エアコンつけたらカビ臭い!? 家庭でできる4ステップの掃除方法

公開: 更新: テレ東プラス

エアコンから漂うイヤな臭い......その原因はカビ! エアコンをつける機会が増えるこの季節、そのままにしておくとエアコン内に溜まっていたカビの胞子が部屋中に散布されることに!?

さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、今回はダスキンサービスマスターの小松拓也さんに「家庭でできるエアコンの掃除方法」についてうかがいました。

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今すぐエアコンをチェック!

「うちのエアコンは大丈夫!」と思った方、エアコンの風を出す送風ファンをチェックしてください。ほこりがびっしりついていませんか?

これはただの汚れではなく、カビ! エアコンの内部はカビの生育条件である「酸素」「栄養(ほこり)」「温度」「湿度」が全て揃ってるのです。

「でも、つけてすぐは臭うけど、ずっと使っていると臭いがしなくなっていくし......」と思った方に、「気をつけてください!」と小松さん。最近のエアコンは除菌や消臭機能が付いているものもありますが、ほこりに付着したカビなど、全てを除去するのは難しいようです。

家庭でできる! エアコン掃除4つのステップ

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カビをなんとかするには、プロに依頼しなければダメなのでしょうか。「エアコンクリーニングは家庭でできないと思われていますが、機能や汚れる場所を理解すれば簡単です」と小松さん。そこで家庭でできるエアコンの掃除方法を教えていただきました。

【ステップ1】吹き出し口
割り箸などに掃除クロスや布を巻き付けて作った「お掃除棒」などを使って汚れを落とす。
※必ずコンセントを抜いて作業すること!

【ステップ2】フィルター
フィルターを外して水洗いをする。油煙がついたり、汚れがひどい場合は中性洗剤を使用してしっかり落とす。
※必ずコンセントを抜いて作業すること!

【ステップ3】本体周辺
エアコンの外回りを拭く。特に上部は通気の穴があるので、ほこりが溜まりやすいポイント。伸縮性のハンディモップなどでほこりをとる。
※必ずコンセントを抜いて作業すること!

【ステップ4】試運転
内部に溜まっているカビの胞子を排気するため、窓を開けて10分ほど換気運転を行う。

ここまではシーズン前のゴールデンウィーク明けにやっておくのがベストですが、今からでも大丈夫! また、キレイな状態を維持することが大事なので、毎日のようにエアコンを使う7~8月は、以下の3つを実行しましょう。

《シーズン中の3つの対策》
1 毎日「送風」! 内部の湿度を下げるために、送風運転(30 分ほど)を行う。
2 フィルターは2週間に1回、モップや掃除機を使って溜まっているほこりを取る。
3 本体周辺や吹き出し口は、2週間に1回モップなどでほこりを取る。

フィルター自動お掃除タイプのエアコンもありますが、これは表面のフィルターを掃除してくれますが、ダストボックスにはほこりが溜まるタイプもあるので、こちらも忘れずに捨てましょう。

この掃除を継続的にすることである程度の汚れは防ぐことができます。しかし、「エアコン内部の熱交換器(アルミフィン)のカビ掃除は、プロしかできません。年に1回は内部の分解クリーニングをオススメしています」と小松さん。シーズン前にプロに依頼し、シーズン中は家庭で継続するのがいいかもしれませんね。

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ちなみに、フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)と、フィルターを月に1~2回掃除をした場合を比較すると、年間で31.95kWhの省エネ、約700円の節約になるそう(※経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」参照)。カビを除去し、エコで、節約にもなるエアコン掃除、ぜひ今日から始めてください。

※この記事は小松拓也さんによる見解に基づいて作成したものです。

取材協力: 小松拓也さん。カビ掃除の達人。ダスキンサービスマスターとして、掃除の悩みを解決してくれるハウスクリーニングのプロ。
オフィシャルHP: https://www.duskin.jp/

小松拓也さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

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