スピード婚の末、夫が事故死...CMで一世風靡したモデル・Oの波乱万丈人生

6月14日（日）よる7時からは、「大追跡！懐かしのあのスターは今？その後スペシャル」（ＢＳテレ東）を放送！

誰もが気になる『あのスターは今？』のその後をお届け。新型コロナの影響で、彼らの生活はどう変わったか...。お笑い芸人、アイドル、大ヒット歌手、子役、スポーツ選手ら8人の波乱万丈な人生を紹介します！

高度経済成長期の1969年、若い女性たちの間でミニスカートが大ブームに。太ももが露わになった大胆なファッションに、男性たちの視線は釘付けでした。そんなブームの最中、話題になったのが、「丸善石油」のCM。女性のミニスカートがめくれ上がる大胆な演出と、「Oh！モーレツ」のキャッチフレーズが大ブーム！子どもたちの間でスカートめくりが流行するなど、社会現象にまで発展しました。

そのCMに出演していたのが、当時22歳の小川ローザさん。もともとファッション誌を中心に活動していましたが、同CMでブレイクし、一躍スターに。ところが、わずか1年あまりで芸能界を引退してしまいます。彼女はあれからどうしているのでしょうか？番組は、ローザさんの今を大追跡しました！

「小川ローザさんが現れる」という情報を入手し、やって来たのは世田谷区桜新町にあるスーパー。店内で買い物をする小川ローザさんらしき女性を発見！

かつて日本中の男性を魅了し、忽然と姿を消したローザさんの姿がこちら（※2017年取材当時以下同）。70歳になったローザさんですが、あの頃の面影と品のある美しさを保ち、とても古希を迎えたとは思えません。そんなローザさんに、失礼ながらこんなお願いを...。

48年ぶりに「Oh！モーレツ」のポーズをしてくれたローザさん。セクシーな魅力は、今も色褪せていません。現在は介護士の資格を取得し、訪問介護のヘルパーをしています。

かつて母親の介護をしていた時、多くのヘルパーさんに助けてもらったことが、この仕事を始めるキッカケになったと語るローザさん。これまで、どんな人生を送ってきたのでしょうか。

1946年、東京都世田谷区で生まれたローザさん。お嬢様育ちの純粋な日本人ですが、日本人離れした顔立ちで、幼少の頃から近所でも評判だったそう。しかし芸能界に興味はなく、服飾デザイナーを目指して専門学校に通っていました。ところが、服飾専門学校の発表会のステージでその美貌がスカウトの目にとまり、モデルデビュー。3年ほどで「丸善石油」のCMに抜擢され、一躍スターになったのです。

右も左も分からず撮影した初めてのCMが大きな話題となり、ローザさんの人生は一変。2ヵ月後には歌手デビューも果たしますが、実は歌うことが大嫌いだったというローザさん。「"とりあえず勉強しましょう"と言われてレッスンを始めたら、海外ロケに行っている間にレコードが出ていた(笑)」と仰天のエピソードを語ってくれました。レコードは25万枚のヒットを記録しますが、そんな中、人気絶頂のローザさんを悲劇が襲います。

スターになった半年後、トヨタのエースドライバーを務めたレーサー・川合稔さんとスピード婚。23歳にして誰もがうらやむ幸せを手に入れましたが、夫の稔さんがテスト走行中に事故死。ローザさんは悲しみのどん底に突き落とされます。わずか1年の間にスターになり、結婚し、夫と死別...。ストレスから10kg近く痩せてしまい、運命に翻弄された彼女をさらなる試練が襲います。

「外に出られない。男性のマネージャーと一緒にいるだけで、"何かある"って付きまとわれる。日本にいるのが辛かった」と当時を振り返るローザさん。その後は好奇の目から逃れるようにイタリアへ移住し、元々の夢だった服飾関係の仕事を始めます。5年後に帰国し、友人とファッションの輸入会社をスタート。35歳の時にはパートナーとの間に息子さんが誕生し、穏やかで幸せな人生を歩んできました。

60歳で会社をたたみ、訪問介護の仕事を始めたそうですが、現在はシルバーモデルとしても活躍中。企業の広告やCMなどに出演しています。ご自宅では、同居している息子の大悟さんがローザさんを気づかい、いつも食事を作ってくれるそう。大悟さんは舞台を中心に活躍する役者さんで、ローザさんはその活躍を楽しみにしています。