会いたいのに会えない...withコロナ時代に求められる新たな人との繋がり「3Dビジュアルコミュニケーション」の今と未来

公開: 更新: テレ東プラス

インスタグラムなどで話題の3Dアバターソーシャルアプリ「ZEPETO(ゼペット)」をご存知ですか? "盛り"文化を牽引してきた写真加工アプリ「SNOW」が運営しているアプリで、仮想空間に自分の分身となるアバターを作り、会話をしたり、写真や動画を撮ったり、様々な楽しみ方ができるコミュニケーションツールです。

このステイホーム中、仮想空間で生活を楽しむゲーム「あつまれ どうぶつの森」が大ヒット。気軽に友達と会って話すことが難しくなってしまった状況下では、仮想空間でのコミュニュケーションに注目が集まっています。「ZEPETO」を手掛ける「SNOW Japan株式会社」事業統括・崔智安(チェ・ジアン)さんに、コロナ禍においてより重要性が高まる「デジタルエンタテイメント」の今、そして未来についてお話をうかがいました。

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──まずは、「ZEPETO」について、どのようなアプリなのか教えていただけますか?

「3Dのビジュアルコミュニケーションツールです。写真加工アプリ『SNOW』は"顔"が主役でしたが、『ZEPETO』は顔だけではなくスタイルや言動なども含めた"自分自身"が主役。自分を投影するキャラクターを作って、仮想空間で自由に過ごすことができます。人と会話をしたり、遊んだり、かなりリアルに近いことができるようになっています。

人間は非常に多面的で、会社にいるとき、家族や友達と一緒のとき、一人のとき......それぞれ違う顔を持っていますよね。『ZEPETO』では、自分と似ていても、全く異なっても、性別が違っても......どんな自分になるのも自由。"なりたい自分"を作ることができます」

──仮想空間でのコミュニケーションの魅力はどのようなところですか?

「国境や性別などを飛び越えて交流を図れるところです。これまで文字ベースだった交流がビジュアル化していくことで、より自己プロデュースができるようになっていきます。リアルでは交流できなかった人とも、気軽にコミュニケーションをとることができるのが魅力です」

──コロナ禍において、「ZEPETO」ユーザーの楽しみ方に変化はありましたか?

「これまで当たり前のように行っていた"友人とカフェに行く"などの行為が気軽ではなくなりました。こういう状況下では、仮想空間がかなり意味を持つ場所になりますね。

このタイミングで利用者数の変化や意味合いが変わったのかどうかは分かりませんが、以前より活発なコミュニケーションが『ZEPETO』内で行われています。リアルで会えなくなってもSNSではつながれますから。

ここ最近のテクノロジーの進化として、2011年の東日本大震災の経験から、スマホやSNSがより浸透した事実があります。『ZEPETO』も同じで、以前からあるアプリサービスでしたが、この状況が楽しみ方を知ってもらう機会になったのかもしれません。今求められているコミュニケーションのひとつであることには間違いないと思います」

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──様々なSNSが浸透している中で、「ZEPETO」というビジュアルベースのSNSの良さはなんだと思いますか?

「コミュニケーションにおいて、人間は言葉の意味だけでなく、声のトーン、ボリューム、表情などによって発信者の感情なども瞬時に判断します。ですが、TwitterやFacebookといった今多くの人に使用されているSNSツールは文字ベースのものが多く、その微妙な判断ができないため歪曲して受け取られ"炎上"する......ということも。

その点、『ZEPETO』はアバターに表情があるため、感情表現ができる上で、また音声を使ったメッセージ機能もあるので、圧倒的に情報量が多くなり、よりリアルに近い正確なコミュニケーションができます」

──今後ますます求められるツールとなりそうですね。「ZEPETO」は、これからどのように進化していくのですか?

「UGC(一般ユーザーによって作られたコンテンツ)をより強化していきたいと思っています。『LINE』のオリジナルスタンプをイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、ユーザーが衣装などのバーチャルアイテムを作り、それで収益を上げることができるようになります。『ZEPETO』側がものを提供するだけではなく、自分たちで世界を広げていくという形です。

私たちの会社は『SNOW』を作りましたが、ヒットした要員の一つは、これまでカメラマンや写真館でしか撮れなかったような写真を気軽に自分で撮れることでした。今回も同じで、これまでは3Dアイテムを作るには専門的な知識とセンスが必要でしたが、これからは誰でも簡単にカスタマイズできるようになります。誰もがクリエイターになれるんです。これは画期的だと思います。

同時に『ZEPETO』"公式"の存在も、より重要になっていきます。プロだからできること、よりクオリティの高い、リッチなものを提供してオリジナリティのあるものにしていく。この2つの軸があるからこそコンテンツの多様性が出てくると思います。

そしてもう一つの進化が、CGM(一般ユーザーが参加してコンテンツができていくメディア)。YouTubeのようなもので自由に投稿でき、アバターを自分の分身としてメディアで活躍させることができます。

これからは、ゲームに自分のアバターを登場させて、好きなキャラクターと一緒にプレイすることもできるようになるかもしれません。これまでは憧れや愛でる対象だった存在が、友達になっていく。そういう世界をつくっていきたいです」

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【プロフィール】
崔智安(チェ・ジアン)
SNOW Japan株式会社 事業統括。テレビ番組やMVの制作を経て、写真加工アプリ「SNOW」を開発。写真や動画を"盛る"文化をつくる。2018年8月に「ZEPETO」をリリースし、日本をはじめ欧米やアジア圏など世界で話題に。 大人気K-POPアイドルBTS(防弾少年団)や、ナイキ(NIKE)とのコラボも注目を集める。

(取材・文/玉置晴子)

「ZEPETO」内に「SNOOPYハウス」がオープン!


「ZEPETO」×PEANUTSのコラボにより、7月17日(金)「ZEPETO」内に「SNOOPYハウス」がオープン!


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テーマは"癒やし"。スヌーピーをモチーフにした緑あふれる公園のようなカフェのような空間で、友達とお茶しながら会話したり、ここで出会った人と交流できます。また、ここでしか入手できないアイテムも。

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「京都や伊勢などにあるスヌーピーと和を融合したテーマカフェ『SNOOPY茶屋』を見て、『ZEPETO』にも同じようなものを作りたいと思いました。学校や会社などで疲れている人が本当に多いので、癒やしの場を体験してもらいたいというのが大きな狙いです。ここだから自然と心が開いた会話ができる、そんな空間になるといいなと願っています」(崔智安さん)

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ちなみに、子供の頃にビーグル犬を飼っていたという崔さんは、「ビーグル犬の予想もできない愛くるしい動きはかわいい」と、スヌーピーがお気に入り。また、「大人になってからはチャーリー・ブラウンたちが話すことに哲学を感じています。ビジネスにおいても参考になる言葉が多くて。これは大人になって気づいた楽しみ方だと思います」とPEANUTSの魅力を語ってくれました。

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スヌーピーたちに囲まれたかわいい癒しの空間で、あなただけの自由な時間や、大切な人とのコミュニケーションを楽しんで!

※『PEANUTS』コラボアイテム及び『SNOOPY ハウス』はPeanuts Worldwide LLCと(株)テレビ東京コミュニケーションズとの契約に基づき、提供いたします。

●3Dアバターソーシャルアプリ「ZEPETO」
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ZEPETO公式Twitterアカウント(Global):@zepeto_official
ZEPETO公式Twitterアカウント(Japan):@zepeto_jp

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