コロナ禍の5月に発表されたバンクシー新作。捨てられた人形に驚きのメッセージ...切なる願いが! 中川翔子が作品の真実に迫る

公開: 更新: テレ東プラス

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7月18日(土)夜10時からは「新美の巨人たち 謎多きバンクシーの新作『ゲームチェンジャー』×中川翔子」を放送!

いつの時代もどんな国でも、多くの人々の心を癒し励ましてきた芸術。今こそアートのチカラで安らぎと勇気を!...という思いを込め、人々の心を動かしてきた芸術の数々を紹介していくシリーズ「今こそアートのチカラを」。第10弾は、コロナ禍に発表されたバンクシーの新作『ゲームチェンジャー』。

世界中の壁にグラフィティと呼ばれる落書きを残してきた正体不明のストリートアーティスト・バンクシー。社会に媚びを売らない絶妙なユーモアと哀愁で、多くの人を魅了してきました。代表作『風船と少女』が1億5千万円で落札された直後、オークション会場で作品をシュレッダーにかけたニュースは世界で話題になり、昨今、その評価は「21世紀のピカソ」とも称されるほどに高まってきています。そんな彼を突き動かすのは、社会への強い怒り。渦中の黒人差別問題にも一石を投じたその姿勢からも、バンクシーの人間性が窺えます。

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そんなバンクシーが『ゲームチェンジャー』を発表したのは、コロナ禍の5月6日。キャンバスにデッサンのようなタッチで描かれた一枚です。ジーンズのオーバーオールを着た無邪気な男の子が描かれ、その手にはナースの人形が。マントをつけ、まるでヒーローのように描かれています。「ゲームチェンジャー」とは「世界の流れを変える人」を指す言葉。バンクシーは医療従事者を「ゲームチェンジャー」となるヒーローに例えて描いたそう。それは作品が飾られているイギリス・サウサンプトン総合病院という場所からも読み解けます。この病院は、イギリスで最も早く、コロナウィルスの治療薬の臨床試験が行われた場所だったのです。ところが少年のそばにあるバスケットに目を向けると、足が折れたアメコミヒーローの人形が、まるで捨てられたかのように描かれているのです...これは一体? そこには、最前線で戦う医療従事者を讃えただけではない、ある狙いがありました。

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今回、作品の真実やバンクシーの謎を読み解く旅人は中川翔子さん。ストリート・アートの立役者であるキース・ヘリングやバスキア作品も交えながら、バンクシーの作品がなぜ今注目を浴びるのか...その魅力に迫ります。さらに、バンクシーに実際に会って取材したことがあるライターで翻訳家の鈴木沓子さんにバンクシーの人物像、『ゲームチェンジャー』に隠されたメッセージを伺います。

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