちょっと体重が増えすぎちゃったので、炭水化物を抜いて減量しました」

──お料理はどんなものを作られたんですか?

「ローストチキン、スペアリブ、ピザ......時間がたくさんあったので、手間がかかるものをやろうと思って、調べてちゃんと一から作りました」

──大勢に振る舞えるパーティー料理ですね。

「そうですね。事態が落ち着いて気兼ねなく家に人を呼べるようになったら、その時はみんなにご馳走したいと思います」

──しばらくお仕事から離れた期間にもなったかと思いますが、気持ちの上では何か変化などはありましたか?

「お仕事が出来ること、作品の中に入れるありがたさというものを改めて感じました。見てくださる方、応援してくださる皆様の前に立てることがどれだけ大事かということを感じたと同時に、周りの人たちに、より優しくしたいなと思いました」

──人と離れていた分、人の大切さが余計にわかるようになりましたよね。

「本当、結局は愛だなと思いました」

──愛! 先ほどの笑顔のお話や、このムーさんの衣装も相まって(笑)、神のようですね。

「あはは、こんな感じで(と手を広げて掲げる)。目指す先はゴッドですね(笑)」

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収録時やキャスト陣の裏話など、じっくり思い出しながらたくさんのエピソードを笑顔で話してくれたサービス精神旺盛な、まさに"神"のような玉城さん。彼が演じる、ちょっと売れ始めたムーさんの占いは冴え渡るのか、それとも......!? 波乱含みの「サクセス荘 2」、今週の放送もお楽しみに!

【プロフィール】
玉城裕規(たまき・ゆうき)
1985年12月17日生まれ。沖縄県出身。2010年、Japan Anime Liveにて「NARUTO -ナルト-」サスケ役を務め大きな話題に。舞台・ドラマ「弱虫ペダル」東堂尽八役、舞台「ライチ☆光クラブ」ジャイボ役、辻仁成初の脚本・演出作品「海峡の光」、日本テレビ開局65年記念舞台「魔界転生」、宮本亜門演出の舞台「画狂人 北斎」など数々の舞台で活躍。さらに、映画「新宿スワンII」('17年)、「ゼニガタ」('18年)、「紅葉橋」('18年)などと映像へも活動の場を広げている。
Twitter:@yomitama

(取材・文/高瀬純)

スタイリング:本多由佳(M)
メイク:有村美咲

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今夜7月30日(木)深夜1時放送の木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘 2」は、第4回「サクセスソングでサクセス!」。

都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」。そこには、"ひと旗あげたい"と成功を夢みる若者たちが住んでいて、いつか必ず夢を叶えて巣立っていくという伝説があった。

月イチ総会の日、チャップ(定本楓馬)とヒッピ(寺山武志)が些細なことをきっかけに喧嘩を始める。最近の喧嘩の多さを解消するため、虎次郎(spi)の提案で皆が一つになれるようにサクセス荘歌を作ることに。一体どんな荘歌が完成するのか!?

毎週地上波放送終了後、動画配信サービス『ひかりTV』にて本編+反省会を配信中
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