爆笑問題・太田「ダマされたい願望がある...人を疑ってると人生つまらないじゃない」

7月12日（日）夜7時54分からの日曜ビッグバラエティは「世界の仰天詐欺事件！爆笑問題・太田＆東大王・伊沢巧妙手口を見破れる？」を放送。世界を騒がせた詐欺師たちの手口を再現ドラマとクイズで紹介。爆笑問題・太田光、"東大クイズ王"伊沢拓司、トラウデン直美の頭脳派3人は、詐欺師たちの大胆かつ巧妙な手口を見破れるか！？

番組で紹介するのは、セレブになりすまし3億人をダマした「ニセセレブ詐欺」。行方不明の少年になりすまし家族に寄生した「息子なりすまし詐欺」。スティーブ・ジョブズの再来と呼ばれた美人カリスマ詐欺師による「医療IT詐欺」。ハリウッド女優を狙ったイケメン詐欺師による「アン・ハサウェイ詐欺」の4つ。衝撃の手口と詐欺師たちの知られざる人生に驚きの連続となった収録後、爆笑問題・太田さんに話を聞いた。

爆笑問題・太田の「ダマされたい願望」とは！？

──みなさんクイズに苦戦されていましたが、詐欺師の手口いかがでした？

「本当に難しかった。東大クイズ王の伊沢くんですらだいぶ苦戦してたからね。うちの事務所にも東大出身の××CLUBの大島育宙っていうのがいるんだけど、こいつだったらどうだったかな？まあ、こいつはこの番組関係なく全然活躍してないけど(笑)」

──今回は4つの詐欺事件を紹介しましたが、印象に残ったものは？

「"息子なりすまし詐欺"は、環境がそうさせちゃったみたいで切ない気持ちになったね。この事件の前にも100人ダマしたらしいんだけど、それを聞くと印象が変わるからもう少し詳しく知りたいけど。今回の事件で知った限りでは、環境次第では別の生き方ができたのかなと思った。

スティーブ・ジョブズの再来っていわれた女性の"医療IT詐欺"も気になった。最初からダマそうとしていたわけじゃなく、結果として詐欺になっただけなのかも。しかも、大物が次々とダマされてるってことは、我々なら簡単にダマされるだろうね。どの詐欺師もそうなんだけど、その頭脳や能力をいい方に使うか犯罪につかうかによって、人生は紙一重だね」

──"なりすまし詐欺"で、もし相方の田中裕二さんに、誰かがなりすましていたら、太田さんはどこで見抜きますか？

「それはもう玉が2つあるか、ないかしかないよ。いきなり握って確認するしかないかな」

──やはり、そこですか（笑）。太田さんご自身は、ダマされる側、ダマす側のどちらタイプだと思いますか？

「ダマされやすいと思いますよ。そもそも人をダマそうという気もないけど(笑)」

──それはウソを見抜くのが得意ではないということですか？

「見抜けないよ。それに心のどこかに"ダマされたい願望"があるから。特に女性には......なんてね（笑）。恋愛なんかは、ずっとダマしていて欲しいもの。

恋愛に限らず、人が映画を観たり本を読むのだってダマされたい気分が少なからずあると思ってる。フィクションってわかっているけど上手くダマして欲しい、みたいな。競馬の予想屋だってまあまあ当たらないのに、みんな夢見てダマされるんだから」

──そういう"ダマされる"はステキですね。でも、詐欺師にダマされると大変です。太田さんが、人のウソを見破るポイントはありますか？

「人を疑ってかかると人生がつまんなくなっちゃう気がして。ダマされる自分も楽しもうと思ってる。

テレビ番組だってそうだよ。プロデューサーが来て『これはいけます！』って適当なこと言ってくるけど、それに乗っからないと。『いやいや、そんなわけないでしょ』って否定したら何も始まらないから。今回だってそう。『第二弾もやりましょうね』なんて上手いこと言ってくるから、気持ちよくダマされてる(笑)」

──ダマされてもいい、というのが斬新な発想ですね！

「いいの、いいの、楽しんじゃおうよ、って。そういう目線で見ると、番組もより楽しめるかも」

──収録はソーシャルディスタンスを保って行われましたが、この状況はどう感じていますか？

「ずっとライブもできなかったし、テレビで漫才やっても無観客だったりで、手応えが無さすぎて辛かったんだけど。6月に、万全の対策をしてお客さんも減らしたうえで、4ヵ月ぶりにようやく『タイタンライブ』ができたんだよね。少しでもお客さんがいてくれたからやってて本当に楽しかった。この数ヵ月は、"お客さん、ありがたいな"ってしみじみ感じた時期でした。

ただね、ライブの前に抗体検査をやったんだけど、『チクッとするだけです』って言われたけど全然ウソ。指の先に針が刺さったら痛いんだから。さっそくダマされた！あれは、もう二度とやりたくないね(笑)」

太田さんには、「ダマされた！？」と「ダマしちゃうぞ」の表情をしていただきました。「ダマされてもいい」実は、それがダマされない一番の秘訣かもしれませんね。