焼きそばを愛するハンガリー人・ジョルジュさんのその後...:世界!ニッポン行きたい人応援団

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(毎週月曜日夜8時~)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。今回は「ニッポンにご招待したら人生変わっちゃった!スペシャル」と題し、ニッポンにご招待後、人生に大きな変化があった方々をご紹介します。

お寺をこよなく愛するポーランド人女子中学生・ルルさんはいま...

まずはニッポンのお寺をこよなく愛するポーランド人女子中学生・ルルさん。

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2016年、ポーランド・ワルシャワで行われた「日本祭り」の会場で番組スタッフに話しかけてきてくれたルルさん。ニッポンのお寺が大好きで、家庭教師から日本語を習っているとのことでした。後日訪ねたルルさんのお部屋の壁には、「ニッポンに行きたい」という文字も。そこでニッポンにご招待!

お父さんと初来日した際は、奈良県にある「東大寺の大仏殿」や、日本三大大仏「盧舎那仏」、京都にある日本で一番高い木造の塔「東寺の五重塔」に大興奮。ルルさんは、「昔は大仏の横幅が1.5倍大きかった」「高さ15メートルのうち5メートルが頭なのは下から見た時にバランスよく見えるため」と説明してくれました。

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「日本人の友達をいっぱい作りたい!」と語っていたルルさんに、ウェルカムサプライズ! 奈良女子大学附属中等教育学校に特別に転校生として迎え入れていただきました。国語の授業では、「ルルさんの名前に漢字をあてよう」とのことでクラスメイトの皆さんにたくさんの候補を考えてもらい、ルルさんはその中から「流麗」という漢字を選びました。お父さんがつけてくれた名前の由来まで考えてくれたのが決め手だったそう。

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そして、学校で隣の席だった上阪菜奈さんのお宅に泊めて頂き、ニッポンの家庭料理やお祭り、縁日の屋台など様々な初体験を楽しみました。

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そしてルルさんから、上阪家の皆さんや一緒に「春日若宮おん祭り」に行ったクラスのお友だちにビデオレターが届きました! あれから約4年が経ち、菜奈さんも17歳に。

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そしてルルさんは...。

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立派なお姉さんに成長! 今もニッポンご招待の思い出は鮮明で、お父さんともその時のことをよく話すそう。ルルさんの部屋には、みんなが考えてくれた漢字の名前が額に入れて飾られていました。

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そして今、ルルさんが夢中になっているのは「浮世絵」。葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や喜多川歌麿の「当時三美人」が好きとのことで、「全然上手じゃないけど...」と言いながら、自分が描いた浮世絵風の絵を見せてくれました。

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「もう一度ニッポンに行きたい」というルルさんのビデオレターが終わったところで、なんとリモートでルルさん本人が登場! これにはみなさんビックリ!

上阪家から頂いたお土産や、クラス全員で書いた寄せ書きも大切に飾ってくれていました。今のルルさんの夢は「ニッポンに行って勉強すること」で、実は今春から、菜奈さんたちが通う奈良女子大学附属中等教育学校に留学する予定があったそう。ところが、新型コロナウイルスの影響で、いつ来日できるのか分からなくなってしまったといいます。ルルさんは「本当に行きたい。私の夢です。そして日本語がペラペラになりたい!」と話してくれました。

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焼きそばを愛するハンガリー人・ジョルジュさんの気になるその後

続いては、焼きそばを愛するハンガリー人・ジョルジュさん(当時48歳)。

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スーパーマーケットでマネージャーとして働くジョルジュさんの楽しみは、休日の焼きそば作り。ところが、番組スタッフが買い物に同行すると、中華麺ではなく日本蕎麦を、ソースもウスターソースではなく、とんかつソースを買おうとしていました。「『焼きそば』だから『蕎麦』じゃないんですか?」と驚くジョルジュさん。使っているレシピ本を見せてもらうと、材料には確かに「そば」「とんかつソース」と書いてあります。どうやらあまり正確ではないレシピ本だったよう。

