海外から注文が殺到する伝説の職人に会いたい! その逸品と意外なキャラにビックリ!?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回は「憧れの日本人と夢のご対面ドッキリ!YOUのリアクションナイスですね~SP」ということで、日本のいろいろなものに憧れるYOUを求め、空港で突撃取材を敢行。放送時間は95分、果たしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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都内でYOUをガチ直撃して日本で初体験したい夢をインタビューし、その中から1人だけを全力サポート&密着取材する、人気企画「YOUが日本で初体験したいことは?」。

さっそく声をかけたのは、スイス出身で日本滞在歴2年のジェイ・ビーさん。高級時計ブランド店に勤めながら、「(大好きな)包丁を作りたい! 一流の包丁職人のタケダさんに会ってみたい!!」という夢を持つナイスガイだ。他数人の候補者をおさえ、今回はこのYOUが初体験を叶えることに決定! ところで、タケダさんって...?

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後日、YOUのお宅まで密着の報告にうかがうと(まずはサプライズで要件は伏せて)、美しい奥さまと2歳の娘ちゃんも歓迎ムードの中、まずは自慢の包丁コレクションを拝見。

厳選して集めた11種類の包丁はすべて日本製で、 12年前に買った「ミソノ」や、かすみ研ぎされた柳刃包丁「有次」など、大切なものばかり。その中でもいちばんのお気に入りが、例のタケダさんが作ったという「ささのは」だ。薄く、極限まで研がれた切れ味抜群の逸品で、世界の一流シェフたちも愛用する究極の包丁だと絶賛する。

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「タケダさん」とは、包丁を作る職人さんだ。切れ味抜群の「武田刃物」は、人気すぎて入手困難。銀座の一流料理人たちも愛用する包丁はすべて武田さん自身の手作りで、その技術には海外も注目。日本人の鍛冶屋として初めて、アメリカの刃物展示会に出展するほどの匠だ。

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「いつか武田さんの工房に行って目の前で包丁作りを見てみたい」と夢を馳せるジェイ・ビーさんに、ここでいよいよ「実はYOUの夢を叶えさせてもらいたいと思って来た」と、サプライズ発動!

すると、ジェイ・ビーさんは「ファンタスティック!!」と瞳をうるませ大喜びしてくれ、奥さまもそんなご主人を見てもらい泣き。テンションMAXになったジェイ・ビーさんは、自慢の包丁たちを使い分け、おいしい自家製マグロのカルパッチョをごちそうしてくれた。ごちそうさまでした!

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仕事終わりのジェイ・ビーさんと夜の東京駅で待ち合わせ、「3・2・1、Let's包丁!」と気合を入れ、いざ武田さんのいる岡山へ! もちろん新幹線も高級ホテルの宿泊費も移動用の車も、番組が全力でサポートするぞ。

翌朝、専用車で武田さんの工房へ向かう道すがら、包丁好きになったワケを聞いてみた。すると、初めにハマった日本刀は高くて買えず、そんなとき、ネットで武田さんの評判を知って、買ってみたのが包丁LOVEの始まりだったそう。

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ここで寄り道して立ち寄ったのは、岡山・瀬戸内市の「備前長船刀剣博物館」。約40種類の刀や装具の鑑賞や、刀匠の安藤さんの刀研ぎを間近で見学させてもらった。ちなみに、ここで安藤さんに教わった刀と包丁の共通点は「包丁も刀も掴んでも切れない、引いて初めて切れるもの」という真髄。押して切るヨーロッパとは逆で、引いて切る、切りやすさに感心した。

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安藤さんにお礼を言って出発し、いよいよ岡山県新見市にある武田さんの工房へ!! しかし世界が認める職人さんに会えるとあって、ジェイ・ビーさんは緊張を隠せないでいた。

ついに工房へ到着したジェイ・ビーさんを大歓迎してくれたのは、武田刃物3代目・武田松水さん。ペラペラの英語でジョークも繰り出すフレンドリーさに、ジェイ・ビーさんの緊張も吹っ飛んだ!

この底抜けに明るい1940年創業の3代目・武田さんは、現在日本に数人しかいない鍛冶職人。もう16年も海外を相手に仕事をしていて、顧客の90%以上がYOUなんだって!

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さっそくジェイ・ビーさんのために、武田さんがお仕事を見せてくれることに。今日の仕事の刃研ぎを始めた武田さんは、本当に引っかかるところがないか、細かく確認しながら作業を続けた。こうして100分の1ミリの凹凸も許さず入念にチェックする姿を、間近で写真を撮りながらガン見。

武田さんの包丁は極限の薄さが特徴だが、それは「モノを切るには薄い刃が絶対いい。でも丈夫な土台がないと薄い刃は使い物にならないんだ。(鋼材を)何度もハンマーで叩いて強くする」と教えてくれた。

この工程を経て、丈夫で切れ味の鋭い究極の1本になるのだ。ジェイ・ビーさんは、「これが日本人の職人魂なんだね、本当に尊敬します」と感心。ちなみに武田刃物には現在注文が1500本も入っているので、最低でも制作に6カ月はかかるそうだ。

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武田さんがとても優しそうなので、今回見学だけの条件だったが、ここまで来たYOUに見学以外にも何か体験をさせてあげたいと申し出てみたところ...

なんと特別にハンマー叩きを体験させてもらえるお許しが出た! 本来は見学以外すべて断っているが、ジェイ・ビーさんのために、という武田さんのはからいだ。

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初めて機械の前に座ったジェイ・ビーさんは、強く踏みすぎたり力加減の難しさに戸惑うが、指示に従って約800度で熱した鋼材をハンマーで叩く創業以来変わらない製法を体験。短いながらも、夢にまで見た最高の時間に没頭できた。

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フレンドリーな武田さんたちにお世話になって、ジェイ・ビーさんの初体験が叶ったところで密着は終了! 武田刃物のみなさん、本当にありがとうございました!

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