2.5次元舞台などで活躍する俳優たちが、再び集結! リハーサルは1回だけ、本番一発勝負でおくる木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘 2」(毎週木曜深夜1時放送)は、一旗上げたいと成功(サクセス)を夢見る若者たちが住むサクセス荘で、個性豊かな住人たちが繰り広げる日常を描いたストーリー。2期目となる今作は、前作から続投の和田雅成、高橋健介、髙木俊、黒羽麻璃央、有澤樟太郎、荒牧慶彦、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志に加え、新たにspi、小西詠斗が参加。よりパワーアップしてお届けします。
今回は、人気YouTuberを目指すアンテナを演じる有澤樟太郎さんを直撃。2期の見どころや、現場でのメンバーの様子、またステイホーム中にパワーアップしたという"〇〇力"や、久しぶりに芝居が出来ることへの喜びなどをうかがいました。
撮影:有澤樟太郎
──昨年7月クールで放送した「サクセス荘」が、今年の夏も帰ってきました。2期が始まると聞いたときの思いは?
「うれしかったです。1期は(スケジュールの関係で)参加できたエピソードが少なくて、撮影後の番組関連のイベントなどでようやく馴染めた感じがあったんです。イベントをやりながら"2期があるならこうしたいな"みたいな気持ちがずっとあって......。その上で2期のお話をいただいたので、モチベーションはすごく上がりました。
今回、新メンバーも加わりますし、個人としてというよりも全員で勝負をかけていきたいなと思っています。今後に繋げるためにも、より多くの方に『サクセス荘』を知ってもらいたいですし、ぜひみんなで盛り上げていきたいです」
──もう一度やりたいという希望が叶っての2期、収録が始まってみていかがですか?
「やっぱり楽しいです。1期では本番でちょっとミスしたりすると落ち込んで帰っていたんですけど、今回は"やりきったな"といういい疲労感で帰ることができています」
──前作の1期で、アンテナがメインの回(#9)の収録に取材でおじゃまさせていただいたのですが、アドリブが満載で、みなさんの対応力に感服しました。
「そうですね。あの辺りから楽しくなった感じはあります」
──室内で野球をやるという話で、ボールがどこに飛んでいくかわからないという......
「そうそうそう(笑)。今回も、収録でバットが出てきたりグローブが出てきたりしています」
──有澤さんご自身の野球好きなところに役も寄せてきているんですか?
「はい、いつの間にかアンテナが野球好きということになっていますね(笑)」
「アンテナが進化してる」ほめられたことがうれしい
撮影:有澤樟太郎
──1期、2期含め、これまでの収録で印象に残っていることは?
「1期の最終回は、ナレーションの山寺宏一さんが実際に出演してくださって。ゴーちゃん(和田雅成)が出ていってしまうかもしれない、という切ないストーリーに感動しました。あの最終回あっての2期なので、印象に残っていますね。
僕自身のことでいえば、今回の収録で(原案・プロデュースの)松田(誠)さんに『アンテナが進化してるな』と言っていただいたのがうれしかったです。1期ではキャラがまだ安定せず、『キャラが変わってるぞ』とさんざんな言われようだったので(笑)、今回のアンテナは一味違うと思います」
──ご自身の中でも、アンテナというキャラクターを固められたなという自負はありますか?
「今回、準備する期間が長く、台本を読んで落とし込める時間があったので、しっかり役作りをすることが出来ました。改めて、集中することって大事だなと思いました」
──この作品は掛け合いが見どころで、共演者陣の呼吸が大事だと思うのですが。楽屋での皆さんの様子はいかがですか?
