鶴瓶「誰に腹立っていいかわからん...」志村けんへの思いを語る：チマタの噺

街の人への何気ないインタビュー映像をきっかけに、笑福亭鶴瓶とゲストがよもやま話を展開するトークバラエティ「チマタの噺」（毎週火曜深夜0時12分～）。4月28日（火）は、元アーティスティックスイミング（シンクロナイズドスイミング）選手で、「ソウルオリンピック」銅メダリストの田中ウルヴェ京が登場。

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スポーツ選手のメンタルトレーナーとして様々な指導をする傍ら、その知識と経験に裏付けされた説得力でTV番組に出演するなど、活躍の場を広げている田中。

選手時代は、デュエットパートナーとして、当時国民的選手だった小谷実可子と組み、現役引退後は、フランス人と結婚して2児の母に。ご主人とはアメリカの大学院に通っていた時に出会ったそうで、田中は当時を思い出し、「（主人は）めちゃめちゃかっこよかったんです」と一目ぼれだったことを明かします。

「（美しい）京さんと（かっこいい）ウルヴェさんのハーフですから、それは（特に）女の子はキレイでしょ！」と鶴瓶。話題は田中の子どもたちのことに...。長男長女の母である田中は、「親バカから見れば、キレイに仕上がったね！と思います」と謙遜。

18歳になる娘さんは、日本のフランス人学校に通学しており、一番得意な言語はフランス語。フランス語があまり得意じゃない田中は、子どもたちやご主人が急にフランス語で会話を始めると、「すみません！　誰か訳してもらえますか？みたいになる」とのことで少し寂しいと話します。

娘さんはシンクロをやっていたことがあるそうで、「（シンクロの世界が）どんなに大変かを知っているから...。できたら楽して幸せになってほしい」と田中。鶴瓶も「息子（駿河太郎）には落語家になって欲しくなかった」と共感します。

20歳の息子さんはスイスの学校で医学部に通っているそう。鶴瓶が「今回（新型コロナウイルス）のことで大変ですからねぇ。お医者さんほんまに頑張ってはるよね！」と労うと、田中は「（母親としては）心配です」とコメント。医学生であるにも関わらず、すでに病院で手伝っている息子さんを案じます。

続いては、田中をよく知る人にインタビューをしたVTRを観ることに。田中がメンタルコーチを務める、車いすバスケ男子日本代表の及川晋平監督が登場。監督自身も、16歳の時に骨肉腫のため義足になり、そこから車いすバスケを始め、日本代表選手として活躍した経歴の持ち主です。2013年から田中と2人3脚でやってきたと話す及川監督は、田中について「会話を通して選手に寄り添う時間が膨大」と語ります。"障がいを言い訳にするな"という田中の徹底した信念により、選手たちはそれぞれの境遇を乗り越え、シンプルに勝ち負けに向かえるようになったとのこと。及川監督は田中の手腕を称えます。

パラリンピックの魅力を「（選手の）限界以上のことをやっている」と語る田中。（下半身麻痺の選手が）おむつを履いて試合をしたり、普段振り向けない選手が試合中は振り向けたり、普通に考えたら絶対にできないであろうシュートが本番では打てたり...と、裏側のエピソードを披露。

「東京オリンピック」が延期されたことに対して田中は、選手たちに、"ありがたいと思うことを5つ、毎晩考えてから寝るトレーニング"などを提案し、なんとか選手のモチベーションを保とうと努力しているそう。でも実際は、先が見えない状況で、自分も気分が落ちるとのこと。メンタルコーチとしての苦悩を明かします。

悩む田中に鶴瓶は、「それでいいんです！」と即答。「バーンと物こぼしたとき、"どうしよ"と思うより、"ハハハハ、こんなことなってもうた（笑）"と思うほうがいい」と語り、エールを送ります。

現在猛威を振るう新型コロナウイルスの話題に。「（感染させてしまうかもしれないから）孫に会うのも嫌なんです。志村（けん）さんが亡くなったから特にそうなんですよ」と鶴瓶。ずっと一緒に仕事をしてきた志村が、新型コロナ感染により死去したことに言及。「もうねぇ、ため息しか出ないですよね。誰に腹立っていいのかわからんけど...」と今の心境を打ち明けました。