日本の「ナゼそこ？」と思える場所に急行し、ナゼこんな秘境に住んでいるのか？ と思う人物の意外な人生ドラマから、都会の身近な謎まで調査する「ナゼそこ？」（木曜夜9時）。「テレ東プラス」では、毎回放送した感動ストーリーを紹介していく。
テレビ東京の倉庫に眠る、およそ16年分の番組映像。今回はその中から、「ナゼそこ？」目線で秘境人を大捜索！
レーサーを辞めて自給自足
福島県で自給自足生活を送る幡谷壮太さん（取材時43歳）。米や野菜、果物も作り、ドジョウなどを捕まえて食料としているので、食費はほぼゼロ。
そんな幡谷さん、じつは元プロレーサー。日本トップクラスの成績だったが、レース中に仲間の死に直面し「競争はキリがない」と感じて引退。福島で農業を営む知人を訪ねた際、誰とも争わずに過ごす姿と農業に惹かれ、33歳のときに夫婦で天栄村に移住した。放送から16年経った今、子どもたちは家を出て、自宅を民宿に改装して自給自足の良さを伝えている。
朝から酒盛り！ 呑んだくれ酒場
島根県の隠岐の島に秘境酒場を作ったのは田中力さん（当時73歳）。大阪で大工として働いていた田中さんは60歳で故郷の隠岐の島に帰った。「みんなで朝から呑みたいけど店がない！」ということで自ら酒場を作ったという。
この島は年功序列で、つまみのシイタケやイカを焼くのは若手の役目。60歳の手下に焼かせていた酒場のリーダー田中さんも、88歳の長老が来れば手下扱い。しかし長老も頭が上がらないのは82歳の女性だった......。
一人きりの自給自足生活が番組放送後に一変
茨城県の山中で鶏や野菜を育て、自給自足生活を送る田中啓之さん（当時34歳）。埼玉県育ちの田中さん、高校で習った環境問題がきっかけで自給自足生活をしたいと思い、脱サラして27歳で移住した。
そして番組放送から5年後、田中さんに妻子が！ 番組を観た妻の千代子さん（当時37歳）のお母さんが田中さんを気に入り、文通を経て結婚に至ったのだとか。
定期船のない離島で営む民宿
人口わずか10人（当時）の岡山県の離島、六口島で民宿を営む山本信己さん（当時72歳）、ツヤ子さん（当時72歳）ご夫妻。長男家族を含め、人口10人のうち6人が山本家だ。定期船のない離島では、通学や買い出しなど、船で1日に4〜5往復する。そんな不便な島に、倉敷市出身の山本さんが来たのには理由が。
戦後、食糧難を解決するために国が開拓農民を募集。山本さんも応募して六口島に移住したのだ。その後、山本さんに一目惚れしたツヤ子さんと結婚。六口島がリゾート地になったのを機に、民宿を開業したのだという。
天空集落での移動に欠かせないもの
標高1000メートル、長野県の下栗集落に住む胡桃沢菊男さん（当時77歳）。妻の咲子さん（当時76歳）と共に傾斜38度の急斜面で野菜を栽培している。畑での移動は、天空集落での必需品、エンジンで動くモノレールだ。
不便な生活に見えるが、この地で育った胡桃沢さんには苦ではない。「頑張って守ってきた暮らしを子どもたちにも続けてほしい」と胡桃沢さんは語った。
廃材で手作りした究極の0円ハウス
香川県に家族5人で暮らす秋山陣さん（当時39歳）の自宅は、100%廃材で手作りした0円ハウス！ 窓は車のフロントガラス、屋根を支えるのは木製の電柱だ。井戸水があるので水道代はタダ。電気はソーラーパネル、料理には薪を使うので光熱費もかからない。
この生活を始めたきっかけは、父・和幸さん（当時70歳）の「自由に生きなさい」という教え。陶芸の道に進んだ秋山さんは、窯に使う薪を有効利用しようと考え、廃材を取り入れた生活を目指した。そして4年かけて、0円ハウスを完成させたのである。
そして本日7月2日（木）このあと夜7時58分放送の「ナゼそこ？」では、【ナゼそこ？ 石川県の超山奥に住み着いた謎の秘境人＆ナゼそこミステリーSP】を送る。
石川県の超山奥に住み着いた秘境人がいると聞き、福井県との県境に近い大土（おおづち）集落へ。すると突然、農作業をする外国人（ドイツ人）に遭遇！ さらに奥へ進むと、薪割りをする外国人（ロシア人）の姿も。人が住んでいそうな家を訪ねてみると..."謎すぎる秘境人"二枚田昇さん（66歳）を発見！ 約5年前、ワケあって大阪から移住してきたのが、二枚田さんと高齢のお母さん。奥さんと別居してまで移住してきたという。彼はなぜ、そこまで無人集落に移住することになったのか。二枚田さんの秘境生活に密着する。
また、「ナゼそこ？ミステリー」では衝撃ミステリーハウス第2弾＆世の中にはびこる不思議なギモンを紹介！ 「ド派手すぎる柄の家」「本屋の店員はなぜエプロンを着けているのか？」などを徹底調査。
ほかにも「世界の秘境で発見したナゼそこ？日本人...アフリカの秘境 一夫多妻の国・ガボンに嫁いだ日本人妻」をお届け。どうぞお楽しみに！
