ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
5月18日(月)の放送は、「ご長寿元気めし」スペシャル。全国には元気なおじいちゃん・おばあちゃんがたくさん! その長寿の秘訣は、毎日のご飯。ということで、全国のご長寿さんの元気の秘密を探るべく、ご飯調査します。
村の郷土料理・めはり寿司を堪能
まずは、奈良県十津川村で昼めし旅。
標高約410mの、山天集落を訪れました。6世帯8人が暮らしています。そこで、広大な田んぼをひとりで手入れしていた元気な84歳・松葉俊子さんに出会いました。
突然の訪問にも関わらず、家に招いてお菓子や飲み物をふるまってくれる松葉さんに、さっそく例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
難なく交渉成立!
まず、冷凍庫から取り出したのは高菜。毎年春にとれる高菜を塩漬けにして、いつでも食べられるよう小分けにして保存しているそう。これを流水で解凍して、高菜寿司を作ります。
高菜を茎と葉に分け、茎はみじん切りにしてカツオ節と醤油と和え、炊きあがったご飯と混ぜていきます。そのご飯を、葉で包めば高菜寿司の出来上がり。
続いては、野菜炒めを。
具材は、今朝とれたばかりのナス、シシトウ、ピーマン、タマネギ。奈良県内に住む娘さんが買ってきてくれたというウインナーも出汁代わりにプラスします。すべて食べやすい大きさに切って炒めたら、塩コショウ・酒で軽く味付けして完成!
こちらが、松葉家のお昼ご飯。
松葉さんが子どものころから作ってきたというめはり寿司。大きく目を見張るように口を開けて食べることから「めはり寿司」と呼ばれる村の郷土料理です。
自家製野菜とウインナーの炒め物。おいしいダシが出るというウインナーを入れるのがポイントです。
梅干しとらっきょう、キュウリの浅漬けも。なんとこちらもすべて自家製野菜です。
さらに、朝とれたてのトウモロコシも並びました。
今でもひとりで畑作業をするほど元気な俊子さんの笑顔の秘密は、栄養たっぷりのご飯はもちろんのこと、きょうだい以上の付き合いだというご近所のお友達なのだとか。
これからも素敵な笑顔でいてください。おいしいご飯、ごちそうさまでした!
めんつゆではなく〇〇をかける!? ピリ辛アイデアそうめん
続いては、市の70%を森林が占めているという、自然豊かな大阪府河内長野市へ。つまようじの生産が日本一の地域です。
畑作業をしていた久保龍弥さんと立子さんご夫妻に話をうかがうことに。おふたりは、3年前に龍弥さんが定年してから畑を始めたそうです。
育てている作物のなかには、とても珍しい果物が。
それは、なんとももの味と香りがするといういちご。試食させてもらったところで、例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」
交渉成立! さっそく台所に入らせてもらうと、甘いにおいが。
畑で見せてもらったいちごで作ったジャムでした。そこへやってきたのは、龍弥さんのご両親。御年95歳の父・清美さんと、91歳の母・八重子さんです。
ご長寿家族の元気の源のご飯、気になりますね。
まずは、そうめん作り。「ちょっと変わった食べ方」だという立子さん。
そうめんを茹でるところまでは一緒。その後、大根をおろして、そうめんの上にたっぷりとかけます。その上にツナをかけてかいわれ大根を飾れば、涼しげなそうめんの完成です。
何が変わっているかというと、めんつゆではなく醤油をかけて食べるところ。
こちらが、久保家のお昼ご飯。
夏にぴったりの涼感あふれるそうめん。たっぷりとの大根おろしと、ピリ辛のかいわれ大根がたまらないひと品です。
ほうれん草の卵とじ。ほうれん草にベーコン、卵というお箸が進む間違いない組み合わせです。
清美おじいちゃんが大好物だという茶粥。
畑で収穫したキュウリの漬物も並びました。
ご家族仲よしな久保家。これからも元気に長生きしてくださいね!
「テレ東プラス」では、毎週1回、「昼めし旅」から学べるまかない飯を紹介していきます。ルーティーンばかりで昼飯、夕飯に悩んだら...ぜひ一度、「昼めし旅」をのぞいて見てくださいね。
※年齢・数値等は放送当時のものです。