新型コロナで”あつ森” が世界的ヒット 米メディアは「隔離生活のパーフェクトな過ごし方」と評価

公開: 更新: テレ東プラス

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発売から6週間で1341万本を売り上げるなど、世界中で大ヒットとなっているニンテンドースイッチのゲーム『あつまれ どうぶつの森』。日本では"あつ森"の愛称で知られるこのゲームは、アメリカでも『Animal Crossing」の名前で発売され、大流行しています。

新型コロナウイルスの影響で、人との距離を一定に保つソーシャルディスタンスが求められる中、ゲームを通して友人たちと交流できる"あつ森"にアメリカのメディアも注目しています。米紙ニューヨーク・タイムズは「隔離生活のパーフェクトな過ごし方」、ウォール・ストリート・ジャーナルも「Animal Crossingは"セラピー"」と人々の心を癒していると高く評価。多くのメディアが"あつ森"のファッションについて特集記事を作るほどのブームとなっています。

なぜ、ここまで注目されているのでしょうか。ニューヨークの小林洋逹支局長がゲームに熱中している人の声を聞きました。

コロナの中でも人とつながれる"あつ森"

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3月22日から厳格な在宅勤務命令が敷かれているニューヨーク。マンハッタンのPR会社で働くクリスティさんは、在宅で午前9時から午後6時まで在宅勤務を続け、人と会うのを極力控えています。そんな中で一番の楽しみにしているのが"あつ森"です。

ゲームはプレイヤーがそれぞれの島を与えられ、果物を育てたり、魚を釣ったりするほか、それらを売ることでお金を稼げます。このお金を資本として島を開発。島の魅力を高めることで、島に来る動物の住民を増やせます。

「新しい動物が自分の島に引っ越してきたことにワクワクした。その動物はハムスターで一番かわいいキャラクターなの。リアルな存在ではないのに感情があるようで笑っちゃうわ」(クリスティさん)

"あつ森"ではほかのプレイヤーの島を飛行機で訪ねて交流できます。

「人と会うことができない状況の中、"あつ森"は義兄と私が何かを共有してつながることができる手段なの」(クリスティさん)

親友のためゲームの中で卒業式

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アメリカ中西部・ミシガン州の大学生マディソンさんは、州の外出制限が敷かれる2日前の3月22日からゲームを始め、たちまち夢中になりました。TwitterなどのSNSで"あつ森"について投稿することで新しい友達も見つかっています。

「アメリカ以外にカナダやイギリスの人もいる。一人はたしかメキシコ人です」

マディソンさんは新型コロナの影響で卒業式が中止となった親友のため、"あつ森"の中で友達を集め卒業式を開催しました。卒業式に参加した友人の一人はボイスチャットの機能を使って、スピーチをしました。

「テレビ電話で見ていた親友の顔がものすごくうれしそうだった。とてもスイートな時間だったわ」(マディソンさん)

人との接触が制限される中で、SNS でのコミュニケーションに"あつ森"を加えることで、一緒の時間を楽しむ。そんなスタイルが今、世界中に広がっています。
(『Newsモーニングサテライト』5月11日放送「朝活タイム」より)

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