そんなジョルジュさんを、約1年前ニッポンにご招待。日本三大焼きそばのひとつ、"横手やきそば"の名店「藤春食堂」で本場の焼きそばをいただき、秘伝の焼きそば作りを教えていただきました。

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「藤春食堂」は、当時11年連続で横手やきそば四天王に選ばれていた名店中の名店。平日も全国からお客さんが押し寄せ、開店と同時に満席になるほどの盛況ぶりです。お店を切り盛りするのは、藤井アツ子さん。営業終了後、アツ子さんから焼きそばの作り方を教えていただくことに。

作り方を熱心に聞くジョルジュさんに、「1回やってみませんか?」とアツ子さん。ジョルジュさん、「藤春食堂」の鉄板と材料で焼きそば作りに挑戦。果たしてその味は?

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アツ子さんと長男・治さんから「美味しい、美味しい!」とお墨つきをいただきました。その晩は、アツ子さんのご自宅で歓迎会を。心尽くしの秋田の郷土料理が並んだ温かいおもてなしに「お店が長年愛される理由は、アツ子さんの温かい人柄と真心にあったのだとしみじみ感じました」と感動するジョルジュさん。

そして東京に戻ったジョルジュさんは、ご招待に同行していた17歳年下の恋人・ドーリーさんにサプライズプロポーズ!!見事大成功をおさめました。

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そんなジョルジュさんから、「藤春食堂」のアツ子さんと治さんにビデオレターが! 新型コロナウイルスの影響で、お客さんの数が半分以下に減っていると話すアツ子さん。去年のジョルジュさんの来日は、懐かしい思い出として残っているようでした。

「アツ子さんから多くのもの学んだ」と話すジョルジュさんは、今回、藤春食堂で学んだ焼きそば作りを披露するとのこと。「焼きそば作りで必要なものはソースと肉と麺です。それともう一つあります!」と語り、横手やきそば組合のポロシャツに着替えて登場。多くの人に横手やきそばを知ってもらうため、旅行の際は必ずこのポロシャツを着て行くそう。

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帰国後も日々、焼きそば作りに没頭していたというジョルジュさん、なんと麺も手作りするようになっていました。「藤春食堂」の黄色がかった麺に近づけるため試行錯誤し、ウコンを使うことでその再現に成功したといいます。アツ子さんと治さんも「身体にいいんでねぇか」と感心。アツ子さんに教えていただいた通り、特製ソースを2回に分けて使い、完成した焼きそばがこちら!

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「読者にウケそうな出来です」と言いながら写真を撮るジョルジュさんに、「読者?」と首をかしげるアツ子さんと治さん。

なんとジョルジュさん、半年前にスーパーマーケットのマネージャーを辞め、フードブロガーへと華麗なる転身を遂げていました。元々、趣味で食に関するブログを投稿していたジョルジュさんでしたが、帰国後「藤春食堂」の焼きそばをブログに上げたところ、その珍しさが口コミで広まり、なんと大手ビールメーカーから「オフィシャルブロガーになってほしい」というオファーが来たそう!

現在ブログの読者は30万人!「ニッポンでの体験がこんなに評価されるなんて本当に驚きました。テレビ東京の番組でニッポンの焼きそばに出会い、その体験が新たな人生を作ってくれました。まさに奇跡です」と話すジョルジュさん。

さらに、ご招待時にプロポーズをした恋人・ドーリーさんと今年2月に結婚式を挙げ、晴れて夫婦になっていました。

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そして「藤春食堂」のお2人にメッセージ。「私の師匠・ママへ。お店はコロナで大変だと思いますが、まずあなたが健康でいてください」。涙もろいアツ子さんは...。

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「そして治さんへ、お願いがあります。ママのそばにいてサポートしてあげてください。大変な時期ですがハンガリーから応援しています。私たちは遠く離れていても心は一緒です。最後にひとこと。"焼きそば愛!"」。ジョルジュさん、最後は笑いで締めてくれました。

カナダ人・ジャスティンさんが心を奪われた"二ッポンのからくり人形"とは?

