新型コロナの影響で危機を迎えた”ジリ貧鉄道会社”はどう凌ぐのか?

公開: 更新: テレ東プラス

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6月11日(木)夜10時放送の「カンブリア宮殿」は、新型コロナの影響で、特に観光関連は壊滅的なダメージを受けている。その中の一つが千葉県にあるローカル鉄道「銚子電鉄」。最大の危機をジリ貧鉄道会社はどう凌ぐのか?

絶対にあきらめない! "ジリ貧鉄道"のサバイバル経営術

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千葉県銚子市を走る片道20分、全長わずか6.4キロのローカル鉄道・銚子電鉄。例年なら観光客でにぎわうゴールデンウィークも、新型コロナの影響でガラガラ。壊滅的なダメージを受けているのだが、この鉄道には危機を乗り切る最大の武器が・・・そう「絶対に諦めない」のだ!

常に廃線の瀬戸際に立たされてきた銚電は信じられないほどのジリ貧鉄道。券売機はなく、切符はいまだに手売り。列車は12万円で購入した中古で、副業で始めた「ぬれ煎餅」の製造が会社の屋台骨となっている。そんなジリ貧鉄道を率いるのが顧問税理士から社長になった竹本。「売れるものは何でも金に換える」をモットーに、駅の命名権などを販売。また、会社の経営難さえ武器にし、「まずい棒」や「サバイバルカレー」など自虐的なネーミングの食品をヒットさせた。

そしてコロナ危機の今、売れ残った鉄道グッズや記念切符を「廃線危機救済セット」として販売、地域住民と新たな名物グルメの開発にも乗り出している。さらに竹本、一発逆転を狙ったとんでもないプロジェクトも進めていた!「絶対にあきらめない」鉄道会社が繰り広げる、なんでもありのサバイバル経営術に迫る!

七転八倒! 逆境から這い上がる執念の再生劇

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銚子電鉄の前身は銚子遊覧鉄道。通勤、観光以外にヤマサ醤油の輸送業務を行う貨物路線として活躍していた。しかし高度経済成長期、マイカーが普及すると乗客はみるみる減り、赤字経営に転落。1976年、「およげ!たいやきくん」ブームに便乗し、副業で「たい焼き」作りを始める。その後、銚子からの人口流出が進み、鉄道利用客はまたまた減少。さらにバブルの崩壊で、親会社となっていた建設会社が倒産、資金面での後ろ盾も失う。1995年、どうしたものかと思いついたのが銚子名物の「ぬれ煎餅」の製造。たちまち大ヒットとなり、ついに鉄道収入を上回るように。

しかし経営が安定し始めた銚電に最大の危機が...今度は、倒産した親会社の社長が銚電名義で2億円を借金し、業務上横領で逮捕されたのだ。2億円の借金を背負わせられたうえに、補助金も凍結、銀行からの融資もストップ。そんな三重苦の時に、竹本が顧問税理士に。この出会いが後に、「ぬれ煎餅の奇跡」を呼ぶことになる。竹本は東日本大震災の影響で倒産が現実的となった2012年に社長に就任。わずか10万円の報酬で会社経営に身を捧げる。市や県に強く陳情を続け補助金を復活させたかと思えば、食品事業では得意のダジャレセンスをいかんなく発揮しヒットを飛ばす。さらに列車内での様々なイベントを開催するエンタメ列車を考案して徐々にファンをつかんでいく。涙あり、感動あり、そして笑いあり! 銚子電鉄の再生劇に迫る!

コロナに負けるな! 地元住民が支える銚電

銚子電鉄の存続の陰には地域住民との深い繋がりがある。脱線事故が起きた時には、銚子商業の生徒たちが修繕費用の500万円を集めてくれたことも。そして今、地域のボランティアが、銚電を元気づけようと、駅に花を植えて大事に育てている。そんな住民のために銚電も、あるサプライズプレゼントを用意した...!?

【ゲスト】
銚子電気鉄道 社長 竹本勝紀

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