ネットでの大量殺人予告の犯人は!? “ウソのプロ”のウソを暴け:サイレント・ヴォイス

公開: 更新: テレ東プラス

silentvoice_20181030_01.jpg【配信終了日:5月29日(金)】動画はこちら!

たくさんの人の集まる待ち合わせ場所で、相手を発見できる。

これは、脳の「RAS(網様体賦活系/もうようたいふかつけい)」という機能のおかげ。
世の中にあふれるたくさんの情報の中から、自分にとって重要であったり、関心を持っている事柄が優先的に選ばれて意識にあがる機能――いわばネットの検索機能のようなものが、人間の脳には生まれつき備わっているのだ。

ただし、そんな便利な機能でも、重要としていることが誤っていた場合、優先的に意識にあがることもまた誤っている可能性が。

ウソをつく瞬間に0.2秒間だけ現れる "マイクロジェスチャー"を読み取り被疑者のウソを見破る刑事・楯岡絵麻(栗山千明)の活躍を描く金曜8時のドラマ「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」(毎週金曜夜8時放送)。第4話「トロイの落馬」から、そのメ機能を巧みに操る"ウソのプロ"を例にあげ、検証してみる。

ウソ"は"つかない"ウソのプロ"対決

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《今回の事件》
ネットの掲示板やSNSに次々と大量殺人予告が書き込まれる。警察はIPアドレスから書き込んだ人間を特定し多数の逮捕者を出すが、全て誤認逮捕と判明。その後、多くの冤罪被害者を出したのはネット犯罪の前科がある高山(少路勇介)が作ったトロイの木馬型コンピュータウイルスによるものだとわかる。高山の弁護士・松尾(西村和彦)は高山の冤罪を主張し、絵麻と対立。取調室で裁判を行い、高山の有罪を証明できなければ、絵麻がネット配信で全国民に対し謝罪することに...。

《被疑者の弁護士》
松尾隆太郎
テレビやネットで引っ張りだこの人権派弁護士。警察に対し、証拠不十分な逮捕、場当たり的な取調べ、誘導尋問などによる冤罪を防ごうと奔走する。ネットでもチャンネルを持ち活動している。

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依頼人の利益のためなら黒を白にしてしまう弁護士は、いわば"ウソのプロ"。大事な部分にあえて触れないことで「ウソ"は"ついてない」というやり方を知っている。被疑者のウソを見抜く刑事・絵麻と、"ウソのプロ"の弁護士・松尾、2人の対決を見ていこう。

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松尾は、高山が逮捕されて1時間後には高山と接見していた。人気者で大忙しの松尾が、どうして短時間で接見に駆けつけることができたのか?

絵麻が「高山さんが逮捕されるって知っていたんじゃないですか?」と指摘すると、松尾は「たまたまスケジュールが空いていただけだ」とかわす。松尾はウソはついていない。

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行動心理学から、松尾が犯人を知っていることを確信した絵麻は、約30年前に発行された雑誌『月刊マイコンユーザー』を見せる。

プログラムのコンテストで、ジュニア部門最優秀賞を高山が受賞。そして努力賞として"松尾芭蕉"こと松尾弁護士の名前もあった。絵麻は松尾もパソコン少年だったことを明らかにするが、松尾は無言をつらぬく。言葉を発しないことで、松尾はウソはついていない。

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「これでもまだ言い逃れする気?」
絵麻は、松尾の最近の海外渡航歴のリストを突きつける。松尾が滞在していた日時と、それらの国からウイルスが保存されていたサーバにアクセスがあった日時が一致していたのだ。

しかし、松尾は、「こんなものただの偶然にすぎない。私がサーバーにアクセスしたという確固たる証拠はありますか?ないでしょ!」と証拠がないことを主張する。

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「でしたら、こちらはどうでしょう?」
絵麻は、林試の森公園の防犯カメラの映像が入ったDVDをちらつかせる。犯人が次の犯行予告を記したチップ付きの首輪を野良猫に取り付けた公園だ。松尾は「あの公園なら、日課でよくジョギングに行きますよ」と答える。ここでもウソはついていない。

「あなたが猫に餌をあげているところが防犯カメラに映っていました」と、絵麻が三毛猫の写真を見せると、松尾は「この子知ってる~。餌あげたかも」と顔がほころぶ。

絵麻「ご存知ですよね?犯人が次の犯行予告を記したチップ付きの首輪を林試の森公園の野良猫に取り付けたのは」
松尾「みんな知ってますよ。ニュースにもなった」
絵麻「あなたはチップ付きの首輪をつけるために、この三毛猫に餌をあげていた」
松尾「首輪をつけていたのは黒猫ですよ」

これまでのやり取りを通し、絵麻は行動心理学から松尾がウソをついていないことを証明する。
「私はウソをついていない」と勝ち誇る松尾に、「さすがウソのプロ。ウソ"は"ついてない」と絵麻。

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そして絵麻は、こう続ける。
「聡明な松尾先生ならご存知でしょう?【秘密の暴露】」

【秘密の暴露】
真犯人しか知り得ない事実を容疑者が自白した場合、それは有力な自白の証拠となる。

松尾の言葉にウソはなく、首輪をつけていたのは黒猫。しかし、警察は、首輪をつけられた猫が「黒猫」とは発表していなかった。それを知っているのは、警察関係者と、真犯人だけ。

松尾は、巧妙なやり方で「ウソ"は"ついていない」ものの、犯人しか知りえない秘密を暴露してしまったのだ。こうして絵麻は"ウソのプロ"松尾の「ウソ"は"つかないウソ」を打破し、犯人であると見抜いたのだった。

しかし、冤罪を防ごうと活動している松尾が、なぜ新たに冤罪被害者を生むような罪を犯したのか? 冤罪を憎むがゆえに生まれた、松尾の歪んだ考えとは?

事件の結末は、期間限定で配信中のネットもテレ東」で!

今週の西野の心の声

はちゃめちゃな取り調べをする絵麻に振り回される西野の顔芸&心の声も見どころのひとつ。今週イチオシのツッコミはこちら!

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被疑者から話を聞きだすため「なんかこわ~い!」と科を作る絵麻に、西野が心の中で突っ込む。「その仕草がこわーい!」

行動心理学VS天才高校生

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次回5月29日(金)放送の第5話「アブナい十代」は、絵麻VS天才高校生! 全国で成績トップの明月学園高校で、爆破事件が発生。被疑者はこの高校に通う天才少年・東村歩(望月歩)。絵麻が取調べる中、2ヶ月前に起きたある生徒の自殺が関連しているとわかり...。あっと驚く展開から目が離せない!

※2018年10月30日に公開した記事の再掲です。

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