「物がなくなったり、人と話すのが怖くなった...」いじめを克服し、モノマネ芸人に! つらい時期を支えてくれた芸人Aの優しさに涙:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

6月15日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、モノマネ芸人・まちゅさんの家について行きました。

取材日は2015年7月31日。終電が終わった東京・立川駅でスタッフが女性に声をかけると、「ロンブーの淳さんのバンドが好きで、淳さんのLIVEに行ってきて、終電を逃しました」とのこと。実は彼女、まちゅさん(当時21歳)というモノマネ芸人であることが判明します。

ルームシェアをしている同居人からもOKをもらい、中野にあるまちゅさんのお家にタクシーで向かうことに。長いタクシー待ちをする間、淳とのツーショット写真を見せてくれました。

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まちゅさんの同居人は女優の卵。2LDKで家賃12万円。2人暮らしには十分な広さです。

部屋に貼られていた織田信長のポスターをきっかけに、まちゅさんの好きな男性のタイプと聞いてみると、「無理せず笑っている人。淳さんかな」と即答。「小学校2年生の時にロンブーさんの番組を見て、"なんて素晴らしいんだ!"。jealkb(淳がボーカルを担当するバンド)があるから今の私がいる」と話し始めます。

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「小学校から高校生までいじめられていた。眉毛がすごく濃くて『ゲジ眉』と言われていて...。物がなくなったり、人と話すのが怖くなった」と語るまちゅさん。

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「"私、なんでこんなにいじめられなきゃならないんだろう"という心境で聴いていただきたいんですけど...」と言って、淳が作詞した「花」をスマホで聴かせるまちゅさんは、曲を聴きながら、思わず涙ぐんでしまいます。「ポジティブになる言葉じゃないんです。でも元気になる。頑張ろう、明日に繋げようってなるんです」。この曲をきっかけにして「高校生の時、なんとかちゃんとした人間に戻れました」と語るまちゅさん。モノマネをするようになったのもこの頃から。

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「いつの間にか芸人になっていた」というまちゅさんが、同窓会でモノマネをするシチュエーションになり、中川翔子のモノマネをしたところ、「えっ、スゴイ! もっとなんかやってよ」という状況になったそう。すると、かつてのいじめの主犯格の男が立ち上がり、「お前、こいつのことナメすぎ。こいつはこれで飯を食おうとしてるんやから、俺は1万円払う!」といい、本当にお金を支払ってくれたといいます。「初めて自分の芸でお金をもらった。昔いじめられていた悲しい話が、こんな楽しい話になるんだなって...」しみじみ語るまちゅさん。

"過去のいじめがあったから今がある"というまちゅさんは、「後悔はしていない。生まれ変わってもまた自分になりたい」と前向きな言葉を聞かせてくれました。

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あれから5年後。まちゅさんの今は? 5月18日にリモート取材してみました。モノマネ芸人として7年目に入ったまちゅさん、実はこの5年間で『水曜日のダウンタウン』『ものまねグランプリ』『ウチのガヤがすみません!』など、メジャーな番組に多数出演していました。

「しょこたんさんのLIVEで、(モノマネで)影ナレをやらせてもらったり...」と大躍進で、当時ゼロ円だった芸人としてのお給料も、20万円ほどもらえるようになったそう。持ちネタも、全部で30個に増えていました。

「今でもロンブー淳さんが好きですか?」と聞くと、「めちゃくちゃ好きです」と即答のまちゅさん。実は、今年1月に行われたjealkbのライブで、淳に「モノマネ芸人なんでしょ? 舞台上がってモノマネしなよ」と声をかけてもらい、ステージでモノマネを披露したそう。

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ここで、スタッフからサプライズ! 「実はこのVTRを淳さんが見ているんですけど」とネタばらしをすると、「え!! 恥ずかしい...」と動揺するまちゅさん。「淳さんに伝えたいことがあれば」とスタッフに促されると、「淳さんのおかげで芸能界を目指そうと思ったので、勝手に支えられています。いつもありがとうございます。これからも頑張ります」と涙ながらに語ってくれました。

「売れることが淳さんへの恩返し、いつか共演できるように頑張りたい!」と熱く語るまちゅさん。その夢が叶う日を、心待ちにしています!

この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中です。

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