中国人モデルが語る＜武漢＞のいま「2月、3月は生きているだけですごく頑張っていた」：家、ついて行ってイイですか？（明け方）

6月1日（月）に放送した「家、ついて行ってイイですか？(明け方)」（毎週月曜深夜）では、東京・中目黒駅で出会った、中国人モデル・LEE YOKOさんの家について行きました。

スタッフがYOKOさんに声をかけると、「面白そう！」と取材OK。来日して5年目になるYOKOさんは、母国・中国の大学を卒業し、東京芸術大学に留学生としてやってきました。現在はモデルをしているとこのこと。

映画「21世紀の女の子」に出演し、「東京国際映画祭」のレッドカーペットも歩いた経歴の持ち主です。

自由が丘のお家は築10年のデザイナーズマンション。モデルさんだけあって、建物も部屋の中もおしゃれです。「カワイイ服を着ていると自然になれる、表現している自分が好き」とモデルをしている理由を教えてくれたYOKOさん。中国・武漢市出身のYOKOさんですが、なぜ日本でモデル活動を始めたのでしょうか？

実は「好きな人がいて、日本語を勉強するようになった」とのこと。「いい仕事をした時、そこまで（自分が）美しいとかじゃないから、そんな私を受け入れてくれる人が日本にいる。私の居場所」と話すYOKOさんですが、「日本で売れるのか？」という心配も常に抱えています。

生活のために中国語の通訳をすればいいと勧められるそうですが、「それを始めたら、モデルを辞めているのと同じ」と強い信念をみせるYOKOさん。その一方で「私、生きていけるかな？帰るか？中国」と弱音も吐露します。

そんな彼女の心の支えは...。「ジャニーズのアイドルが好きで、日本に興味を持ったのもジャニーズのアイドル（がきっかけ）」とのこと。中でもHey! Say! JUMPの山田涼介がイチ推しだそうで、「初めて日本に来た時『山田涼介はここの空気を吸ってるんだ』と思った」と照れながら語ってくれました。

そしてこの放送から4カ月後（取材をしたのは2018年11月）...リモートでYOKOさんを再取材しました！

まずは仕事で大きな変化が！渋谷駅に自分がモデルとなったポスターが貼られたそうで、「嬉しすぎて泣きました」と語ります。しかし、今彼女がいる場所は、実家がある武漢。

YOKOさんが帰省したのは1月18日。その5日後、新型コロナの感染拡大防止のため、武漢は封鎖されてしまいました。「封鎖された直後は、みんなパニックになってスーパーで買い占め、冷凍食品とか野菜がなくて...。空港も高速道路も障害物があって使えなかった。外出を禁止されるというよりは、自発的に出かけなかった。2月、3月は生きているだけですごく頑張っている時期だった」とリアルな声を伝えてくれたYOKOさん。76日間、家から出られなかったと語ります。

そして封鎖解除から10日目となる4月18日。スタッフはリモートで「家、撮ってもらってイイですか？」をお願いすることに。

家族3人で暮らす3LDKのお家は、26階建ての25階。豪華なお宅にまずはびっくり！

新型コロナ専門の病院で検査技師として働くお母さんにも直撃。「ピークの時は、毎日数百件の検査をしていました」と語るお母さんは、一度脱いだ防護服が再び着られなくなってしまうことから、水分を控えてトイレに行くのも我慢していたそう。現在は物流も安定し、スーパーには十分な品物が並び、屋台なども活気を取り戻しつつあるようです。