最後にご紹介するのは、ニッポンのからくり人形を愛してやまないカナダ人・ジャスティンさん。

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ジャスティンさんが心を奪われたニッポンのからくり人形とは、モーターや電気を一切使わない日本固有の木製ロボット。中でも最高傑作と言われるのが、江戸時代末期に生まれた「弓曳童子」。

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ゼンマイが巻かれると人形が自ら矢を手に取り、放った矢は見事的に的中するという傑作です。
約300年前、人形師・竹田近江が大阪・道頓堀で披露したのをきっかけに、広く知れ渡った「からくり人形」。ジャスティンさんは、15年前にインターネットで初めて見て以来、その虜になったといいます。昼間はエンジニアとして働き、空いた時間を見つけては試行錯誤を繰り返し、3年かけて完成させたのがこちらの「弓曳童子」。しかし、残念ながらこの「弓曳童子」は、電気のモーターを使っています。

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ジャスティンさんはこの他にも、インターネットで見つけた2枚の設計図だけを頼りに「茶運び人形」を作り上げていました。こちらは電気のモーターを使わずに作ることができましたが、ゼンマイを巻くとすごいスピードで移動。これではお茶がこぼれてしまうので、「茶運び人形」としては失敗だそう。からくり人形師の玉屋庄兵衛さんに会って学ぶことが夢だというジャスティンさんを、約3年前ニッポンにご招待。

玉屋庄兵衛さんは、江戸時代から約300年続くニッポンを代表するからくり人形師で、現在その名を受け継ぐのは9代目。からくり人形普及のため海外でも講演を行い、彼の「茶運び人形」はロンドンの大英博物館でも所蔵されるほど。

憧れ続けていた玉屋庄兵衛さんに会い、その作品に感激するジャスティンさん。熱心に質問をし、歯車の作り方から学ばせていただきました。

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ジャスティンさんが作った「茶運び人形」を見ていただくと、玉屋庄兵衛さんが発した最初の言葉は「面白い」。「面白いというかすごいですよ。何も見ずに木でこれだけの物を作るというのは...」と感心していました。

さらに、ここでウェルカムサプライズ! 世界に2体しか現存しない貴重なからくり人形を見せていただきました。このからくり人形を作ったのは、東洋のエジソンと呼ばれる発明家・田中久重。蒸気機関車や電話機などの開発を手掛け、現「東芝」の創業者でもあります。

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貴重なからくり人形の秘密と、わずか3年で驚きの進化を遂げたジャスティンさんの詳細は、次回の放送でご紹介します!

そして今夜8時からは、月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」では、【ニッポンにご招待したら人生変わっちゃった!SP】を放送!

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▼おにぎりの本物の味と技術を学びたいポーランド人女性
約1年前、ニッポンにご招待。その時は、東京・北大塚にある1日1000個以上を売り上げるおにぎり専門店「ぼんご」へ。ふわふわおにぎりの極意を学んだ。そんな彼女からビデオレターが...驚きの食材を使った独自のおにぎりとは?さらに驚きの報告が!

▼高度な木目金の技術を学びたいアメリカ人男性
約2年前、ニッポンにご招待。その時は、新潟県燕市で1枚の板金を鎚で繰り返し打ち、立体的な器を作る「鎚起」と呼ばれる伝統技法を学んだ。そんな彼からニッポンへ粋なプレゼントが...。

▼からくり人形の作り方を学びたいカナダ人男性
約3年前、からくり人形を学ぶためニッポンにご招待。そんな彼からビデオレターが...帰国後も平日は夜に4時間、休日は8時間からくり人形作りに励み続けた彼は驚きの進化を遂げていた!

どうぞお楽しみに!

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