取材班も下船できない...巨大コンテナ船が新型コロナの影響で波乱の航海に。若き女性航海士の日常に完全密着:巨大コンテナ船に乗せてもらいました!

公開: 更新: テレ東プラス

6月21日(日)よる7時54分からは、日曜ビッグバラエティ「英国⇒日本25000km!超巨大コンテナ船に乗せてもらいました!世界大航海SP」を放送!

container_20200620_01.jpg
巨大貨物船シリーズ第3弾となる今回は、ヨーロッパからスエズ運河を通り、シンガポール、さらにコンテナを積み替えて日本に貨物を運ぶ輸入航路を紹介。2万個以上のコンテナを積載可能な世界最大のコンテナ船ですが、それを動かすのはたった26人の船員たち。命がけの大航海と知られざる船内生活に52日間完全密着します。

さらに、ロケの途中、猛威を振るい始めた新型コロナウイルスの影響が船上に迫ります。 「それでも荷物を届けなければならない...」日本の物流を命がけで支える船員たちはいったいどうなるのでしょうか!? 取材班の運命は?

「テレ東プラス」では、特別に先取りで放送内容の一部を紹介します。

container_20200620_02.jpg
日本語で"勝利"という意味を持つ、世界最大級のコンテナ船「TRIUMPH(トライアンフ)号」。2020年2月14日午前3時30分、イギリス南部・サウサンプトンの港にその姿がありました。52日間の航海に密着するディレクターを出迎えてくれたのは、この船で唯一の女性船員・3等航海士の高井佑実子さん(25)。

container_20200620_03.jpg
トライアンフ号の全長は東京タワーを遥かに凌ぐ400m、コンテナの積載数は最大20170個。イギリスを出港し、ドイツ・オランダを経由してシンガポールへ向かいます。

イギリスから日本まで、コンテナ1個の輸送料は約30万円。日本の輸出入の99.6%が船によるものですが、トライアンフ号が大きすぎるため、日本には係留できる港がなく、日本行きのコンテナはシンガポールで別の船に移されます。計26名の乗組員を束ねるのは金子光浩船長(47)、操舵室は最上階(9階)のブリッジにあります。

container_20200620_04.jpg
たくさんのコンテナを積み下ろしするのは「ガントリークレーン」と呼ばれる巨大なクレーン。1個あたり40トンもの重さがあるコンテナを、わずか1分ほどで積み上げることが出来ます。しかし、1個のコンテナを1回動かすのにかかるコストは約1万円。余計なコストを発生させず効率的に積み下ろしできるよう、コンテナの配置はパソコンで管理しています。

container_20200620_05.jpg
女性航海士の高井さんはコンテナ積み下ろしの勉強中。クレーンの数や仕事量を考慮して出港時刻を計算し、翌朝6時までにすべて積み終えないと出港が遅れてしまいますが、この日は強風のため作業中断。夜には雨が降り始めたため出港の見通しが立たず、経験が浅い高井さんの頭の中はグチャグチャに...。

container_20200620_06.jpg
当初の出港時刻は大幅に過ぎ、ようやく作業再開。2日半遅れで積み込み作業が完了し、いよいよ出港! 港のエキスパート「水先人」もやって来て、船長をサポートします。水先人は海域の地形などを知り尽くした専門家で、出入港の際はどこの港でも助けてくれるそう。

container_20200620_07.jpg
最初の寄港地、ドイツ・ハンブルクへ向かうトライアンフ号。しかし水先人が、その行く手を、別の巨大コンテナ船が阻んでいることに気付きます。このままでは衝突する恐れが...。

container_20200620_08.jpg
急いで舵を切り、ギリギリのところで回避。これには水先人も思わずガッツポーズします。そして遅れを取り戻すため、全速前進するトライアンフ号のもとへ小型船がやってきました。水先人を迎えに来たのです! 荒波の中、走行中の船から船へとハシゴを使って乗り移る水先人。まさに命がけ!

container_20200620_09.jpg
船は24時間走り続け、乗組員は4時間交代で勤務します。船の後方、地下2階にあるエンジンコントロールルームで働くのは機関部9人の男性たち。トライアンフ号のメインエンジンは、5階建てビルくらいの高さ。出力は8万馬力で、大型トレーラー160台分に相当します。

container_20200620_10.jpg
エンジンコントロールルームで3等機関士・富永涼太さん(28)の仕事に密着していると、高井さんがやって来ました。船底に入ると「これスゴいですよ! 初めて見ました」と大興奮。果たして、高井さんが初めて見て感激したものとは? 答えは番組で確認してください!

container_20200620_11.jpg

container_20200620_12.jpg
船員には1人1部屋個室があり、約8畳のスペースに、ベッド、デスク、トイレ、シャワーが完備されています。船長室は一般の個室よりもゆったりした作りで、バスタブ付きの洗面所やリビングルームのような広い空間も。海図やレーダーが映るモニターもあり、部屋にいながら指示を出せるようになっています。その全貌は、ぜひ番組で!

container_20200620_13.jpg
夕方6時、船員にとって一番楽しみな夕食タイム。この日はビュッフェスタイルで、おでんや唐揚げ、ナポリタンなどが振舞われていました。料理をしているのは3人のフィリピン人コックさん。トライアンフ号の食事はバリエーション豊かで、和・洋・中なんでもあり。

container_20200620_14.jpg

container_20200620_15.jpg
高井さんの1日は、2回の当直を中心に回っています。父親の仕事の関係で海外に住んでいた時、祖父母から日本のお菓子や漫画が届くのが嬉しくて「物流の世界に興味を持った」という高井さん。大学卒業後、憧れの船乗りになり、まだ3回目の航海で知らないことがたくさんありますが、何事にも体当たりで挑んでいます。

container_20200620_16.jpg
取材開始から7日目、陸が見えてきました。ドイツのハンブルクは海から約100km、エルベ川を遡ったところにあります。川に巨大な港がある珍しい町。「ハンブルクに入る船乗りたちは皆、この景色が好きだと思いますよ」と教えてくれた金子船長。果たして、その気になる絶景とは!?

container_20200620_17.jpg
番組では高井さんに密着する他、

▽アデン湾での海賊対策とは!?緊迫の現場で自衛隊に遭遇!
▽地中海、夕陽の紅海、イルカの群れなど世界の絶景も!
▽ロケの途中、猛威を振るい始めた新型コロナウイルスの影響が船上に迫る! 日本の物流を命がけで支える船員たちは一体どうなるのか!? をお届けします。

container_20200620_18.jpg
新型コロナの影響で、波乱の航海となってしまった「トライアンフ号」。スタジオもざわついた想定外の結末を、最後までお見逃しなく!

container_20200620_19.jpg

PICK UP