「楽屋でも、みんなで読み合わせをしたりしてますね。
作品に入る最初の読み合わせのときは、みんなナチュラルに読む感じなんですが、前回は、玉城裕規さんが占い師のムーさんというキャラクターを最初から固めてきていました。今回は、spiさんはすでにしっかり演歌歌手のキャラを固めてきていて、めちゃめちゃ面白かったですね(笑)。spiさんは歌がうまいので、歌うシーンもちょくちょくあって、聞きほれます。でもどこかオモロイんですよね。うますぎてオモロイ、みたいな(笑)。
しかもキャラクターにもオモシロ要素が詰まっていて。『サクセス荘』は本番を重ねるうちにキャラクターが出来てきて、どんどん作品の中で進化していくから、spiさんの役もさらにどうなっていくのかとても楽しみです」
有澤流サクセスへの道は何事も素直に聞くこと
撮影:有澤樟太郎
──サクセス荘には、サクセスを夢見る若者が集まっていますが、有澤さんご自身にとってのサクセスとは何ですか?
「地元の兵庫に自分の名がどんどん広まって、"あいつ東京に行ってこんなことやってるんだな"ってみんなが知ってくれることがサクセスかな」
──そのサクセスのために努力していること、心掛けていることは?
「自分で言うのもなんですけど、何でも素直に人の言うことを聞くようにしています。素直に取り組んでいれば、サクセスへの道は開けるんじゃないかなって。地道ですけど(笑)、それは大切にしていますね。何事も急がず、あせらず、マイペースに取り組むようにしています」
──ステイホーム中にはどんなことをされていましたか?
「吸収できることをしようと、いろんな映画を見たり、いろんな人と電話したり。いろいろ考えるいい時間になりました。
あと、この期間に、料理したり、模様替えをしたり、家具を足してみたりして、最近やっと1人暮らしが楽しくなってきました。5年くらい一人暮らしをしているんですが、これまでは寝られる場所があればいい、ぐらいの感じで(笑)。"一人暮らし力"がめちゃめちゃ上がりましたね」
──ちなみに料理はどんなものを?
「肉じゃがとかトマト煮込みとか作りました。調味料の使い方をかなりマスターしましたね」
──よく電話で話したのはどういうお友達ですか?
「4月〜5月に上演される予定だったミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が中止になっちゃったんです。なので、その共演者とはよく話していました」
──やりたくてもお芝居をやれなかった時期を経ての「サクセス荘」ということになりますね。
「この台本をもらったときに、"やっと仕事できる"と思いました。きっと、キャストのみんなも同じように思ってるでしょうし、その爆発力みたいなものが今回出ていると思います。久しぶりに演じてみて、"お芝居ってこんなに疲れるけど、こんなにも楽しいんだな"と改めて思いました」
楽しげに収録や読み合わせの様子を語ってくれた有澤さん。その表情からは充実した現場であることがうかがえました。久しぶりのお芝居に気合い十分な様子の皆さん。そのエネルギーが爆発しているという「サクセス荘 2」、ぜひお楽しみに!
【プロフィール】
有澤樟太郎(ありさわ・しょうたろう)
1995年9月28日生まれ。兵庫県出身。
2015年8月、舞台『「K」第二章』でデビュー。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」国見 英役、ミュージカル『刀剣乱舞』和泉守兼定役、「七つの大罪 The STAGE」バン役など人気作品に出演。2020年9月~11月、ミュージカル『刀剣乱舞~幕末天狼傳~』に出演。また、連続ドラマ初主演作「田園ボーイズ」の劇場版が2020年公開予定。
Twitter:@shotaro_arsw
(取材・文/高瀬純)
今夜7月23日(木・祝)深夜1時放送の木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘 2」は、第3回「モーニング・ルーティーンでサクセス!」。
都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」。そこには"ひと旗あげたい"と成功を夢みる若者たちが住んでいて、いつか必ず夢を叶えて巣立っていくという伝説があった。
YouTubeに投稿するためのモーニングルーティーンを撮影するアンテナ(有澤樟太郎)。ところが偽りだらけのルーティーンに周囲からはツッコミの嵐。そんな中、ムーさん(玉城裕規)が水晶がなくなったと慌てていた。みんなで水晶探しを始めるが......。