女子中学生を7年監禁したヘンタイ教師! 愛情?性的嗜好?それとも...!?:サイレント・ヴォイス

公開: 更新: テレ東プラス

暴力を振るう家族や恋人、パワハラ上司、SNSで否定的なコメントをする見知らぬ人たち...敵かと思っていた相手がほんの少しやさしくしてくれただけで、なんていい人だと思ってしまうこと、あるのでは?

これは一見奇妙な感情のように思えるが、これを「ストックホルム症候群」という。誘拐や立てこもりのドラマでよく出てくる、この言葉。極限状態に追い込まれた人質が、長時間にわたり閉鎖空間で非日常的な体験を共有したことで、犯人の些細な親切にも好意的な印象を抱き、犯人に強い信頼や愛情を感じるようになる状態のこと。これは実際にありえることなのだろうか!?

ウソをつく瞬間に0.2秒間だけ現れる "マイクロジェスチャー"を読み取り被疑者のウソを見破る刑事・楯岡絵麻(栗山千明)の活躍を描く金曜8時のドラマ「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」(毎週金曜夜8時放送)。第7話「イヤよイヤよも隙のうち」を振り返り、検証してみよう。

これは監禁!?虐待からの保護!?それとも洗脳!?

《今回の事件》
交通事故に遭った裸足で半裸の女性。身元を調べたところ、7年前、中学2年の時に失踪した久我春奈(三浦由衣)だと判明。彼女を7年間自宅に監禁した容疑で逮捕された男は、春奈の通っていた学校の美術教師・木谷徹(眞島秀和)だった。木谷は、親から虐待されていた春奈を守るためにしたことであり、彼女は自分の意志でいたと主張する。春奈もまた監禁されていたことを否定。外に出たのは木谷を探すためだというが...。

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《今回の被疑者》
木谷徹
元美術教師。現在、無職。
8年前に亡くなった父親から相続した一軒家で独り暮らし。被害者の久我春奈が通っていた中学校で美術の授業を担当していた。

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ウソをつく瞬間に0.2秒間だけ現れる "マイクロジェスチャー"を読み取り被疑者のウソを見破る刑事・楯岡絵麻(栗山千明)が、木谷の取調べを行うことに。

春奈は木谷に監禁されてすべての自由を奪われた。そんな極限状態の中で、時々、木谷にやさしくされ、自分の身を守ってくれる頼るべき存在だと錯覚するようになった...つまり【ストックホルム症候群】ではないかとにらむ絵麻。

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春奈に事情を聞くと、
・自分の意思で木谷の部屋にいた。
・木谷に暴力を振るわれたことは一度もない。
・7年間、一度も家に帰ろうとは思わなかった。
と、木谷の証言と一致。

さらに、両親には会いたくないとパニックに陥り、口を開けば「先生に会いたい」と言うばかり。やはり両親による虐待から逃れるためだったのか!?

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しかし、徐々に春奈に変化が。
もし家に帰ったら両親の虐待がひどくなると忠告されたり、近所で両親を見たと言って外出しないようアドバイスされたり、両親があなたの悪口を言っていたと耳打ちされたり...。絵麻が投げかける言葉一つひとつに、過去を思い出す時の【視線を上げる仕草】が現れる。

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「片親引き離し症候群と同じやり口ね」

両親が離婚して、片方の親の悪口を子供に吹き込むことで、子供はもう片方の親にマイナスイメージを抱くようになる。木谷は春奈の両親の虐待を強調し、親に会いたくなくなるような感情を植え付けたのだ。これは【洗脳虐待】とも言われている。

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「ほんとにご両親は、あなたを虐待していたのかな」

両親のことを思い出そうとすると激しく怯えるが、懸命に記憶をたどる春奈。父親は確かに手をあげたが、それは母親に反抗的な態度をとった春奈を叱るため。

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「これはキミのためにやっているんだよ」「先生がキミを救ってあげる」「わたしもこうして救われた」

木谷は、木谷はいないはずの敵を作り、ないはずの恐怖をあおり、さらに両親のところへ戻れば虐待はさらにひどくなると脅し続けることで、春奈が家に帰らないよう【マインドコントロール】したのだ。

そして、監禁中に木谷が春奈に告げた「わたしもこうして救われた」という言葉に、事件を紐解く鍵があった。事件の真相は、期間限定で配信中のネットもテレ東で!

保険金殺人!? 未亡人は悲運の妻か、魔性の毒婦か!?

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次回6月26日(金)放送の第8話「毒をもって毒婦を制す」は、女刑事vs稀代の毒婦! 火災現場から発見された焼死体は殺されていたことが判明、放火殺人と断定される。被害者の妻・晴美(MEGUMI)は5年前にも夫を亡くし多額の保険金を受け取っており、今回も1億円の保険金がかけられていた。捜査本部は晴美を保険金殺人の容疑で取り調べるも、事件当日にはアリバイが。はたして晴美は悲運の妻か、魔性の毒婦か?!

※6月26日(金)放送に変更になりました。

※2018年11月27日に公開した記事の再掲です。

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